メッツァビレッジで開催される夏至祭2024
メイポールを立てて祝う「夏至祭」

短い夏を存分に楽しむ北欧では、6月下旬の夏至に最も近い土曜日とその前日の2日間を祝日とし、盛大に祝う「夏至祭(ミッドサマー)」が行われます。クリスマス同様、大切なお祭りで家族や友達とサマーコテージへと出かけ、かがり火を炊き、サウナに入り、BBQ・魚釣り・ダンス・パーティを楽しむなど、大変盛り上がるそうですよ。

埼玉県飯能市にある「メッツァビレッジ」では、日本で最も北欧が感じられる場所として人気。テーマパーク「ムーミンバレーパーク」が併設されているところでもあります。

今回、「メッツァビレッジ」で行われている「メッツァの夏至祭2024」を取材してきましたのでご紹介しましょう。2024年5月25日(土)~6月23日(日)まで、北欧8か国の夏至をいっぺんに体験できる、まさにイベントづくしの期間ですよ。

来園したらすぐに北欧気分!「ミッドサマーデコレーション」

メッツァビレッジのミッドサマーデコレーション

駐車場からメッツァビレッジへ向かうエントランスでは「北欧8ヶ国の夏至の花冠ロード」がお出迎え。スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、アイスランド、ラトビア、エストニア、リトアニアそれぞれの国旗をモチーフにした飾り付けが華やかです。

夏至祭のシンボル「メイポール」
夏至祭のシンボル「メイポール」

メッツァビレッジの中へ進むと、宮沢湖の手前に夏至祭のシンボル「メイポール」が飾られています。「メイポール」は大きな木に白樺の葉や季節の草花を巻き付けて作る夏至祭のシンボル。

スウェーデンとフィンランドの中間の島「オーランド」のユニークなスタイルをモチーフに、まるで七夕飾りのような独特な飾り付けが目を惹きます。地元ではこのメイポールの周りで歌ったり、踊ったり、楽しく過ごすそうですよ。

この他イベント期間中を通して毎日楽しめるのは以下のプログラムです。

ミッドサマーライブラリー

ミッドサマーライブラリー

飯能市立図書館・こども図書館から、北欧8ヶ国についての本をセレクト。フィンランド大使館からの寄贈本など約200冊を、実際に手に取って楽しむことができます(貸出は不可)。

場所は「スターバックスコーヒー 飯能メッツァビレッジ店」、「Craft bibliotek(クラフト ビブリオテック)」内です。リトアニア大使館から貸し出された約30冊もおススメ!

ノルウェー大使館プロデュースのフォトスポット

ノルウェー大使館のフォトスポット

宮沢湖の前にはノルウェー大使館プロデュースによるフォトスポットが登場。美しいロフォーテンの風景をバックに記念撮影できます。

北極圏にあるロフォーテン諸島は、フィヨルド、エメラルド色の穏やかな海、急峻な山々、港町にはロルブーとよばれる昔ながらの漁師小屋が並ぶ、ノルウェーのなかでもとりわけ風光明媚な場所。

ロフォーテンの名物のひとつが干し鱈(たら)で、現在でも伝統的な製法による天日干しの風景が見られる美しい海辺の風景を切り取っています。

デンマークの国民的キャラクター「ラスムス クルンプ」がやってくる

ラスムスクルンプのグリーティング
デンマークの国民的キャラクター「ラスムス クルンプ」

メディア向けのオープニングでは、デンマークの国民からこよなく愛されているキャラクター「ラスムス クルンプ」が登場。フォトセッションが行われました。

ラスムス クルンプは1951年生まれのクマの男の子。パンケーキが大好きで、生みの親であるハンセン夫妻が新聞の漫画連載として命を吹き込まれました。

その絵本は21か国で3,000万部以上の販売実績を誇り、TVアニメのキャラクターとしても浸透。1843年に開園したデンマークにある世界最古のテーマパーク「チボリ公園」マスコットでもあります。

