団体・グループ旅行で9月に行くべき、おすすめの行き先＆観光スポット特集【関西編】

夏休み明けから紅葉が見ごろを迎える10月下旬までは比較的、どの観光地も余裕があります。社員旅行や職場旅行などを検討するのによい時期ですね。

9月に団体・グループ旅行でお出かけするならどんな行き先や観光スポットがよいのでしょうか。全国の魅力的なスポットを編集部が大調査。

見どころの多い関西エリアでは、どんな景色に出会えるのか、見ごたえのあるイベントが開催されるのか。おすすめしたいスポットをまとめてご紹介していきます。

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荒ぶる魂のぶつかり合い、約300年の歴史と伝統を誇る大阪「岸和田だんじり祭り」

9月の大阪府といえばやはり岸和田市で行われる「岸和田だんじり祭り」。たんじり祭りは関西各地で行われているものの、やはり巨大なだんじりが街中を駆け抜ける大迫力のお祭りといえば、岸和田市でしょうか。

だんじりとは、西日本の祭礼で曳行する地車（山車）のこと。お神輿は神様専用の乗り物なので、人が乗ってはいけませんが、だんじり（山車）は神様をもてなす場所であるので、人が乗ってもよいそうです。

岸和田だんじり最大の見どころは、重さ4トンを超えるだんじりを走りながら直角に向きを変える「やりまわし」。また彫刻も動く芸術といわれるほどの素晴らしさを誇ります。

2024年は9月8日、13日に試験引き、宵闇は9月14日（土）・本宮は9月15日（日）を予定。地区によっては10月に開催するところもありますので、公式サイトで確認を。

その他おすすめのスポットは以下の通り。

吹田市・万博記念公園：9月に見ごろを迎える彼岸花やスイレン、百日紅、コキアなど季節ごとの花々を楽しめる人気スポット。9月21日（土）・23日（月・祝）は「ディズニーミュージック＆ファイヤーワークス2024」も開催
大阪市・本町橋：東横堀川の本町橋のたもとで楽しむ水上ピクニック（納涼床）。9月30日まで開催
大阪市・住吉大社：地元から“住吉っさん”として親しまれている神社。9月は中秋の名月に行われる「観月祭」が開かれます。楯社例祭や志賀神社例祭、児安社例祭なども。
高槻市・淀川河川公園：9月15日（日）に「水都くらわんか花火」を開催。5,087発が夜空に打ちあがります。

大阪にはテーマパーク・USJやグルメなども満載。9月ならではのスポットと組み合わせて楽しい旅行を。

“京都の奥座敷”貴船の川床は9月までがチャンス

京都にある貴船神社は水の神様を祀るパワースポットとして有名。GWから川床がオープンし、ラストチャンスは9月末までとなっています。

お店によってさまざまですが、京懐石を楽しめるランチやディナー、気軽に楽しめるカフェなどバラエティ豊富です。9月下旬からはシュウメイギクが咲き始めます。

貴船以外にも鴨川の納涼床や清滝川沿いにつくられた「高雄川床」もありますので、神護寺・高山寺などの観光と合わせて計画してみてはいかがでしょうか。

宇治市・宇治川の鵜飼い：宇治川で行われている鵜飼も9月末まで。4人の鵜匠のうち3人が女性ということで話題に。世界遺産・平等院、宇治上神社などの観光と共に楽しみましょう。
京都市上京区・梨木神社：御神水「染井の水」で有名な神社。別名「萩の宮」ともいわれ、京都の萩も名所として親しまれています。9月下旬には「萩まつり」が開催。
京都市右京区・平岡八幡宮：空海が創建した山城国最古の八幡宮。普段は非公開である本殿内陣の「花の天井」を9月中旬～特別公開。
京都市左京区・三千院：大原にある三千院では、聚碧園（しゅうへきえん）を中心に秋海棠が初秋のお庭を彩ります。また、寂光院や実光院でも。

9月の京都はお祭りづくし。晴明神社「晴明祭」や京都各所で名月を愛でるイベントがたくさんあります。

インバウンドのお客様が増えて京都はオーバーツーリズム気味。思うようにホテルが取れない、観光ができないという声もよく聞きます。

人気のスポットは朝早くに行くなど、工夫がよさそうですね。

琵琶湖を一望できる関西最大級のリゾートパーク「びわこ箱館山」

滋賀県高島市にある「びわこ箱館山」は、四季折々のお花が咲くリゾート。冬はスキー・スノボー、雪遊び、そり遊びが楽しめます。グリーンシーズンはGWからスタートで、11月上旬まで楽しめます。

