団体・グループ旅行で9月に行くべき、おすすめの行き先＆観光スポット特集【中国エリア編】

9月は暑さが少し和らぐものの、台風の影響でお天気がぐずつきやすいのが難点。とはいえ、本格的な紅葉シーズン前ということもあり、どこの観光地も比較的空いているので、社員旅行などにはぴったりですね。

9月に団体・グループ旅行でお出かけするならどんな行き先や観光スポットがよいのでしょうか。全国の魅力的なスポットを編集部が大調査。

関西や四国からアクセスしやすい中国エリアでは、どんな絶景が楽しめるのでしょうか。この時期ならではのイベントも含めおすすめしたいスポットをまとめてご紹介していきます。

【北海道・東北エリア編】【関東エリア編】【東海エリア編】【関西エリア編】【四国エリア】【九州・沖縄エリア編】

赤い稲穂で染まる田んぼが幻想的、岡山県「備中国分寺」

岡山県総社市に継承されている赤米神事。国司神社が育てている赤米は、五穀豊穣を願う「赤米の新撰」という神事に使われています。

日本では他に長崎県対馬市の多久頭魂神社、鹿児島家種子島の宝満神社の3ヶ所のみ。赤米は昔の稲が持っていた特徴を色濃く残す古代米です。

備中国分寺前で「赤米の田植え」のイベントがスタートしたのは2013年からで、赤米の伝統を後世に残していきたいという想いから、歌手の相川七瀬さんが中心になり、推進してきました。

2016年から備中国分寺・南広場で「赤米フェスタ」としてコンサートを開催。入場参加料は全額ヒカリノミ基金として、赤米支援、赤米子供交流に寄付されています。

備中国分寺前にある観光用の田んぼに植えられた赤米は、9月上旬から中旬にかけて真っ赤な稲穂で染め上げていきます。特に夕暮れ時になるとその輝きが増し、幻想的な風景を楽しめますよ。

その他人気のスポットは以下の通り。

鏡野町・奥津湖ネイチャーツアー：9月2日（月）・15日（日）・22日（日）で開催されるカヤックやSUPなどの自然アクティビティを楽しむツアーを開催。9月17日（火）・28日（水）は湖上の月見in鏡野中秋の名月プレミアムも。
倉敷市・倉敷アイビースクエアの秋の祭り：体験施設や倉敷の工芸品や民芸品、銘菓などのお土産を購入できるショップがある複合観光施設。9月～11月の土日祝を中心に飲食や雑貨、クラフト体験を楽しめるマルシェイベントを開催。
赤磐（あかいわ）市・おかやまフォレストパークドイツの森：ドイツの農村をイメージしたテーマパーク。ペチュニアやサルビア、ポーチュラカ、マリーゴールド、キバナコスモスと見ごろを迎えます。9月15日（日）・22日（日）はミュージック花火大会も！ドイツの森自慢のオリジナルクラフトビールや自家製ソーセージを堪能しながら楽しんでみては？
岡山市・岡山城：宇喜多直家、秀家が築城、天守は黒塗りの下見板で覆われた外壁から烏城（うじょう）とも呼ばれています。2024年10月30日（水）まで天守2階展示室で「武将たちの愛刀」企画展を開催中。

フルーツ王国としても有名な岡山。古くからぶどうの生産が盛んで、この時期はぶどう狩りも楽しめます。ぜひフルーツ狩りもプランに盛り込んではいかがでしょうか。

「広島市植物園」が夜間開園、サガリバナと夜の植物を楽しめます

広島市植物園は約10,000品種203,000本の植物を栽培。広島市中心部と宮島の中ほど、佐伯区倉重の瀬戸内海を望む高台に位置あります。

9月7日（土）・14日（土）・15日（日）・21日（土）・22日（日・祝）は21時まで開園。夜に咲くサガリバナやオオオニバス、ツキミソウ、ヨルガオなど、夜の幻想的な植物を楽しむことができます。