イベント期間中は以下のプログラムが楽しめます。

  • グリーティング:6月2日(日)14時~/16時~(各回30分) メイポール前で開催、先着順、無料。
  • キッズコーナー:6月1日(土)・2日(日)10時~18時 クラフトビブリオテックで開催、無料。
  • グッズ販売:6月1日(土)・2日(日)10時~19時 メッツァホール
  • かがり火点灯セレモニーゲスト:6月8日(土)17時~(約30分) ノルディックスクエアで開催

LiLiCoさんプロデュース「スウェーデン式ザリガニパーティ」

LiLiCoさんプロデュース「ザリガニパーティ」

6月8日(土)・22日(土)の2日間で開催される「スウェーデン式ザリガニパーティ」。パーティアンバサダーはスウェーデン人のタレント・LiLiCoさんで、本場さながらの楽しい「ザリガニパーティ」を体験できます。

「ザリガニパーティ」はスウェーデン発祥で、夏の終わりにザリガニを食べながらお酒を楽しむイベントのこと。8月になり、ザリガニ漁が解禁になると、あちこちで家族や友人などが集まり、茹でたザリガニを山盛りにしてわいわい楽しむそうです。

本場さながらのザリガニパーティを楽しめる

取材した5月25日(土)の14時から行われたパーティでは、LiLiCoさんと一緒に祝う特別回となっていました。

ザリガニのイラストが描かれた紙エプロンやとんがり帽をみんなで身につけ、お祭りやパーティでよく歌われる『ヘランゴー(Helan Går)』という乾杯ソングを歌いました。「スコール!(乾杯)」の掛け声とともにショットグラスに入った蒸留酒を飲み干します。

今回のイベントでは、LiLiCoさんおススメの100%プラントベースの蒸留酒「REISHI GIN」が提供されてていました。

「REUNION」の「REISHI GIN」は、キーボタニカルに国産の霊芝(REISHI)を採用。環境再生型農業で植物を育み、醸造から蒸留まで手仕事によって作られた100%プラントベースの蒸留酒です。

REISHI GIN
REISHI GIN

ボトルにはリユースボトルを活用するなど、地球と人に優しいウェルネススピリッツ。霊芝特有の苦味とコク、そして山椒のスパイシーな味わいが楽しめます。

実際に試飲してみましたが、和の味わいと漢方のような不思議なテイスト。スパイスを入れたり、ソーダを入れるとより一層、味わいが引き立つそうです。

スウェーデン式ザリガニパーティ―のメニュー

スウェーデン式ザリガニパーティのメニュー
ミッドサマー・ザリガニスペシャルコース(2人前)
  • Appetizer:自家製ドレッシングのザリガニサラダ
  • Skål:「REISHI GIN」もしくはリンゴジュース
  • Side:ノルディックプレート(ニシン3種盛り、トマト、ディルオニオン、マスタード、じゃがいも
  • Main:国産ザリガニ(1人6匹)
  • Dessert:バニラアイス(ザリガニクッキー付)
  • ドリンク飲み放題:ハイボール、コークハイボール、レモンサワー、赤ワイン、白ワイン、ソフトドリンク(ウーロン茶・りんごジュース・コーラ)

1人プラス500円でビール飲み放題のオプションがあります。事前予約制でこちらから申し込みが可能。開催場所はメッツアビレッジの「ライトゥリ(カヌー乗り場デッキ付近)」です。

期間中楽しめるザリガニ料理もあり!

日本ではあまりなじみのないザリガニですが、スウェーデンなど北欧では普段使いで食べられているメジャーな食材。中国でも人気です。

フランスではロブスターに並ぶ高級食材。見た目は海老のようで、ロブスターのようなあっさりした味わい。ミソもおいしいのでしっかりすすって食べるのがおススメだそうです。

イベント期間中は以下のお店でザリガニメニューが楽しめます。

ザリガニメニュー3種
ザリガニメニュー3種(画像提供:株式会社メッツァ)
  • ザリガニブーケ(7匹入り):キッチンカー「ふるーつなのに」 ※土日のみ販売
  • ザリガニボール:マーケットホール1階「TOROLI」
  • クレイフィッシュ(ザリガニ)ロール:マーケットホール1階「KEITTIÖ LAAVU」 ※土日のみ販売

このうち、ザリガニボールを試食してみました!

