こんにちは。ローマ在住のHです。
ローマの街中を歩いていると、どの時期でも本当に沢山の団体旅行者がいます。
様々な国からやってくる外国人観光客も多いのですが、イタリア人の団体旅行者も結構見かけます。
イタリア人の若者は団体旅行をあまりしませんが、小学校~高校生の学校から行く修学旅行や、ファミリー向けの団体旅行や年配の方をターゲットにした聖地お参り旅行の団体旅行客はかなりな数にのぼります。
イタリアの団体旅行は格安!?その理由は…
聖地お参り旅行の宣伝のビラがたまに郵便受けに入っているのですが、結構格安です。
なぜなら、格安のバス&ホテル(キリスト教系の団体受け入れ宿泊施設もあって、安く泊まれます)を利用するためでもありますが、バス車内で、バスガイドさんによる、ステンレス鍋セットなどの販売もあり、メーカーからの費用負担のため安いということもあります。
2000年のイタリア映画「ベニスで恋して」(原題:Pane e tulipani)の中で、バスで団体旅行をするシーンがあるのですが、その車内で鍋か何かが販売されていました。
イタリア人の修学旅行や社員旅行事情
晴天が続くようになり、暑さの厳しくなる前の4~5月。イタリアでは、学校の修学旅行や遠足のシーズンです。
日本で修学旅行というと、小中学生の最後の年にしか行われませんが、イタリアの小中学校、高校の修学旅行は、学校によっては、ほぼ毎年、どの学年でも行くところがあります。
私の子どもたちも今年も大型観光バスに乗り、修学旅行や遠足に行ってきました。
余談ですが、イタリアの貸し切りバス、座席のシートベルトは義務づけられているようですが、シートベルトをしている子どもたちはほとんどおらず、引率の先生たちでさえ、シートベルトをしていないようです。
ただでさえイタリアのドライバーは運転が荒く、事故が多いので、シートベルトの着用を徹底して欲しいです。
修学旅行やファミリー向けの団体旅行以外に、社員旅行ももちろんあります。
ただし、最近は景気の影響でめっきり減ったようです。
研修旅行以外なら、社員のみでの旅行ではなく、社員の家族や配偶者とともに参加して旅行します。
私も数十年前に家族、配偶者総出で参加する社員旅行に参加したことがありますが、時間にルーズな人の多いイタリア人との旅は、かなりマイペースに進みます。
主催する方も、それをわかっているようで集合時間に30分くらいの幅がありました。
団体旅行なら、イタリア中心部はNG!?
団体旅行のお客さんをターゲットにしたホテルは郊外に多く、大抵そういうホテルは大型観光バスでアクセスしやすいように、広い駐車場のとれる郊外にあります。
郊外なので費用も必然的に安くなります。
イタリアの中心部のホテルだと、交通規制があるので許可をとらなければバスが規制区域内に進入できなかったり、道幅が狭くて大型バスが近寄れない場合などがあります。
郊外の団体旅行対応型ホテルでは、イタリア語、英語だけではなく、様々な言語で対応しようと努めているところもあります。
ひと昔前、ホテルのレセプションにて日本人団体旅行客のために、日本語で対応しようと努めるところもあったようですが、今は中国やロシアからの旅行者が増えているため、中国語やロシア語のできる職員が人気のようです。
団体旅行といえば、アジア人の観光客くらいしか利用しないと思われがちですが、団体行動が苦手なイタリア人さえも、意外に団体旅行や社員旅行をしています。
イタリアにお越しの際は、ぜひ貸し切りバスを利用して、各地の観光名所を巡ってくださいね。
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