沖縄観光はレンタカー(もしくは貸切バス)が必須、というイメージですが、意外に公共交通期間でアクセスできる観光スポットもあるんです。
編集部がレンタカーなしでどこまで観光を楽しめるのかを体当たり検証。第1回目はバスを乗り継いでいく奥武島への観光をご紹介しました。
2回目は那覇空港にも近い人気の「瀬長島」へ。
そして3回目はゆいレール(モノレール)で行ける「首里城」「首里金城町」観光にもチャレンジ。これが意外にも過酷(!?)な旅となりました。
2026年(令和8年)に正殿復元を予定している「首里城」
皆さんもよくご存じの通り、首里城は2019年(令和元年)10月31日未明に発生した火事により、正殿をはじめとする9施設が焼失してしまいました。
第二次世界大戦中に焼失した首里城は1992年に再建。2000年に世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部、“首里城跡”として登録されていました(復元された建物や城壁は含まず)。
社員旅行・修学旅行の行き先として人気の首里城ですが、現在は2026年復元に向けた建築作業を見学できる、貴重なチャンスとなっています。
木材倉庫には首里城正殿の絵が描かれており、フォトスポットとしても賑わっていました。
宮大工の巧みな技を間近で見学できる「首里城」
正殿の絵が描かれている木材倉庫の中は見学できるように開放されており、作業を行っている様子を間近で見ることができるようになっていました。
私が訪問したのが2023年11月ですので、ちょうど正殿用の木材加工、礫石等取付・建方・小屋組工事中でした。2024年は外装や内部造作工事、彩色・塗装なども行われていくので、少しずつ往年の姿を感じることができるようになっているところでしょうか。
実際に組みあがってしまうと、なかなか細部まで見ることは叶いません。特に建築関係のお仕事や建築物に興味がある方にとって、いまが絶好のチャンスといえますね。
館内には正殿正面に使われていた沖縄本島産細粒砂岩で作られた石高欄(手すり)や赤瓦なども展示。この他、龍頭棟飾や雲形飾瓦、鬼瓦(吽形)など、焼失前の正殿に飾られていたものも紹介されていました。
遠く久高島も見渡せる「東のアザナ」
東のアザナ、つまり首里城の東側は神聖なエリアの1つ。国王が死去した後に安置される「寝廟殿」があったそうです。物見台「東のアザナ」からは、遠く久髙島を望むことも。
上写真は「東のアザナ」から正殿の方を見た時の写真。復元工事中の正殿の手前にあるのは、世誇殿(よほこりでん)で未婚の王女の日常の居室です。
国王が亡くなると次期国王の即位の儀礼が行われた建物でもあります。
世誇殿にあるタッチパネルで首里城正殿遺構を見ることが出来、正殿が完成したらその内部で公開予定だそうです。ちょっと楽しみ。
モノレール駅から首里城まではちょっと歩きますので、ご年配者などがいらっしゃる場合は駅からタクシーを利用するといいですよ。
首里城から歩いて行ける(と書いてあった)「首里金城町石畳道」
さて、首里城を見学してもまだ飛行機のフライトまで時間がたっぷりあったので、首里金城町(きんじょうちょう)石畳を見学して行くことにしました。16世紀、琉球王国時代に首里城を起点として那覇港や沖縄本島南部へ通じる主要道路として造られた「真珠道(まだまみち)」の一部です。
第二次世界大戦の際に、その大半は破壊されてしまいましたが、金城町に石畳道が約300m残されているそうです。
首里城から「金城町の石畳道」へとぶらぶら下っていきます。
うかつに行ってはいけない!?「首里金城町石畳道」
意外にスムーズに首里金城町石畳道に到着。しかし、ここからが思った以上に大変でした・・・。石畳に敷き詰められているのは、琉球石灰岩を2つに割、平な面を上にし、乱れ敷きという技法で敷き詰めてあります。
このため味わいはあるのですがともかく歩きにくいし、急こう配のところもたくさん。スニーカーできましたが、結構転ばないようにするのに苦労しました。
革靴とかヒール、底が滑りやすい靴で訪れるのは厳禁です。特に雨が降っている、降った後は相当滑りやすいかと思います。
首里金城町石畳道の途中にある「大アカギ」
金城町石畳道の途中にある大アカギ。内金城(うちかなぐすく)の御嶽脇にある御神木なのだそうです。
内金城御嶽(ウチカナグスクノウタキ)の境内には、推定樹齢200年以上といわれるアカギの大木が6本も自生しているとか。沖縄戦の激しかった首里の住宅地で樹齢200年以上の大老木が見られるのは大変珍しいそうです。
行こう、と思っていたのですが、モノレール駅から首里城まで歩き、さらに城内を歩き、ヘトヘトでつい、パスしてしまいました・・・。
地元の方々が三線の音色を響かせていた「金城村屋」
現在、町内の公民館として利用されている「金城村屋」まで降りてきました。訪れた時はちょうど町民の方が三線を練習していました。
金城村屋がある一帯は樋川毛(ひーじゃーもーあと)と呼ばれる広場で、国王一行が識名園へ向かう際、村人がお茶でもてなした休憩地だったそうな。
毛(もー)とは、方言で野原や雑草の生えた広場のこと。
金城村屋の隣りにある市指定文化財「金城大樋川」。金城村の各家に水道がひかれる前は、この樋川が村ガー(共同井戸)として利用されていたそうです。
急ながけの下から2つのかけ樋で地下水を導き出す仕組み。石積みで半円形の貯水池が奥にあります。
さて、ここからモノレール駅まで歩いてまた登るのは無理・・・。グーグルマップを頼りに石畳道を回避して(たとえ遠回りでも)戻ることにします。
「首里金城町の石畳道」はとても素敵なスポットですが、歩いていくものではない(健脚自慢出ない限り)としみじみ。首里駅からトータルで3㎞程度なのですが、首里城内も散策することを合わせると1万歩は楽々超える観光となりました。
次回は美浜アメリカンビレッジ散策編をお届けします。
Information
首里城
営業時間:8時~19時30分、7月の第1水曜とその翌日休み
※施設、季節により異なる
有料区域公開エリア入場料:大人400円、小中学生160円
※20名以上で割引あり
住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2 首里城公園
問合せ先:098-886-2020
バス駐車場:バス(マイクロ)最小20台~最大46台駐車可能。1回1,200円(マイクロバスは400円)
※予約システムであらかじめ予約が必要。
※ゆいレール首里城駅から守礼門まで徒歩約15分です。
首里金城町石畳道
住所:沖縄県那覇市首里金城町2-35 付近
問合せ先: 098-917-3501(那覇市文化財課)
※首里城公園から徒歩約7分
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