団体・グループ旅行で9月に行くべき、おすすめの行き先＆観光スポット特集【北海道・東北編】

絶好の行楽シーズンを迎える9月。敬老の日、秋分の日と2週連続で3連休となる職場も多いのではないでしょうか。

団体・グループ旅行でお出かけするならどんな行き先や観光スポットがおススメか、全国の魅力的なスポットを編集部が大調査。

台風が増える時期ではありますが、ぜひ訪れてみたい絶景など、心に残る場所をご紹介していきましょう。

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台風の影響を受けにくい北海道は一足早い秋の気配

北海道は9月初旬から木々が色づき始めるので、少し早めの秋の訪れを楽しむことができます。各地でイベントもたくさん開催されますので、ぜひ日程を合わせてでかけてみましょう。

おススメのスポット＆イベントは以下の通り。

札幌：雪まつりと並んで大人気の「さっぽろオータムフェスト」
網走：8月下旬頃～9月下旬頃、真っ赤に染まる能取湖サンゴ草群落地、最も赤く色づく９月中旬に『能取湖さんご草まつり』を開催
函館：函館最大級のグルメイベント9月7日（土）・8日（日）「はこだてグルメサーカス」
標津町：鮭の聖地である標津町で秋鮭やいくら丼などが楽しめる「しべつあきあじまつり」

9月の北海道で行われる人気のイベントは札幌の「さっぽろオータムフェスト」。2024年9月6日（金）～29日（日）までの24日間に渡り、大通公園を会場に開催されます。

産卵期を迎える直前の海産物（ホタテやさんま、鮭など）や北海道の味覚が大集結し、ここ1か所で北海道全土の魅力が味わえる大人気のイベントとなっています。

色とりどりのお花畑が広がる富良野・美瑛も秋の花が満開に。晴れの日が多くなる利尻島・礼文島、9月下旬から紅葉が始まる阿寒湖ではアイヌ文化を知ることが出来る「阿寒湖アイヌシアター　イコロ」で、古式舞踏やロストカムイなどを上映中です。

秋祭りで賑わう青森、岩木山は少し早めの紅葉がスタート

9月中旬頃から色づき始めるのは青森県弘前市にある岩木山。本格的な紅葉にはまだ早いですが、奥入瀬渓流や十和田湖など、自然豊かなスポットが心を和ませてくれます。

また青森県・川部駅と秋田県・東能代駅を結ぶ五能線「リゾートしらかみ」では、地元の人が列車に乗り込み、地元でしか買えない特産品を販売する「ふれあい販売」が大好評。日本海や白神山地の絶景を楽しみながらのローカル線の旅もぜひ！

平川市：ジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」のモデルになったといわれる国指定名勝「盛美園」が夜間ライトアップを実施（9月下旬頃）。
黒石市：重要伝統的建造物群保存地区で開催される「黒石こみせまつり（9月15日・16日）」が有名。藩政時代からほぼそのままの形でのこされ、国指定重要文化財の「髙橋家住宅」や造り酒屋など風情ある雰囲気。黒石つゆ焼きそばも有名ですね。
むつ市：300年以上の歴史を誇る「川内八幡宮例大祭」が9月の敬老の日前後で開催。青森県指定無形民俗文化財に指定。
七戸町：秋バラが楽しめる「東八甲田ローズカントリー」、9月1週目には「しちのへ秋まつり」も開催されます。

のっけ丼発祥の地「青森魚菜センター」は、自分好みの丼が作れる人気のスポット。マグロやホタテだけではなく、肉、惣菜までのっけることができるので、オリジナルの味が楽しめます。

江戸時代に誕生し、幻のそばといわれた「津軽そば」。つなぎに大豆をすりつぶした呉汁を使うことで手間暇がかかるとされ、一時消えてしまった時代も。復活させた弘前市にある「野の庵」は、2020年日本蕎麦保存会主催「お取り寄せそば大賞」全国第2位を受賞しています。

鳥海山とコスモスのコラボレーション「南由利原高原」

秋田県由利本荘市にある南由利原高原は、鳥海山観光の玄関口にあります。「さかさ鳥海」として映し出される大谷地池や約2ヘクタールの花畑に約100万株のコスモスが咲き、鳥海山とのコラボレーションも楽しめます。

コスモスは例年9月中旬頃から咲き始め、10月上旬に「コスモスまつり」も開催されます。

9月に秋田を訪れるならおすすめのスポットは以下の通り。

男鹿市・鵜ノ崎海岸：「秋田のウユニ塩湖」をも言われる最近注目の映えスポット、日本の渚・百選」に登録
仙北市・乳頭温泉：紅葉には少し早い時期ですが、トゥクトゥクで温泉郷を巡るツアーや7つの湯めぐりなどが楽しめる時期
由利本荘市・ハーブワールドAKITA：朝顔やマリーゴールド、コスモス、サルビアなどが見ごろ、クラフト体験も楽しめる
秋田内陸縦貫鉄道・由利高原鉄道：秋田を代表するローカル線。季節ごとのイベント列車や貸切運行も行っている

