団体・グループ旅行で9月に行くべき、おすすめの行き先＆観光スポット特集【関東編】

9月は敬老の日や秋分の日など、祝日が多い9月は、シルバーウイークとも呼ばれ、旅行を楽しむ人が増えますね。社員旅行を実施する職場も多いのではないでしょうか。

9月の団体・グループ旅行でお出かけするならどんな行き先や観光スポットがよいのか、全国の魅力的なスポットを編集部が大調査。

関東エリアでぜひ訪れてみたい絶景など、心に残る場所をご紹介していきましょう。

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東京都内では浅草サンバカーニバルを始め、楽しいイベントが目白押し

東京都の夏はまだまだ終わりません！あちこちで秋まつりが開催されますが、最も注目を集めるイベントいえば9月に行われる浅草サンバカーニバルでしょうか。

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昭和30年代後半～40年代にかけて、当時の内山台東区長と浅草喜劇俳優の故・伴淳三郎氏が、浅草の新しいイメージをつくるものとして、ブラジルのサンバカーニバルを浅草のお祭りに取り入れる事を提案したのがきっかけでスタートしたのだとか。

コロナ禍の影響で中止や縮小などが続いてきましたが、2024年は完全復活を宣言。9月15日（日）は暑いラテンのリズムに街中が包まれますよ。

おすすめのイベントやお祭りは以下の通り。

東京タワー：9月23日（月・祝）まで天の川イルミネーション、10月1日（火）まで夏のライトアップ、東京タワー1階正面玄関前とフットタウン屋上の2つの会場でハイボール・ジンギスカンが楽しめるイベント開催中
高尾山ビアマウント：10月15日（火）までケーブルカー下車口で2時間飲み放題・食べ放題のビアガーデンが楽しめる
東京湾納涼船：9月23日（月・祝）まで竹芝客船ターミナル発で約1時間45分の東京湾クルージング、ドリンクや飲み物も楽しめる
墨田区・向島百花園：9月中旬～10月上旬まで「月見の会」「萩まつり」を開催、萩のトンネルも見事
立川市・国営昭和記念公園：約2万㎡の敷地内に約440万本のコスモスが咲き、9月中旬～10月下旬まで楽しめる。「コスモスまつり」も開催
目黒区・ホテル雅叙園東京：9月23日（月・祝）まで東京都指定有形文化財「百段階段」で「和のあかり×百段階段2024 ～妖美なおとぎばなし～」を開催中

ホテル雅叙園東京・文化財「百段階段」の企画展 — 「和のあかり×百段階段2024 ～妖美なおとぎばなし～」（撮影協力：ホテル雅叙園東京）

JR目黒駅から徒歩約3分のところにあるホテル雅叙園東京。創業時依頼受け継いでいる数々の美術品や工芸品の数々に圧倒されるラグジュアリーなミュージアムホテルです。

敷地内にある東京都指定有形文化財「百段階段」は、1935年（昭和10年）に建てられた木造建築で、当時屈指の著名な画家や職人たちが創り上げた破格の豪華さを極めた建物として知られています。

普段は非公開の文化財「百段階段」で季節ごとの企画展を実施。美しい建物の意匠とアートのコラボレーションを楽しめます。

2024年の夏からスタートした「和のあかり×百段階段」は、おとぎばなしをテーマとした妖しくも美しい世界観を存分に楽しめるイベントとなっています。

彼岸花や萩の名所がたくさん！神奈川県

716年、行基により開創されたと伝わる日本三薬師の一つ「日向薬師」。鉈彫の薬師如来像が本尊で、その他薬師三尊像・阿弥陀如来像・四天王・十二神将など25点の国の重要文化財がある古刹です。

日向薬師麓に広がる田園地帯は彼岸花の名所として知られており、かながわの花の名所100選」に選定。9月中旬頃から日向川沿いの里山に深紅の花が咲き乱れる光景は感動すること間違いなしですね。

横浜市の西芳寺や鎌倉市の英勝寺、横須賀菖蒲園でも彼岸花が楽しめますよ。

箱根市・彫刻の森美術館：7万㎡の敷地内に約120点の名作が展示。2024年に開館55周年を迎え「舟越桂森へ行く日」を11月4日（月・祝）まで開催中
横浜市・横浜駅アソビル：ギンビスの人気商品「たべっ子どうぶつ」のイベント「たべっ子どうぶつLAND」第3弾が9月29日（日）まで開催中
川崎市・藤子・F・不二雄ミュージアム：藤生誕90周年記念原画展「好きから生まれた藤子・F・不二雄のまんが世界」を10月31日（木）まで開催中、1階ミュージアムショップと3階ミュージアムカフェに新商品や新メニューが登場
鎌倉市・宝戒寺：9月中旬～10月上旬頃に萩や白い彼岸花、ホトトギスが境内を彩る。同じ鎌倉にある海蔵寺も萩の名所

ススキの原で有名な仙石原高原。9月中旬頃から黄金色に色づき始め、9月下旬～11月上旬まで楽しめます。箱根旅行を計画して、夏から秋へと季節が移り替わる自然の美しさを楽しんでみてはいかがでしょうか。

