旅行キャンセル保険とは

国内や海外旅行に出かけるとき、様々な理由で旅行をやむなくキャンセルした場合、キャンセル料がかかる場合があります。そんな時、キャンセル料や違約金などを補償している「旅行キャンセル保険」というものがあるのを御存じでしょうか。

新型コロナウイルス感染症の拡大で注目度が一気に高まりました。旅行中のケガや事故を補償する「旅行保険」に対し、「旅行キャンセル保険」は旅行保険ではカバーされない自己都合による旅行キャンセルやフライトキャンセルなどに対する補償です。

今回は「旅行キャンセル保険」について詳しく見ていきましょう。

「旅行キャンセル保険」は何を補償する?飛行機の欠航に特にメリットあり

飛行機の欠航にメリット大

旅行キャンセル保険が適用される範囲は、保険会社やプラン内容によって異なりますが、一般的に補償される内容には以下のようなものがあります。

  1. 自分自身や家族の体調不良や病気、ケガなど、自己都合によるキャンセル
  2. 交通機関の運休、欠航、大幅な遅延でのキャンセル
  3. 自然災害(台風・地震・洪水など)によるキャンセル
  4. ペットの病気や死亡などによるキャンセル

この他、コンサートやイベントへの参加を目的とした場合、チケットガード(不使用チケット費用補償保険)」と呼ばれる保険も。

旅行をキャンセルした場合に支払う金額を保険金として受け取ることができる(プランによっては全額もしくは一部)ので、特に飛行機を利用する国内・海外旅行などの場合はメリットが大きいといえます。

また、社員旅行で旅費を会社が負担する場合などは、キャンセル料の金額が大きくなるので、旅行キャンセル保険への加入を検討するのもいいと思います。最近では修学旅行など学校団体旅行に参加する保護者が任意で加入できる「学校団体旅行キャンセル保険」も登場しました。

団体国内旅行の場合、沖縄・北海道など飛行機を使う場合はメリットあり

沖縄・北海道旅行はキャンセルに備えておくとよい

社員旅行で沖縄や北海道を行き先にしている場合、旅費もかなり高くなります。このところ、自然災害が激甚化しており、台風以外でも線状降水帯が発生するなど、フライトに大きな影響が出てしまう場合も。

航空券などの場合は、台風など悪天候によって欠航・運休・遅延したときには航空会社から航空券代が返金されたり変更できたりするケースもありますが、LCCなどを利用する場合は補償されないこともあります。

交通機関の運休は発表されていなくても、社員の安全を考えてキャンセルしたいということもあると思われるので、少し遠い行き先への移動なら「旅行キャンセル保険」加入もありですね。

個人で宿や飛行機、新幹線を別々に予約した場合はキャンセル保険に加入できないことがあります。契約条件を良く確かめてから加入するようにしましょう。

国内旅行キャンセル保険を提供している主な保険会社

国内旅行キャンセル保険を扱う保険会社

MYSURANCE(マイシュアランス)

  • 旅行予約から14日以内かつ出発の9日前まで加入可能
  • 急な体調不良、ケガ、感染症の発病、死亡、葬儀参列、イベントの中止、交通機関の遅延・欠航、妊娠が判明、免許の取り消し、交通事故、裁判員への選任、家屋の損壊によるキャンセル補償
  • 旅行代金5万円に対し、保険料1,270円

AWPチケットガード少額短期保険株式会社 チケットガード

  • チケットぴあ「チケットガード」:イベントの観覧・参加等ができなかった場合にチケット代金を補償する保険(チケット代金5,000円に対し、保険料は750円)
  • Peachチケットガード:ピーチの航空券(バリューピーチ、プライムピーチを除く)に対して補償(5,000円に対し、保険料470円)
  • トリップキャンセル:旅行業者、航空会社等が提供する募集型企画旅行および受注型企画旅行等を対象にした保険(旅行料金50,000円に対し、1,280円もしくは2,370円)
    ※航空券のみの予約、宿泊費用のみの予約は対象外

この他、旅行傷害保険の特約として用意されている場合も。例えばJALの場合ではキャンセル費用補償特約も(やむを得ない事情で搭乗便・旅行中止になった場合、航空代金や取り消し手数料を補償する特約)。

ANAも同様にキャンセル費用補償という保険もありますので、台風や悪天候が予想されるような時期は合わせて加入しておくと安心ですね。

団体で海外旅行の場合、旅行キャンセル保険はメリットあり

海外団体旅行なら旅行キャンセル保険はメリットあり

海外旅行の場合、ほとんどの場合飛行機を利用することになります。フライトの遅延やキャンセルの可能性がある場合、やはり「旅行キャンセル保険」に加入しておくのはメリットがあるといえるでしょう。

