1泊2日の忘年会・新年会旅行や卒業旅行で、伊豆修善寺温泉おすすめモデルコースを考えてみた

古い歴史を誇る伊豆・修善寺温泉。桂川沿いに風情ある温泉街が広がり、落ち着いた雰囲気が魅力です。

伊豆修善寺にあるテーマパーク「虹の郷」で年末恒例、イルミネーションイベント「虹の郷サンクスイルミ2024」が10月18日（金）よりスタートしていますし、11月からは「もみじライトアップ」も始まりますよ。

イベントスタートに先駆けて取材に行ってきた編集部。

社員旅行や卒業旅行で楽しんじゃおう！伊豆修善寺「虹の郷サンクスイルミ2024」が10月18日（金）からスタート

イベントが終わるのは20時頃なので、日帰りできなくもない。でもせっかくだから泊まりたい。

ということで今回はゲストハウス「Hostel Knot（ホステルノット）」にお泊り。イルミネーションイベントを楽しみつつ、団体・グループで1泊2日の伊豆・修善寺旅行のモデルプランを考えてみました。

新幹線・伊豆箱根鉄道駿豆線でいざいざ「修善寺駅」へ

2022年に東海バスのボンネットバス「伊豆の踊子号」のお披露目会に参加した時は、品川から新幹線だったんですが、今回は東急新横浜線が開通したため、自宅からは品川に出るよりも新横浜に出た方がスムーズ。

前回は新幹線・伊豆箱根鉄道駿豆線（修善寺行）を乗り継いで約2時間10分の旅でしたが、今回は2時間2分と8分ほど短縮できましたw。これってメリットなのかちょっと微妙ですがね。

団体・グループで人数がまとまるなら貸切バスをおススメします。現地での移動、意外と不便です。

新幹線からそのまま伊豆箱根鉄道駿豆線に乗換え、いわゆるICカードを使った人要注意です！実は伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺駅」ではICカード使えません！！

改札に大行列が出来ていて「？」だったんですが、皆さん、JRからの乗継でICカードでは改札が抜けられず窓口で精算していました。いったん現金で熱海～修善寺駅までの料金を支払い、後日、JRの改札で精算することに。

ナンテコッタ・・・。

紅葉には早い平日の伊豆修善寺温泉は思いのほか静か・・・

前回、修善寺温泉におじゃました際は土曜日だったので大勢の人であふれかえっていました。しかし、今回は平日の木曜で、到着したのが15時頃です。

さらに紅葉が始まる前とくれば「竹林の小径」も人影が少なく、温泉街をそぞろ歩く人もまばら。とても静かで風情ある雰囲気をゆったりと楽しめました。

手水が弘法大師ゆかりの温泉になっている「曹洞宗福知山修禅寺」

修善寺温泉の名前と同じ読み方をする「修禅寺（正式名称：福知山修繕萬安禅寺（ふくちざんしゅぜんばんなんぜんじ）」。弘法大師（空海）が807年（大同2年）に開基と伝わる古刹です。

温泉名は“修善寺”ですが、お寺名は“修禅寺”と表記が異なるので要注意。前回、漫然と訪れて見どころを見逃していたのでリベンジです。

ちなみに修禅寺は、鎌倉幕府二代将軍として知られる源頼家公の菩提寺となっています。

修禅寺山門

2014年（平成26年）、150年ぶりに修復された山門。新しく仁王堂が設けられ、古くは修禅寺にあった金剛力士像を指月堂から移して安置しています。

残念ながらガラス越しのため、写真では金剛力士像はよく見えない・・・。平安時代後期の作品ですが作者は不明のため、文化財指定などは受けていませんが、大変歴史的価値のあるものとのこと。

訪れた時はじっくり見ていってくださいね。

石積みの鐘楼堂

造・建築・石積みすべてが伝統ある美しい様式で造られています。確かにこの石積みは美しい・・・。

大晦日にはこちらで除夜の鐘を突くそうですよ。

水屋

手水が弘法大師ゆかりの温泉になっているという水屋。「桂谷霊泉　大師の湯」という額が掲げられています。

今回も時間があまりなかったため、奥の院護摩堂や阿吽の滝、寺山公園、東海第一園（期間限定公開）は訪れることはできませんでした。

修禅寺の奥之院（正覚寺）にある馳籠の窟（かりごめのいわや）は、若き弘法大師が修行したと伝わる場所。2024年11月1日（金）～12月1日（日）までは普段非公開となっているご本尊、大日如来像を「宝物館」で公開されます。

また、11月22日（金）～12月1日（日）は通常非公開となっている修善寺の庭園「東海第一園」も開場。ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