各日は芝生広場特設ステージで野外コンサートも。キッチンカーなどの出店もあり賑わいます。

また、9月7日（土）～10月6日（日）までや薬用植物店も開催中。

世羅町・花の駅せら：7ヘクタールの丘に広がる全天候型の花農園。オートキャンプ場や仔山羊と遊べるエリアも。9月7日（土）～11月4日（月・祝）まで秋の花まつりを開催中。早朝開園では雲海とコスモスを同時にみることができるかも！
廿日市市・大聖院：真言宗御室派（総本山仁和寺）の大本山大聖院は西暦806年（大同元年）の開基、宮島で最も歴史ある寺院です。2024年9月13日（金）～15日（日）まで「宮島ローソクまつり萬燈会（まんとうえ）」を開催。鎮魂と世界平和の祈りをこめて燈明を献じます。
呉市・大和ミュージアム：世界最大のタンカーを数多く建造する明治以降の「呉の歴史」と造船・製鋼を始めとした各種の「科学技術」を紹介する博物館。11月24日（日）まで特別展「映画監督山崎貴の世界　映画で描かれた戦争とVFX」を開催中。
福山市・鞆の浦：アニメ「崖の上のポニョ」の舞台になった鞆の浦。旧暦の8月1日（朔日）に近い日曜日で「鞆の津　八朔の馬だし」を実施。鞆の浦だけの伝統行事です。また9月の第3月曜の前、金～日曜日に「鞆の浦秋祭り（渡守神社例祭）」も。

広島の9月上旬はまだまだ暑いですが、下旬になると朝晩涼しくなります。半袖に薄手の上着の組み合わせがおすすめ。

こまめに水分補給をしながら街歩きを楽しんでくださいね。広島のB級グルメといえば「ホルモン天ぷら」や「汁なし坦々麺」などが上げられます。

お好み焼きやラーメン以外にもおいしいものがたくさんあんるのでぜひ楽しんで。

島根・松江城のおひざ元「堀川遊覧船」が島根スサノオマジックとコラボイベント中

国宝松江城をぐるりと囲むお堀を遊覧できる堀川遊覧船。17の橋の下を潜り抜けるように巡っていきます。

低い橋に差し掛かると屋根が下がるアトラクションも楽しいと人気に。現在、松江を代表するプロバスケットボールチームである島根スサノオマジックとのコラボレーション企画を実施しています。

船の上にラッピングや乗船場をスサノオブルーにデコレーション。豪華賞品が当たるクイズなど楽しい催しが目白押しです。

船に揺られながらのんびりと松江の町を周遊してみましょう。

安来市・足立美術館：ミシュラングリーンガイドジャポンの三ツ星として掲載されたこともある庭園。毎年7月下旬~9月末まで「赤松の選定」が行われます。庭園内の赤松約800本をすべて手作業で剪定する様子を見ることができるのはこの時期だけ。
大田市・三瓶山姫逃池：5月中旬～6月上旬に満開となるカキツバタ群落があり、島根県の天然記念物にも指定されています。島根県立三瓶自然館サヒメルでは、三瓶小豆原埋没林の巨木展示など縄文を感じる展示も楽しめます。
松江市・由志園：山陰地方最大級の池泉回遊式日本庭園。9月30日（月）まで光と霧に包まれるイベント「八雲の庭園」を開催。
出雲市・荒神谷博物館：2005年10月に開館、遺跡に隣接したサイトミュージアム。358本の銅剣が発見されて40年を迎えるに当たり、発掘の様子や取り上げ作業など当時の興奮さながらの「荒神谷発掘ドキュメントパネル展」を9月23日（月・祝）まで開催中。また荒神谷博物館企画展示室では特別展として「埋める－古代の祈り－」を9月16日（月）まで開催します。

高級魚として人気のあるのどぐろ。中でも浜田漁港ののどぐろは絶品と言われ、「どんちっちノドグロ」という名でブランド化もしています。

6月～8月中旬までは禁漁期。それが開けた9月は漁獲量も比較的多いのでねらい目といえそうです。

空から鳥取砂丘を眺めてみよう「トットリ砂丘ソラの旅（係留フライト）」

鳥取県鳥取市の有名観光スポットといえば鳥取砂丘。8月～9月の土日祝を中心に、熱気急に乗船し、地上約25mの高さまで上昇し、鳥取砂丘を空から眺めるフライト体験（係留フライトなので周遊はしません）を実施しています。