落花生や梨、さつまいもなどの収穫体験も！千葉

落花生の生産地として有名な千葉県、最も収穫が多いのは八街市です。収穫時期を迎えるのは9月～10月。

八街市にある「新井梨園」では落花生の収穫体験の他、梨狩りやさつま芋堀もできます。この他「佐倉っくさぶえの丘」「成田ゆめ牧場」「道の駅くりもと紅小町の郷」などでも落花生狩りが可能。

堀りたての落花生は茹でて冷凍しておくと保存がききますよ。

「佐倉きのこ園」ではしいたけ狩りが楽しめ、獲れたてを炭火BBQで食べられる人気スポットとなっています。

【子供とBBQ】見て可愛い、食べて美味しい“キノコ”まみれのバスツアー

その他、おすすめのスポットは以下の通り。

鴨川市・大山千枚田：急斜面に375枚の田んぼが並ぶ、東京から最も近い棚田。9月1週目には稲刈りが行われ、中旬以降からは彼岸花がたくさん咲いて壮観です
木更津市・武田川コスモスロード：JR馬来田駅～真里谷城址のある城山までの散策路「馬来田の路」、秋になるとたくさんのコスモスが道の両側を彩る名所に。10月上旬にコスモスフェスティバルも
香取市・与田浦コスモスまつり：3ヘクタールに約300万本のコスモスが咲く名所で、無料で摘み取りも。高架橋を走る列車とのコラボ写真が撮れることで大人気。朝どりイチジクや野菜、コシヒカリなどの特産品販売も行われる
御宿町・伊勢エビ祭り：9月から地元特産の伊勢海老を御宿町内の飲食店や宿泊施設で楽しめる秋の一大グルメイベント。10月末まで開催されます
一宮町・上総十二社（はだか）祭り／いすみ市・大原はだか祭り：上総十二社祭りは千葉県指定無形民俗文化財で、房総半島最古の伝統と格式を誇る浜降り神事。9月8日～１4日まで開催される（14日が本祭）。大原はだか祭りは五穀豊穣と大量祈願を願い行うもので、十数基の神輿が一斉に海へとかつぎこまれ、もみあう汐ふみが有名

9月は梨狩りやぶどう狩りが楽しめる千葉県。脂ののった太刀魚や鯵のなめろうなどもおいしい季節です。

銚子で揚がる入梅いわしも脂がのっておいしい時期ですよ。ちょっと贅沢ですが伊勢海老もぜひ！

歌舞伎も花も楽しめる埼玉県小鹿野町

埼玉県小鹿野町にある「両神山麓花の郷ダリア園」は約350種類、5千株のダリアが咲き乱れる名所。9月から開園し、9月上旬～10月下旬にかけて見頃を迎えます。

盆地の西側に市街地を形成する小鹿野町は、歌舞伎のまちとして知られています。役者から裏方まで全て住民が行うのは全国でも珍しく、地芝居として高く評価されている小鹿野歌舞伎。

「小鹿野歌舞伎さろん」では、古くから使われてきた衣裳や小道具、台本など貴重な資料を見ることができます。

日高市・巾着田：辺り一面、真っ赤に染まる曼殊沙華の群生地で有名。
東松山市・埼玉県こども動物自然公園：暑さが少し和らぐ9月は動物たちも少しずつ元気に。乗馬体験や搾乳体験などアクティビティも充実。
行田市・水城公園：忍城の外堀の沼を利用して整備された公園でホテイアオイの名所。薄紫色の可憐な花が咲き9月末頃まで楽しめます。
所沢市・狭山スキー場：夏営業は全長300m、幅30m屋根付きスキー場で9月29日まで迫力満点のロングスライダーを設置。宝探しやずぶぬれタイム、泡まみれタイムなど楽しいイベントを開催
飯能市・メッツァの北欧花火：北欧のライフスタイルが体験できる「メッツァビレッジ」では、9月23日（月・祝）までの土日で花火大会を開催中。すぐ目の前であがる花火は大迫力。「メッツァの雲海2024」も同時開催中。

電車などの公共機関では周りにくいので、ぜひ貸切バスで楽しいツアーを組んでみましょう。

茨城は各地で花火大会を開催

茨城県では9月に入ると、各地で花火大会が行われます。9月7日（土）は那珂湊海上花火大会、14日（土）は利根川大花火大会、21日（土）には常総きぬ川花火大会、28日（土）は水郷潮来花火大会と大洗海上花火大会も。