5類に移行したとはいえ、新型コロナウイルス感染症に感染するリスクは常にあります。家族が感染したことで旅行をキャンセルするケースもよくあること。

団体旅行の場合は加入しておくと安心ですね。

海外旅行キャンセル保険を提供している主な保険会社

海外キャンセル旅行保険を提供している会社

ソニー損保 海外旅行キャンセル保険(スマホ申込OK)

  • 出発4日前までの契約が可能
  • リピーター申込で保険料3%割引(過去3年以内に契約)
  • 入院や感染症に感染、渡航先の出入国規制、飛行機等の運休や欠航、遅延、ペットが死亡した場合、妊娠がわかった、などの補償
  • パッケージツアー、宿泊料金、航空券、オプショナルツアーのキャンセル料・違約金を補償
  • 旅行代金50,000円に対して620円~

Mysurance(マイシュアランス)

  • 予約日を含め14日以内かつ、出発の9日前まで
  • 海外旅行でパッケージツアー、クルーズ、宿泊費、航空券のキャンセルを補償
  • 急な体調不良、ケガ、死亡、親族の体調不良、ケガ、死亡、交通機関の遅延・欠航・運休を補償するシンプルと、感染症の発病、イベント・結婚式の中止、パスポートの期限切れや盗難、妊娠の判明、ペットの死亡、裁判員への選任などを補償するワイドの2種類
  • 最大10名までの旅行で加入できる
  • 旅行代金5万円に対してシンプルプラン1,360円、ワイドプラン2,560円

t@biho たびほ

  • 旅行会社のパッケージツアー、航空会社の航空券、宿泊サイトでのホテル予約、オプショナルツアーサイトで予約したアクティビティツアー、海外出張に対しても契約可能
  • ケガや病気、感染症だけではなく、急な仕事でのキャンセルや、学校行事の日程変更、イベントの中止・延期、自然災害や戦争・テロなどが発生した場合でもキャンセル補償
  • 旅行費用50,000円で保険料600円
  • 2度目以降の契約は保険料3%割引(リピーター割)

この他、AWPチケットガード少額短期保険株式会社 チケットガードも海外旅行で利用可能となっています。

修学旅行や遠足など、学校団体旅行のキャンセル保険も登場

学校団体で出かける旅行も対象の保険

学校行事の一環として行われる修学旅行や林間学校、部活動の合宿。急な体調不良やケガ等でキャンセルした場合、その費用を補償してくれる保険も誕生しています。

こちらは参加される生徒の保護者が任意として申込む保険です。修学旅行の場合、日数が長いので旅費も高くなります。

また、海外への修学旅行を実施している学校もあるため、保護者としてはこういった保険があると安心できますね。学校や旅行会社から申込のパンフレット等が案内されるので、ぜひ検討してみましょう。

【学校団体旅行のキャンセル保険】

スマートプラスキャンセル保険
MYSURANCE 修学旅行キャンセル保険

ちょっと特殊なクルーズ旅行の場合、キャンセル保険は必要?

クルーズ旅行のキャンセル保険もあり

最近ではカジュアルなクルーズ船も就航し、家族や会社の周年記念旅行などで船旅を気軽に楽しむグループも増えてきました。クルーズは通常の旅行とは異なり、1年前から予約がスタートし、キャンセル料がかかり始めるタイミングも早い(2カ月以上前からかかり始めるところも)のが特徴。

クルーズ費用はもちろん、寄港地までの飛行機代など旅費が高額になるため、キャンセル料もバカになりません。このため、旅行傷害保険だけではなく、キャンセル保険への加入もぜひ検討しておきましょう。

通常の海外旅行保険の特約としてクルーズ旅行取り消し費用担保特約を用意していることがほとんど。クルーズを予約した旅行会社で詳しく説明してくれるので、相談してみましょう。

団体旅行で飛行機などを利用する場合は、キャンセル保険加入もメリットあり

団体旅行は旅行保険加入がおススメ

最近では予測不能な自然災害、感染症の拡大など、様々な要因で旅行キャンセルを余儀なくされるケースが増えてきました。旅行のスタイルも昔とは変化し、LCCを使った社員旅行なども増えています。

旅行中のケガや病気に備えるだけではなく、旅行のキャンセルにも備えた補償があるのは安心です。特に修学旅行や林間学校など学校行事でも利用できるキャンセル保険が誕生したのはありがたいこと。

保険会社により契約内容や保険料が異なるので、契約する場合は事前によく内容を確認して利用するようにしましょうね。

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最近、大人数でも宿だけ手配できるサイトが増えてきた関係で、宿も交通手段も自分たちでという会社が増えているようです。しかし、航空チケットは団体で予約が難しく、また、団体割引が適用されないケースも。

万が一、キャンセルになった場合、個人で手配したものは補償されない「旅行キャンセル保険」もあります。

ある程度まとまった人数で旅をするなら、「団体旅行ナビ」から旅行会社に任せてしまうのがイチバン。保険加入の手続きも代行してくれるので安心です。

Webから24時間問い合わせ可能ですので、どうぞお気軽に活用してくださいね。

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