面白電車貸切編

やっと暑さが落ち着いてきて、そろそろ秋の始まりです。

秋は旅行するにはもってこいの季節。紅葉や美味しい味覚が、あなたのことを待っています。

さて、一生に一度の体験特別編として日本全国の「貸切電車」を大特集中!

シリーズ1回目は京都を走る京丹後鉄道の観光列車「丹後くろまつ号」をご紹介しました。

2回目の今回はちょっとユニークな「貸切電車」です。

レトロな車両に乗って、おばあちゃんの作ったお弁当を楽しんだり、ビールを電車で飲み明かしたり・・・。

肩肘の張らない、貸切電車の旅をご希望の方は、ぜひ参考にしてみてください。

映画「男はつらいよ」の世界を体感!懐かしさがこみ上げる「明知鉄道」

「半分、青い」のラッピング列車
(写真提供:明知鉄道株式会社)

美しい田園風景の中、レトロな車両に揺られ、気の知れた仲間同士でくつろいだ時間を楽しみたい。そんな方には、明知鉄道が運行する「企画列車」がオススメです。

明知鉄道は、NHKドラマ「半分、青い」の舞台となった岐阜県恵那市を走る列車です。

今でこそドラマの影響で名前が知られるようになりましたが、田舎の風景に溶け込む、とてもローカルな列車なんです。

駅舎も列車も暖かく迎え入れてくれる、「田舎のおばあちゃんち」を思わせます。

1両編成の電車から見えるのは、「のどか」という言葉がしっくり合う、どこか懐かしい風景ばかり。眺めていると、心がホッと和みます。

駅も質素な作りながら、どこか親しみを感じてしまうのは、日本人のDNAのせいでしょうか。

映画「男はつらいよ」で寅さんが旅するあの風景です。

国鉄が赤字を抱えた影響で一時は廃線の危機もあったようですが、ご紹介する「企画列車」の運行などで、大正ロマンを感じさせる電車として鉄道ファンの人気が高まってきています。

NHKドラマのロケ地として、現在「半分、青い」ラッピング電車を1日に数本運行しています。また「半分、青い」切符の販売もありますよ!

田園風景におばあちゃんの味!「企画列車」の魅力とは?

明知鉄道の企画列車とは
(写真提供:明知鉄道株式会社)

「企画列車」で楽しめるのが以下の5プラン!

(1)寒天列車

日本一の生産量を誇る地元の細寒天を懐石料理として食べられるプラン。

恵那市の冬は、日中10℃ぐらいで明け方には氷点下15℃ぐらいまで冷え込むという寒暖差が大変大きい環境です。このため、寒天づくりが盛んで、天然の細寒天を使ったアイデアメ食品がいろいろ。

寒天ラーメンやうどん、パスタなどの麺類やヨーグルト、ドリンク、ゼリーなどのスイーツもあり、とってもヘルシーなメニューが女性に大好評です。

(2)おばあちゃんの山菜弁当列車

地元の旬の野菜や山菜を使った手作りのお弁当が食べられるプラン。

人気の道の駅「おばあちゃん市山岡」のお弁当で、出汁巻たまごや山菜おこわ、味噌田楽など、懐かしくて愛情たっぷりのおふくろの味が楽しめると大好評です。

桜の季節は「おばあちゃんのお花見弁当」列車を運行しますよ!

(3)きのこ列車

地元で採れたきのこを使った料理が食べられるプラン。きのこご飯はおかわり自由!季節限定メニューのため、運行は9月から11月までになります。

(4)じねんじょ列車

じねんじょ(自然薯)を使った料理を食べられるプラン。

じねんじょは、肥沃な土地で育まれ、粘りが強く、上質で精が付くと尊重されています。とろろご飯はおかわりもできます。12月~3月の季節限定メニューです。

(5)枡酒列車

地元醸造さんの4種類のお酒飲み放題でお弁当も食べられるプラン。

お酒は、岩村城下町にある造酒屋岩村醸造さんのものをお酒を飲み比べ!
さらに花白温泉のおしゃれ弁当に温泉無料券と明知鉄道1日フリー乗車券付きです。

岩村醸造さんは二百年の歴史のある蔵元。地元・岐阜県産米に、約400年前に掘られた2本ある井戸から天然水(岐阜県名水50選)を仕込み水として使用し、熟練した杜氏が手作りで酒造りを行っています。

