奥湯河原温泉 基本データ
湯河原の奥座敷と称される、趣のある温泉地『奥湯河原』で、とびきりの休日を楽しもう。
所在地 | 神奈川県足柄下郡湯河原町 |
泉質 | ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉、弱食塩泉、単純温泉など |
効能 | 塩化物泉(切り傷、やけど、慢性婦人病など)、硫酸塩泉(高血圧、動脈硬化症など) |
アクセス | 電車/JR東海道本線「湯河原駅」からバス約15分「公園入り口」等下車 車/東名高速厚木ICから小田原厚木道路、国道135号、県道75号経由45~53km |
奥湯河原温泉情報
神奈川南西部、千歳川と藤木川の両岸に沿って細長い温泉街を形成している湯河原温泉の中で、最奥に湧く奥湯河原温泉。梅、新緑、紅葉と四季折々の姿を見せてくれる美しい渓谷と、川のせせらぎが出迎えてくれる山あいの閑静な温泉地で、その落ち着いたたたずまいや旅情あふれる風景から、“さがみの小京都”とも呼ばれています。
緑深い静かな環境に洗練された温泉宿が点在し、名だたる高級宿も数多く点在しています。風光明媚な立地と温暖な気候、海山の幸にめぐまれた相(豆)州の名湯として湯治客を集め、箱根、熱海の大温泉地に挟まれながらも独自の地位を築いてきました。
奈良時代の「万葉集」にも詠まれている古湯ですが、現在のように多くの温泉宿が建ち始めたのは昭和の初期頃。当時、有名な小説家はこぞって奥湯河原を訪れたといわれ、小説家ゆかりの宿というもの多く存在します。小林秀雄は自身初の西洋近代絵画評論「ゴッホの手紙」を構想し、水上勉は映画化もされた「飢餓海峡」を完成させたのも彼の地です。
お湯は切り傷や火傷などに効能があると言われ、傷ついた動物が傷を癒す「古だぬきの恩返し伝説」の他、役行者伝説、行基伝説、弘法大師伝説、石橋山の戦いで敗れた源頼朝の配下が傷を癒したという説など、開湯に当たってはさまざまな言い伝えが残されています。
奥湯河原温泉周辺情報
藤木川と千歳川の合流する傾斜地には、湯河原の名が万葉集に詠まれたことにちなんで造られた「万葉公園」があります。清流、滝、巨岩、洞窟等の自然を利用した園内には万葉集に登場する植物約90種が植えられ、歌札がその1本1本に添えられています。万葉時代の古代建築を模した万葉亭、万葉集の中でただ一つの出湯を詠った歌碑、国木田独歩碑等もあり、散策にぴったりです。疲れたら園内に開設された「独歩の湯」で一休み。全9種類の足湯を楽しめる日本最大規模の足湯施設で、馬油を使ったマッサージを楽しまれてはいかがでしょうか。
春に訪れるなら、ぜひ湯河原梅林へ。ふもとから頂上に向かって約4,000本の梅が開花し、最盛期にはピンクの絨毯を敷きつめたような素晴らしい景観が見られます。奥湯河原の最奥には、藤木側の支流にかかる落差15mの滝「不動滝」があり、新緑や紅葉時の景観は特に美しく、見所があります。
情緒たっぷりで心癒される静かな温泉地、奥湯河原温泉へ。ぜひ遊びにお出かけください。
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