肘折温泉

肘折温泉 基本データ

肌がなめらかになるだけでなく、身体の芯まで温まり、効能あらたか。
昔ながらの湯治場風情たっぷりの『肘折温泉』で、外側も内側もきれいになろう。

所在地 山形県最上郡大蔵村
泉質 ナトリウム塩化物泉・炭酸水素塩泉
効能 胃腸病、皮膚病、リウマチ、神経痛、外傷
アクセス 電車/山形新幹線・新庄駅から山交バス・肘折温泉行きで約60分
車/東北中央自動車道・東根ICから国道287号・13号・47号・458号経由60km

肘折温泉情報

肘折温泉つたや金兵衛の混浴風呂

肘折温泉(ひじおりおんせん)は、山形県最上郡大蔵村にあります。

出羽三山の1つ、月山の麓から流れる銅山川沿いに、温泉宿やみやげ物店が風情たっぷりに軒を連ね、昔ながらの3軒の共同浴場や日帰り入浴施設があります。

かつて湯治場であったことから自炊部を持つ木造建築の古い旅館が多いのが特徴で、今も昔ながらの湯治場の雰囲気を色濃く残す温泉として人気があります。

冬場を除く毎日(4月下旬~11月中旬)、温泉街に朝5時から名物・朝市が立ちます。地元・朝市組合のおばさん達が新鮮な野菜や山菜、果物、笹餅、漬物や、サルノコシカケ、マムシといった漢方薬などを道端にズラリと並べ、毎回多くの人で賑わっています。

肘折温泉朝市

約1200年前の平城天皇の時代、807(大同2)年に発見され、100代後の小松天皇時代の1391(明徳2)年に温泉場として開業したといわれる古湯です。

縁起書には、「昔、源翁という老人が山中で道に迷っていると、後光きらめく老僧に出会った」というような一節が記載されています。この老僧が、折った肘をいで湯で治したと源翁に語り、世に湯の効能を伝えるよう言い渡したといいます。これが温泉名「肘折」の由来ともいわれ、骨折や傷、疲労回復などに優れた効能を発揮する湯として近郷の人々を中心に伝えられていきました。老僧が住んでいた洞窟は「地蔵倉」と呼ばれるようになり、今では縁結びの神として参詣が絶えません。

泉質はナトリウム、塩化物、炭酸水素などのイオン、炭酸ガスを含有しています。
炭酸水素塩泉のツルツル美肌効果・サッパリ感に加え、炭酸水素塩泉によって乳化した皮膚表面の物質が、塩化物泉によって皮膚表面に通常より厚い皮膜をつくり、塩化物泉の持つ保温効果を一層効果の高いものとしています。これに炭酸ガス成分の保温効果も重なり、美肌効果・サッパリ感を持ちながら、大変温まり湯冷めしにくい温泉です。

リュウマチ、神経痛、骨折等外傷の後療法などの他、胃腸病、皮膚病などによく効くといわれています。源泉の自噴口に湯花がつきやすく、有効成分もたっぷりです。

効能豊かで、朝市も楽しい『肘折温泉』にぜひお気軽にお出かけください。