Information

曹洞宗福知山修禅寺
住所：静岡県伊豆市修善寺964
※宝物殿は8時30分～16時30分（10月～翌3月は16時まで）開館で拝観料は大人300円、小中学生200円
アクセス：「修善寺温泉」バス停から徒歩約3分

今回はちゃんと行ってきた「指月殿（しげつでん）」

前回暑さにめげて行かなかった「指月殿」。修善寺で暗殺された頼家の冥福を祈り、北条政子が修禅寺に寄進した伊豆最古の木造建築物です。

「指月」とは経典を意味するそうで、禅家が愛用する不立文字を解く言葉のこと。建立の際、政子は宋版大蔵経を寄進したそうですが、ほとんどは散失して残っているのは8巻だけなのだそう。

残っている8巻のうち「放光般若波羅蜜多経」の第23巻は静岡県指定文化財です。「指月堂」扁額の実物は宋の名僧・一寧一山の書といわれ、修善寺本堂に保存されています。

社殿のお隣にあった蓮花の形をした「お伺い石」。想いを込めて持ち上げ、軽く感じたら想いが伝わるというあれです。

重く感じてしまったら指月殿にお参りし、御祈願をするという流れです。いったん、持ち上げてみますが普通に重い・・・。

お参りした後にもう一度持ち上げてみるものの、やっぱり重い。残念ながら私の願いはかなわぬようです。カナシイ・・・。

Information

指月殿
住所：静岡県伊豆市修善寺（源氏公園のすぐお隣）
アクセス：「修善寺温泉」バス停から徒歩約7分

生のわさびをチョイ乗せしたソフトクリームが登場

修善寺温泉街の足湯「河原湯」そばにある「CAFE HIRONO（弘乃）」。地元で採れた生わさびをその場ですりおろしてバニラソフトに添えた「わさびソフトクリーム」が登場していました。

実は夫の実家・福島にある「ささき牧場」のソフトクリームがとてもおいしくていつも必ずおじゃまするのですが、佐原わさび（福島県佐原地区に明治時代から続く沢わさび）を使ったわさびソフトが超絶おいしいんです。

すりおろしたばかりのわさびチョイ乗せ、う～ん気になる。でもやってない・・・残念。

足湯につかりながらなら食べるなら、冬になり寒くなってもイケそうです。

「甘泉楼（かんせんろう）」で売られていた伊豆十三夜焼きも気になる

国の登録文化遺産である新井旅館の「甘泉楼（かんせいろう）」1階を改装てできた施設。お菓子や漬物、干物などのお土産が購入でき、ジェラートや大判焼きも販売しています。

ここで販売されている大判焼き「十三夜焼き（土井製菓）」がとてもおいしそう。しかし、持病によりおやつを禁止されているため、指をくわえて写真を撮り、食べた気になってみます。

Information

墨客の小径（甘泉楼）
住所： 静岡県伊豆市修善寺968-3
アクセス：修善寺温泉バス停から徒歩約4分、独鈷の湯から徒歩約2分

伊豆修善寺「虹の郷」は温泉街から車で約4分

東京ドーム約10個分という広大な敷地を誇る「修善寺虹の郷」。園内には「イギリス村」「カナダ村」「日本庭園」「フェアリーガーデン」など四季折々の美しい表情を見せる庭園の他、体験工房や名産品が並ぶ「伊豆の村」などあります。

園内を結ぶ「ロムニー鉄道」「ロムニーバス」も運行。春の桜から秋の紅葉、冬のイルミネーションなどお楽しみもいっぱいです。

修善寺温泉から路線バスで行くこともできますが本数が少ないので注意（修善寺駅からの方が本数があります）。イルミネーションを楽しむならタクシー（修善寺温泉から1,400円程度）か、貸切バスをおススメしますよ。

Information

修善寺虹の郷
営業時間：3月～9月 10時～17時／10月～2月 10時～16時
入園料：中学生以上 1,220円、4歳以上610円
※15名以上で団体割引あり
住所：静岡県伊豆市修善寺4279-3
問合せ先：0558-72-7111(代)
バス駐車場：マイクロバス610円、中型・大型バス810円

貸切も可能な「Hostel Knot（ホステルノット）」

今回お世話になった宿が「Hostel Knot（ホステルノット）」です。1人旅でしたのでドミトリー（男女共同）を予約。

当日、女性専用も空いているということで女性専用ドミトリーに変更してくださいました。

1階には共用のラウンジ。和風なインテリアでちゃぶ台とザブトンが置いてあり、外国の方には喜ばれそう。

さらに1階奥にはダイニングキッチン。共用の冷蔵庫があり、お茶、コーヒーなどが無料でいただけます。

長めの滞在に便利なコインランドリー。そしてシャワールームも。

「Hostel Knot」では、建物のお隣にある地元の方しか利用できない銭湯「真湯（源泉温度60度以上）」と契約。17時～23時の間なら、Hostel Knot宿泊者はここで源泉かけ流しのお湯を楽しめます。