夏の朝日に輝く鳥取砂丘を楽しんでみてはいかがでしょうか。実施日時は9月7日（土）・8日（日）・15日（日）・16日（月・祝）・22日（日）・23日（月・祝）の6時～9時、フライト時間は約7分です。

その他、おすすめのスポットは以下の通り。

倉吉市・倉吉観光梨園：鳥取の梨生産量は全国で5位、二十世紀梨は全国1位を誇ります。倉吉観光園では9月23日（月・祝）まで梨食べ放題を実施中。二十世紀梨、ゴールド二十世紀梨、おさゴールドが楽しめます。
湯梨浜町・東郷湖羽合臨海公園あやめ池公園：日本海と東郷湖を取り巻く「海と緑と大地」の優れた自然景観と、2つの温泉郷（ハワイ温泉、東郷温泉）がある広大な都市公園。8月下旬～9月上旬の日没から夜にかけて開花するタマノカンザシが有名。タマノカンザシは中国原産でユリ科のギボウシ属。純白の花は甘い香りがして午前中ぐらいまでなら咲いているところを見ることができます。
伯耆町（ほうきちょう）・大山ますみず高原：冬はスキー場、春～秋は観光リフトとして大山の大パノラマと大自然を楽しむことができます。秋はすすきが黄金色に輝き美しい光景に。色づくのは10月過ぎからですが、マツムシソウも咲き始めてのんびり過ごせます。
鳥取市・鳥取三十二万石お城まつり：鳥取市中心街で行われる時代祭り。2024年は9月28日（土）・29日（日）で開催されます。お姫様・お殿様をはじめ鎧や甲冑をまとった武者などが練り歩く「時代行列」や甲冑姿の鎧武者が火縄銃を撃つ「火縄銃鉄砲隊演武」など見ごたえ抜群です。

9月の鳥取はなんといっても「猛者エビ（クロザコエビ）」。弾力のある食感や旨味が強く、甘味は甘エビ以上といわれています。

また、ベニズワイガニ漁も9月から解禁されるのでグルメを存分に楽しめますよ。鮮魚市場への立ち寄りをぜひプランに入れてもらいましょう。

山口県の名所・錦帯橋のフルカラーライトアップ実施中

山口県岩国市にある錦帯橋は日本三名橋の一つ。全長約200mの美しい五連アーチを持つ、巻きガネとカスガイを使った「木組みの技法」で造られた木造橋です。

9月10日（火）までは錦帯橋の鵜飼いも行われており、橋を背景にかがり火で幻想的に照らしだされる川面や鵜匠の巧みな技を間近で見ることができます。

フルカラーライトアップは季節ごとに異なるプログラムで、夏季は8月上旬～1月中旬まで、春季は3月下旬～6月1日までです。鵜飼とライトアップ、両方楽しんでみてはいかがでしょうか。

この他、6月におすすめの立ち寄り先をピックアップしてみました。

山陽小野田市・花の海：四季折々の収穫体験やお花畑が楽しめるスポット。9月からはサツマイモ収穫体験やコキアが少しずつ色づいてくるころ。9月下旬からはキバナコスモスが咲き始めます。
萩市・萩博物館：萩の歴史・文化発信拠点として、吉田松陰、高杉晋作をはじめ幕末維新関連の実物資料などを展示。2024年9月23日（月祝）まで「海の妖怪展～百鬼夜航のミステリー～」を開催中です。
美弥（みね）市・秋吉台カルスト台地：ススキの名所としても有名（見ごろは10月頃～）。また、ススキに寄生するナンバンキセルは9月～10月に鮮やかな紫の花を咲かせます。「秋吉台観光まつり花火大会」は2024年9月7日（土）開催予定。
美祢市・鰐鳴八幡宮（わになきはちまんぐう、通称・小鯖八幡宮）：平安時代の中頃に大分県の宇佐八幡宮から勧請したと伝わる古刹で、お社の名前は山口の鰐石に上陸したとき、ここまで従い来ていた鰐（海人）が別れを惜しんで鳴いたという故事によるもの。9月になると約200mの参道に彼岸花が咲き、県内有数の名所となっています。

9月の山口はなんといってもあまだい。全国で漁獲量日本一を誇ります。その7割ぐらいは萩で水揚げされているそうですよ。