秋田の9月や桃、梨、ぶどうが最盛期を迎えます。ぶどう狩りを計画してもいいですね。

さんまやアオリイカ、きのこなども出回り始めるので、きりたんぽ鍋を楽しむのもおすすめ。稲庭うどんも忘れずに食べて帰りましょう。

秋田名物といえば「ババヘラアイス」。国道沿いやイベント会場で発売されています。

ピークはもちろん夏ですが、9月でもまだ食べられるところがあるとのこと。見つけたら忘れずに味わって帰りましょう。

世界遺産「毛越寺（もうつうじ）」は9月中旬から萩が見ごろに

岩手県にある「毛越寺」は慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡（もとひら）から三代秀衡（ひでひら）の時代に多くの伽藍が造営されたもの。中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったと伝わります。

大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝指定。さらに「平泉の文化遺産構成遺産」として中尊寺などと共に指定されています。

毛越寺庭園では秋を代表する萩の花が咲き、9月中旬～下旬にかけて萩まつりを開催。イベント期間中は邦楽の演奏会、国重要無形民俗文化座「延年の舞」、茶会などが賑やかに開催されます。

また、岩手山とキバナコスモスのコラボレーションを楽しむなら「岩手県立御所湖広域公園」へ。鮮やかなオレンジ色の花畑と岩手山の勇壮な姿をぜひ。

この他おすすめのスポットをご紹介しましょう。

花巻温泉・バラ園：約450種6,000株のバラが9月中旬～10月中旬頃に見ごろを迎え、10月中旬までナイトローズガーデンを開始阿
雫石町・小岩井農場：日本最大の広さを誇る小岩井農場、動物へのえさやりやショーなどが楽しめます。9月の連休はライトアップや食事が楽しめる「KOIWAI NIGHT FARM」を実施
盛岡市・盛岡八幡宮：9月13日～16日に開催される例大祭が有名。神輿渡御の厳かな神事「八幡下り」、歌舞伎や歴史上の名場面をテーマにした豪華な装飾の盛岡山車大絵巻パレード、迫力のある神事流鏑馬など江戸の粋と、雅の京都の文化を取り入れた豪華なお祭り
宮古市・浄土ヶ浜：三陸復興国立公園内にある景勝地。三陸ジオパークの中心地にあり、極楽浄土のような景観で有名です。遊覧船での観光がおススメ。

9月におススメのグルメはやっぱり鮭。9月から翌1月までピークを迎えます。

また、陸前高田だけで食べられる「陸前高田のエゾイシカゲ貝」は幻の貝と呼ばれており、7月～10月が旬。こちらも忘れずに食べていきたいですね。

岩手も9月は各地で秋祭りが開催されますので、日程が合いそうならぜひ楽しんでいきましょう。

秋の訪れを感じさせる「慈恩寺」「長谷堂城跡」の彼岸花

山形県寒河江（さがえ）市にある慈恩寺は746年（天平18年）聖武天皇の勅命でインドの婆羅門僧正（ばらもんそうじょう）が開山した古刹。旧境内一帯が国史跡に指定されています。

秋になると、境内一面に彼岸花が咲き始め、仁王堂坂から最上院、本堂へと続く参道脇、宝徳寺、華蔵院前などで深紅の花が参拝者を出迎えてくれます。

また、山形市長谷堂の長谷堂城跡公園でも見事な彼岸花が見ごろに。上杉景勝・直江兼続と最上義光が激しい攻防戦を繰り広げた「長谷堂合戦」の場として有名な観光スポットです。

川西町・川西ダリヤ園：約4ヘクタールの敷地内に650品種、約10万本のダリヤが8月～11月初旬にかけて咲き誇る名所
村山市・東沢バラ園：3つの湖を中心に約750品種・2万株余りのバラが咲き誇る、日本有数の規模を誇るバラ園。9月中旬から秋のバラまつりが開催されます
山形市・面白山高原コスモベルグ：山寺の東、宮城県との県境にある面白山の麓に広がるコスモス畑「コスモベルグ」。オレンジ色や黄色のキバナコスモスが鮮やかに咲き誇る名所となっています
酒田市・庄内夕日の丘オートキャンプ場：和名をほうき草というコキアは8月に鮮やかな緑色をした円錐形の形で育ちます。9月下旬頃から赤く色づき始めるので、ちょうど緑と赤が入り混じった姿を楽しめるかも。手ぶらでらくちん芋煮会セットもあるので、日帰り旅行にもおススメ

山形といえば芋煮が有名で村山・最上・置賜エリアでは、牛肉に醤油味の芋煮。庄内エリアでは、豚肉に味噌味の芋煮を食べる文化があります。

9月中旬の日曜日には山形市で「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催され、日本一大きな鍋「三代目大鍋・鍋太郎」と重機で、約3万食を超える食材を一気に調理する光景はまさに風物誌となっています。