真夏よりも暑さが少し和らぎ、ゆったりと花火を楽しめそうですね。また、下妻市の大宝八幡宮では全国でもここだけの珍しい火祭り「タバンカ祭り」を9月7日（土）に開催。

別名「冬瓜まつり」ともいわれ、神前に冬瓜やご飯などを献上します。

この他おすすめのスポットやイベントは以下の通り。

かすみがうら市／行方市／土浦市・観光帆引き船創業：140年の歴史があるアクティビティで、霞ケ浦に面した3市がそれぞれ操業。11月17日（日）までの毎週日曜に開催予定
日立市・ウミウ捕獲場一般公開：日立市内にある伊師浜海岸は、日本の白砂青松100選のひとつ。ウミウはその断崖約15mの高さに設けられた鳥屋（とや）で捕獲されており、全国12か所ある鵜飼地のうち、11か所へ供給。捕獲が行われていない7～9月は一般公開されています。
石岡市・常陸國總社宮例大祭（石岡のおまつり）：例年9月15日に例大祭が行われ、神幸行事は敬老の日を最終日に3日間行われている「関東の三大祭り」の一つ。40台以上の幌獅子と12の山車が勢ぞろいするパレード。
ひたちなか市・国営ひたち海浜公園：春のネモフィラ畑で有名ですが、9月はかわいらしいコキアが咲き、辺り一面グリーンに。ぴょんぴょんサークルでは9月下旬までパンパスグラスも楽しめます。

茨城も9月に入ると味覚狩りやフルーツ狩りが楽しめるように。梨狩り、栗拾い、さつまいも堀、しいたけ狩り（通年）などをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。

栗は全国1位の生産地、さつまいもも全国有数の産地。アールスメロンも10月頃には旬を迎えるなど、またまだ楽しめますよ。

実は秋も美しい群馬・尾瀬ヶ原

尾瀬国立公園は群馬県をふくめて福島県・新潟県・栃木県の4県にまたがる景勝地。尾瀬ヶ原は水芭蕉で知られていますが、9月の草紅葉シーズンも大人気なんです。

9月中旬頃から湿原の草の先端からオレンジ色に染まっていきます。日差しに向かって湿原を見ると、まるで金色に輝くように見える美しい季節。

木々の紅葉は9月下旬からはじまり、草紅葉と共に楽しめるように。気温が一気に下がり冷え込むので服装に注意しましょう。

前橋市・吉田栗園：9月1日からスタートする栗拾い。時期により栗の品種が変わっていきます。9月中旬頃から焼き栗やむき生栗の販売もスタート。
渋川市・竹久夢二伊香保記念館：大正ロマンの美人画で知られる竹久夢二は、伊香保に住む少女からのファンレターにより伊香保温泉へたびたび訪れるようになったといいます。2024年生誕140周年、没後90周年を迎え、イベントを開催
嬬恋村・鬼押出し園（上信越高原国立公園）：溶岩世界三大奇勝といわれる巨大な溶岩石がゴロゴロと転がるスポット。「浅間山博物館」やキャンプ場も。9月中旬からは紅葉が始まり、ヒカリゴケやホツツジなど高山植物が楽しめます。
高崎市・鼻高展望の丘：上毛三山を見渡す素晴らしい景観とともに四季折々の花々が楽しめるスポット。9月はコスモス祭りが開催され、花の迷路やさつま芋堀体験、菜種油しぼり体験なども。

群馬県は世界遺産の富岡製糸場やパワースポットとして名高い榛名神社、妙義山神社、こんにゃくパーク、めんたいパークなどもあります。旅行会社に楽しいバスツアーを企画してもらいましょう。

新緑を楽しむハイキングがおすすめの栃木

栃木県の奥日光にある小田代ヶ原（おだしろがはら）は湯ノ湖から流れる湯川の西側（戦場ヶ原より西側）に広がる草原で、戦場ヶ原の約4分の1の広さですが、湿原と草原の特徴を持つユニークなスポットとして知られています。

秋にはミズナラの黄葉や草紅葉の美しい光景が広がる景勝地。草原の真ん中に生える「小田代ヶ原の貴婦人」と呼ばれる1本のシラカンバの木が有名です。

戦場ヶ原とともに国際条約のラムサール条約湿地に登録。戦場ヶ原も9月後半から草紅葉が楽しめます。混雑し始める9月下旬より少し早いタイミングで訪れるとゆっくり楽しめるはず。

那須町「りんどう湖花火大会」・日光市「百華繚乱花火～きぬがわえんか～」：りんどう湖から打ちあがる水中花火が楽しめる那須高原りんどう湖ファミリー牧場。毎週土曜日に9月まで開催される鬼怒川温泉の花火は、大好評。
茂木町・城山公園：鎌倉時代に築かれた茂木城の後につくられた公園。秋には南斜面を真っ赤に染める約30万株の彼岸花で有名です。
那須町・那須フラワーワールド：9月からはケイトウの花が見ごろを迎え、赤や黄色、ピンクなど色とりどりの花畑が広がります。
足利市・あしかがフラワーパーク：いつ訪れても楽しめる人気テーマパーク。9月は熱帯性スイレン、さるすべりが楽しめます。桟橋の上から、白や黄、桃、赤、紫、青など約1500株の色とりどりのスイレンが池を埋め尽くす、美しい光景をぜひ。

梨、栗、ぶどう、イチジクが有名な栃木県。いちご狩り以外でも楽しいフルーツ狩りができますよ。

また、南那須地方でつくられているマコモタケも9月中旬～10月までと出荷時期が短いので、チャンスがあればぜひ。