ザリガニボール
ザリガニボール

「ザリガニボール」は、ミートボールの中にもザリガニが入っており、濃厚な味わいが楽しめる一品。トッピングとして茹でたザリガニのむき身がトッピングされていました。

肉団子の味の違いをチェックしてみたくて、ミートボール5種盛り(牛・豚・鶏・鹿・サーモン)も注文。

ミートボール5種盛り

ミートボール5種盛りですが、どれがどれかよくわからないまま(味音痴!?)・・・。唯一味の違いがはっきりしているのはサーモン。でも、どのミートボールもとてもおいしかったです。

メイポールの周りで伝統的なミッドサマーダンスと音楽を楽しむ

ミッドサマーダンスのデモンストレーション

夏至祭で踊る「ミッドサマーダンス」を紹介。5月25日(土)はフィンランドのフォークダンスを踊っているグループ「Usva」による、ダンスデモンストレーションが行われました。

代表の梶原サッラさんはフィンランドTurku(トゥルク)出身。1996年~2012年までフィンランドでフォークダンスグループVirsutに所属し、国内外のダンスフェスティバルやデモンストレーションに参加し、現在はフィンランドフォークダンス講師として活動されています。

5月25日(土)、6月23日(日)はUsvaによるフィンランドダンスを開催。

6月9日(日)・22日(土)はMusikanterna(ミューシカンテルナ)による、スウェーデンのフォークダンスと、スウェーデンの伝統楽器Nyckelharpa(ニッケルハルパ)の演奏を一緒に楽しめます。

飯能の木材「西川材」の間伐材をアップサイクルした「夏至のかがり火」

夏至のかがり火
(画像提供:株式会社メッツァ)

「メッツァの夏至祭2024」の土曜日、17時からおこなわれる「夏至のかがり火」。毎週末様々なゲストによる点灯セレモニーを予定しています。

フィンランドの夏至祭・風物詩といわれる「かがり火」は、現地のことばで“コッコ”と呼ばれ、夏至の間ずっと炊いて、悪霊を追い払い、豊作を願ったそうです。

「メッツァの夏至祭2024」で使用する木材は地元・飯能の木材「西川材」の間伐材を使用。燃え盛るかがり火とともに、湖畔で夏の訪れを楽しみましょう。

フィンランドサウナで夏至を満喫!?

フィンランドサウナ「茶ウナ」
フィンランドサウナ「茶ウナ」

フィンランドといえばやっぱりサウナ!ノルディックスクエアでは、5月25日(土)・6月22日(土)11時~16時でミッドサマーサウナを開催します。

「茶ウナ」と名付けられたこちらのサウナは、日本茶室のエッセンス×フィンランドの自然信仰の精神性を受け継いだ文化融合サウナ。

「茶ウナ」ではロウリュも楽しめる

小さな扉を開けて中に入ると、ロウリュも楽しめるようになっていました。

この他、日替わりでさまざまなイベントが目白押し!事前予約が必要なものもあるので、詳しくは公式ホームページで確認してからお出かけくださいね。

メッツァの夏至祭2024スケジュール

日本ではまだあまりなじみのないイベント「夏至祭」。また、北欧の国々やバルト三国などの文化や伝統、歴史などもあまりご存じないという方も多いことでしょう。

この機会にぜひ、メッツァビレッジでその一端に触れてみてはいかがでしょうか。「ムーミンバレーパーク」でも、7月7日(日)まで「ムーミン谷とアンブレラ」を開催中。

2024年は開業5周年を迎え、さまざまなイベントが開催されています。ぜひ合わせて、日帰りバス旅行で楽しんでみてはいかがでしょうか。

■取材協力

株式会社メッツァ

Information

メッツァビレッジ

【住所】埼玉県飯能市宮沢327-6 メッツァ
【アクセス】西武池袋線 「飯能駅北口」下車、「メッツァ」行き直行バスもしくは、「メッツァ経由武蔵高萩駅」行き路線バスで「メッツァ」停留所下車
【営業時間】平日10時〜18時、土日祝10時~19時
※「メッツァの夏至祭2024」は2024年5月25日(土)~6月23日(日)で開催中
※団体でバス駐車場を利用したい場合は事前予約が必要。

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