酒蔵見学もできますので、企画列車の旅を楽しんだ後、訪ねてみてもいいですね。

明知列車で田園風景を眺めながら、どこか懐かしい味がする滋味深いお弁当に舌鼓!同窓会旅行で旧友たちと一緒に乗れば、童心に帰れることでしょう。

また会社の慰安旅行にもおすすめ。情緒ある旅で心身ともにリラックスして、楽しい会話がはずみます。

明知鉄道の企画列車は28名以上なら貸切もOK!

明知鉄道企画列車の貸切について
(写真提供:明知鉄道株式会社)

ユニークな企画満載の明知鉄道は28名以上なら貸切運行OKです。

同窓会旅行や社員旅行、職場の慰安旅行でぜひ乗車してみませんか?

プラン概要

(1)寒天列車
・運行期間:4月~9月 火曜日から日曜日・祝日の月曜日 運行
・料金:5,500円/人(往復の運賃を含む)

(2)おばあちゃんの山菜弁当列車
・運行期間:5月1日~5月31日 火曜日から日曜日・祝日の月曜日 運行
・料金:2,500円/人(往復の運賃を含む)

(3)きのこ列車
・運行期間:9月~11月 毎週月(祝日のみ)、火、水、木、金、土、日曜日
・料金:5,500円/人(往復の運賃を含む)

(4)じねんじょ列車
・運行期間:12月~3月までの毎週月曜日(祝日を除く)以外毎日
・料金:4,500円/人(往復の運賃を含む)

(5)枡酒列車
・運行期間:1月20日~3月24日の毎週土曜日のみ運転
・料金:4,500円/人(往復の運賃を含む)

<申し込み方法>
明知鉄道株式会社
電話、FAX、WEBにて予約受付
※各コース28名以上で貸切可(28名以下の場合は要相談)。

電話:0573‐54‐4101(9時~17時)
FAX :0573‐54‐4302

自分たちオリジナルの貸切列車の旅を楽しみたいなら「ことでん」

(写真提供:ことでんグループ)

貸切電車の旅をするなら、唯一無二のオリジナルプランを考えたい。そんな、個性派さんにオススメするのが、「ことでん」です。

ことでんは、1911年に開通した香川県を走る列車です。すでに開業100周年を超えました。

レトロな車両を多く持ち、「動く鉄道博物館」と呼ぶ人もいます。

大正時代に製造された茶とクリーム色のツートンカラーが特徴の1000形-120号や半室運転台の3000形-300号など、レトロな車両に乗ることもできるんですよ。

また近年は、マスコットキャラクターのイルカの「ことちゃん」「ことみちゃん」でも知られるようになりました。

レアな車両も貸切なら乗車可能!鉄道ファンのオフ会や同窓会旅行にもおすすめ

ことでんは貸切ならレトロ車両もOK
(写真提供:ことでんグループ)

ことでんの貸切電車は、「〇〇したい」という要望に、できる限り応えてくれる人情味厚い電車です。

ことでんをおすすめするポイントは6つ。

(1)貸切りしたい車両が選べる

現在、上の写真に写っているレトロ車両はイベント時のみの運行になりますが、「貸切利用」をする場合、このレトロ車両を使用することができます。

(2)運行ダイヤを希望できる

好きな時間、好きなところまで、可能な限り希望のダイヤで運行してくれます。

(3)車両工場を見学できる

希望すれば、仏生山車両工場を係員が案内してくれます。

(4)オリジナルヘッドマークをつけて走行できる

よく貸切バスなどで「●●様ご一行」みたいなやつを掲示したりしますよね。ことでんでは、利用者がデザインしたヘッドマークを作成し(別途制作料金が必要)、掲示して走らせてくれます。運行後はヘッドマークをお持ち帰りOK。いい記念になりますね。

(5)オリジナルマスコット「ことちゃん」と一緒に乗車できる

希望すればことでんの駅員を務めるイルカの「ことちゃん」(別途料金が必要)も一緒に旅をしてくれます。小さいお子様連れの子ども会旅行や幼稚園の卒園旅行などに、喜ばれますね。