大パノラマの広がる展望デッキやお花畑、天空のブランコ、高島ちぢみの織りなす虹色のカーテンなど、絶景や映えスポットもたくさん。夜景が楽しめるナイトゴンドラもおすすめです。

秋はコキアやペチュニア、ダリア、サルビア、ススキなどが楽しめるのでぜひ。

大津市・比叡山延暦寺：世界遺産登録30周年記念として、西塔釈迦堂　秘仏本尊釈迦如来像特別ご開帳・内陣特別公開が行われます。普段は入れない内陣には特別通路を設け、プロジェクションマッピングや和ろうそくを使ったデジタルアートとのコラボレーションを開催。2024年12月8日（日）まで
大津市・琵琶湖汽船：9月29日（日）まで船上ビアガーデン「ミシガンビアデッキプラン」を実施中。土日祝で開催。ミシガンナイトクルーズも。
米原市・伊吹山ドライブウェイ：岐阜県と滋賀県にまたがる伊吹山ドライブウェイ。雲の上まで駆け抜ける絶景ドライブとともに、アキノキリンソウ、アケボノソウ、リュウノウギクなど秋の花を楽しめます。
長浜市・長浜北びわ湖大花火大会　長浜の陣：豊公園自由広場沖合で上がる花火は、湖面に映し出される水中花火や人気音楽とシンクロさせたミュージック花火などユニークな内容で楽しませてくれます。2024年は9月17日（火）～20日（金）の予定。

京都の影に隠れがちな滋賀ですが、ゆっくりと観光を楽しむのにはとてもよいエリア。滋賀にホテルを取って、日帰り京都旅も楽しめちゃいます。

琵琶湖の歴史を知ることができる「滋賀県立琵琶湖博物館」や水に浮かぶ美術館といわれる「佐川美術館」、建築美が楽しめる甲賀の「MIHO MUSEUM」など、芸術の秋を楽しむのもいいですね。

花の名所・絶景スポットがたくさんの兵庫県

兵庫県丹波篠山市に6月～7月上旬まで開園するのが「ささやま玉水ゆり園」。約15,000㎡の敷地内に、ユリ約60種・10万本、紫陽花約1,000株が咲き誇ります。

周辺には鳳鳴酒蔵や丹波篠山城跡、大書院など見どころも多いエリア。平安時代からお茶の栽培が行われている丹波篠山では、6月に新茶の茶摘みが行われます。

茶摘み体験が楽しめたり、6月1週目土日に「大国寺と丹波茶まつり」も開催。近くには「めんたいパーク神戸三田」も近くにあるので、バス旅行でぜひ立ち寄っていきましょう。

その他、おすすめのスポットは以下の通り。

神戸市・神戸市立森林植物園：「六甲ブルーの径」といわれるあじさい坂で有名。あじさい園やアナベルの丘、西洋あじさい園など、初夏の訪れをたっぷり満喫できます。
淡路市・あわじ花さじき：明石海峡・大阪湾を背景に花の大パノラマが楽しめる人気スポット。国営明石海峡公園や淡路島公園など、花を楽しめるスポットがたくさんあります。
多可町・ラベンダーパーク多可：5月～7月の開花時期は3品種・約2万株のラベンダーが咲き誇る西日本最大級のスポット。ラベンダー精油を使った加工体験やアロマセラピーも楽しめます。
養父市・ほたるの里：奥米地にある自然豊かなほたるの里はゲンジボタルの生育地。「ほたるの館」「自然体験学習館めいじキララ」「花と緑の希望王国バンガロー・いろり」「ほたるの水辺公園」などの施設があり、滞在しながら自然観察が楽しめます。

6月に旬を迎えるのが明石のタコ。この時期に獲れるのは麦わらタコと呼ばれ、特に美味しいそうです。ハモや穴子、アジ、スズキ、かわつエビ、ゴマさばもおいしい時期なのでぜひ楽しんで帰りましょう。