昔ながらのこじんまりとした銭湯でしたが、肌がすべすべになりました。

この他、「民宿福井（21時まで、500円）」「筥湯（21時まで700円）」「神戸湯（22時まで350円）」も利用可能となっています。

「Hostel Knot」では、少人数でのドミトリー貸切や一棟まるごと貸切にも対応。会社の社員研修や勉強会、学生の合宿などに好評です。

卒業旅行などで思い出作りをしたい時もおすすめの宿ですよ。

Information

Hostel Knot（ホステルノット）
男女混合ドミトリー・女性専用ドミトリー・和風ツインルームあり
★ドミトリー貸切：～8名もしくは～6名の少人数での貸切可能
★一棟まるごと貸切：～16名まで宿泊可能
住所：静岡県伊豆市修善寺985-1
問合せ先：0558-78-0261 （10時～19時）
※バス駐車場修善寺温泉の観光バス専用駐車場「修善寺御幸橋（大型バス6台・1,000円）」「瀧下橋駐車場（大型バス18台・1,000円）」が利用できます。

モーニングが食べられる居酒屋「奈紬太（なゆた）」

ゲストハウスだと食事場所に困ってしまう。ということで、「Hostel Knot」がモーニング営業をしてほしい、とお願いしたという居酒屋「奈紬太（なゆた）」。

モーニングは7時から11時まで営業しており、洋食もしくは和食から選べます。ありがたい、ありがたい。

今回は洋食を注文しました。毎日、ホームベーカリーで焼いているというパンはふわ、もち、サクサクです。ジャムも自家製。

カウンターのお隣に座ったオールトラリア人は和食を注文し、「おいしいぃ～、Tasty～」と大喜びしていました。和食のご飯も土鍋で炊いたふっくらご飯です。

注文を受けてから豆から挽いて丁寧にハンドドリップしたコーヒー。至福のひと時です。

ご主人と少しおしゃべりしたところ、元々は夜だけの居酒屋営業だったそう。「Hostel Knot」に宿泊されたお客様がモーニング難民になっている、ということで朝も開けてもらえないかと相談され、始めたとおっしゃっていました。

焼立てのパンや土鍋で炊くご飯を使ったモーニングは店を手伝っている娘さんのアイデア。夜は居酒屋として飲みに行くもよし、「Hostel Knot」の夕食会場にも利用できます。

10月から第1・3木曜の夜をお休みにすることにしたという「奈紬太」。私が訪れた木曜日はなんと第3木曜日でした。

タイミングが悪く残念。結局夕食をあきらめ、柿の種を食べてしのぎました・・・。

次回はぜひこちらで、ご主人とおしゃべりしながらじっくり飲みたいです。

Information

奈紬太
営業時間：モーニング 7時～11時（L.O）／ディナー 17時～
定休日：モーニング水曜日・木曜日／ディナー水曜日・第1.3.5木曜日
住所：静岡県伊豆市修善寺3451‐26
問合せ先：0558-72-0266

1泊2日で伊豆・修善寺温泉を楽しむならこのプラン！

10名以上の団体・グループなら貸切バスが便利。路線バスの本数が少ないので、修善寺駅まで新幹線や踊り子号で移動し、そこから貸切バスというのも手ですね。

土日祝日や大型連休、特に紅葉の季節は大変混み合いますので要注意。場合によっては「修善寺虹の郷」でバスを停め置き、回送してもらうのもありですよ。

伊豆修善寺・1泊2日サークル合宿／卒業旅行（モデルコース）

「Hostel Knot」を貸切にして「奈紬太」で早めの腹ごしらえ。虹の郷サンクスイルミをたっぷり楽しむプランです。

翌日は明太子の老舗かねふくが運営する明太子専門テーマパークで明太子グルメを満喫。工場見学やできたて明太子をお土産に買って帰りましょう。

すぐ近くにはわさび漬けなどを製造している三島わさび工場があり、見学も可能。わさびソフトクリームも食べられますよ。

1日目）
東京14時頃出発（貸切バス利用）＝トイレ休憩1回＝修善寺温泉17時着＝早めの夕食＝虹の郷サンクスイルミ鑑賞18時～19時30分頃＝宿に戻って宿泊

2日目）
宿チェックアウト＝＝修善寺温泉周辺を散策＝＝バスで移動＝＝「かねふくめんたいパーク伊豆」「伊豆わさびミュージアム」見学・買い物＝＝東京18時頃着終了