ここまで要望に応えてくれる電車はなかなかありません。

利用料金も(運賃)×(車両定員)と、お客様目線です。

 お祝い事や門出の時に、またお世話になった方への感謝のサプライズとして、その時、その人ならではの「貸切電車」を企画してみるのはどうですか。

心のこもったサプライズが、忘れられない思い出へとつながるはずです。

プラン概要

(写真提供:ことでんグループ)

<料金>

・電車の貸切区間の運賃×車両定員数
・ヘッドマーク作成:16,200円〜
※デザインはデータで入稿、制作には2週間以上必要です。

<申し込み方法:>
ことでん運輸サービス部 貸切電車担当
FAX、WEBで予約受付
FAX :087-863-0152

問い合わせ先:087-863-7300
※平日 9時~17時

社員旅行の宴会に貸切路面電車はいかが?動くバー「トランルージュ」

(写真提供:ひろでんトランルージュ事務局)

同僚と軽く一杯。それが電車の中だったら、どんな気持ちになるでしょうか。

路面電車が多く走る広島に、動くバーならぬ「トランルージュ」が登場しました。

2016年から走行が開始された「トランルージュ」は、真っ赤な車両が特徴の飲食可能な路面電車です。

客席は飲食をするための机やカウンターが並ぶモダンな作り。

ビールサーバーや冷蔵庫の設備もあるそうです。

まるでバーのようなシックな車内
(写真提供:ひろでんトランルージュ事務局)

電車内でのビールやお弁当の提供がありますが、持ち込みも可能です。

コンビニや近くの飲食店でお気に入りの惣菜を持ち込んで、気軽なパーティーを開きたい方にもおすすめ!

社員旅行で定番の宴会も、路面電車の中なら参加者も楽しいはず!

夏はビール電車も運行
(写真提供:ひろでんトランルージュ事務局)

7月〜9月までは、「ビール電車」という、注ぎたての生ビールを堪能できるプランで運行。

電車の中では生ビール以外にも酎ハイ、ソフトドリンク飲み放題とイベント特製料理が提供されます。

また、オプションで4つの注ぎ口がつき、1つのサーバーから4種類のビールを飲むことができるマルチタップサーバーを使用することもできます(3L×4種類のクラフトビール入り)。ビールの飲み比べも楽しいですね。

秋から冬にかけては「おでん・日本酒電車」が運行予定。年末の忘年会や新年会にいいですね!

肩肘張らない、宴会。でも、いつもと少し違ったものにしたい。そんな思いを叶えてくれる電車です。

街を歩く人たちも羨む、素敵な宴会を企画してください。

プラン概要

(写真提供:ひろでんトランルージュ事務局)

<ビール電車>

・期間:2018年7月1日(日)~9月30日(日)
※平日/夜1便・土日祝/昼夜2便
※貸切利用は平日のみ
・料金:129,800円(生ビール&酎ハイ、ソフトドリンク飲み放題/イベントス特製料理付)
※10月は運休。11月〜1月は「おでん・日本酒電車」が運行予定。

<申し込み方法:>

トランルージュ事務局
WEBから予約
問い合わせ先:082-222-2287

団体旅行で面白電車を貸切しよう!まとめ

敷居が高いと思っていた「貸切電車」も、団体旅行なら気軽にお願いできることに気がつきます。

旅行の一コマとして、非日常的な時間を過ごすのに「貸切電車」は最良のツールです。

海辺を走る列車の中でみんなで海鮮丼を食べようとか、カラオケ仲間と電車で歌い明かそうとか、楽しみ方も自由自在。

簡単でお手軽に特別な時間を作り出せるのが、「貸切電車」の魅力と言えるかもしれません。

まずはトライあるのみ!!個人ではまずできない電車の貸切運行を、早速今度の旅行プランに取り入れてみてください。

「団体旅行ナビ」では、「貸切電車」を盛り込んだ楽しい社員旅行やグループ旅行を企画OK!

電車の乗り場までの交通手段や宿泊の手配、観光などもまとめてお願いできますよ。ぜひ、プロに気軽に相談してみてくださいね。

秋の行楽旅行はもちろん、年末年始の宴会旅行にぜひ貸切電車を楽しんでみては?

 

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