奈良「安部文珠院」、国宝･文殊菩薩を至近距離で拝顔できます

奈良県桜井市にある安部文珠院は645年’大化元年）に創建された日本最古に属する寺院。京都･天橋立の切戸文殊、山形の亀岡文殊と共に日本三文殊のひとつです。

御本尊・文殊菩薩は「三人寄れば文殊の智恵」の格言で有名。7mと日本最大で鎌倉時代･1203年に仏師･快慶によって造立された国宝です。

文殊菩薩を中心とした渡海文殊群像（とかいもんじゅぐんぞう）は雲海を渡り、私達衆生の魔を払い、智恵を授ける為の説法の旅に出かけている姿といわれています。この度修理のため、獅子から降りた珍しいお姿の文殊菩薩を至近距離で拝観できる特別なイベントを開催中（2024年11月30日の土後祝日のみ開催）。

境内には弁財天、奈良時代の遣唐使・安倍仲麻呂、平安時代の陰陽師・安倍晴明がお祀りされている方位災難除けの金閣浮御堂や特別史跡の古墳、安倍晴明が天文観測をしたと伝わる展望台などもあります。

また、9月中旬からはコスモスも咲き始めてきれいですよ。

奈良市・元興寺：日本最古の本格的伽藍である飛鳥寺（法興寺）が前身。2024年9月19日～25日まで智光が夢で見た極楽浄土を描かせたとされる「軸装智光曼荼羅（県指定文化財）」を特別公開。彼岸花も約100株、赤と白の花を咲かせます。
奈良市・白毫寺：境内から奈良市街を一望。花のお寺としても有名で、山門から続く石段に9月下旬から萩が赤紫や白の花を咲かせます。こちらの仏像は素晴らしいのでぜひ！
橿原市・おふさ観音：夏の3か月間（9月末まで）「風鈴まつり」を開催中。日本各地の風鈴展示会や即売会なども。また、寺宝特別公開や夜祭なども開催予定です。
桜井市・談山神社：中臣（藤原）鎌足が中大兄皇子（のちの天智天皇）が蹴鞠の会で出会ったというエピソードに基づき、「けまり祭」が斉行。本物のけまり装束を着て蹴鞠を体験できるイベントを開催中。

この他、天武天皇が皇后の病気平癒祈願のため建立したと伝わる「本薬師寺跡」では40万株のホテイアオイが見ごろに。9月後半からは真っ赤な彼岸花も咲き始めるので、紫と赤のコラボレーションが楽しめます。

御所市の「九品寺」は彼岸花の名所としても有名ですので、こちらのぜひ。

花火やフルーツ狩りを楽しむ9月の和歌山県

和歌山県の和歌浦の海に浮かぶ人口島「和歌山マリーナシティ」。ヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク「ポルトヨーロッパ」や人気の観光魚市場「黒潮市場」、リゾートホテル、紀州黒潮温泉などがあり、1日いても飽きません。

8月11日～14日、9月15日・22日で大迫力の音と光のショー「HANABI～ナイトマジック～」を開催。観覧席と打ち上げ場所が近いので臨場感あふれる花火が楽しめます。

9月7日（土）は橋本市で「紀の川橋本SUMMERBALL2024」も開催されますよ。

田辺市・天神崎：条件が揃うとウユニ塩湖のような写真が撮れると話題。おすすめは夕方~日没。地域住民が土地を買い取ることで自然環境を保護するナショナル・トラスト運動の先駆けとしても知られています。
上冨田町・市ノ瀬コスモス園：熊野三山に至る熊野参詣道のうち、田辺から本宮、新宮、那智へ至る山岳道が「中辺路（なかへち）」。その一瀬王子跡近くにあるのが市ノ瀬コスモス園で、9月下旬にコスモスが見ごろを迎えます。
有田川町・有田巨峰村森園：ぶどう狩り、梨狩りが楽しめる果樹園。同じ有田巨峰村には松本ぶどう園や寺垣ぶどう園、大南農園、サンシャイン果樹園、まる太農園などがあります。
岩出市・和歌山県植物公園　緑花センター：県内随一の広さを誇る公園。お子様が元気に遊べるわんぱく広場も人気。9月はオジギソウやコムラサキ、ジニア、ゴクラクチョウなどが楽しめます。