北海道への社員旅行やグループ旅行。工場見学は人気アクティビティの1つですね。
中でも大人の社会科見学としてビール工場見学は魅力的！出来立ての生ビールが楽しめるのはポイント高し、ですね。
サッポロビールの始まりは北海道開拓とともにスタート。北海道恵庭市には北海道限定のビール「サッポロ クラシック」を製造しているサッポロビール 北海道工場があります。
今回は北海道旅行でぜひ楽しんで欲しいスポットとしてサッポロビール 北海道工場と、ジンギスカンが人気のサッポロビール園をフューチャー。特にサッポロビール 北海道工場では新しい見学施設として「サッポロ クラシック☆ツアー」を新設し、2024年2月1日（木）に全面リニューアルオープンしたばかりです。
それぞれの見どころとおススメポイントをご紹介していきましょう。
北海道開拓の歴史とサッポロビールの歴史をちょこっとおさらい
函館の五稜郭で新選組元副長・土方歳三らが率いる旧・江戸幕府軍が薩長軍に敗れ、明治政府が成立したのが1868年1月。
明治政府は1869年（明治2年）「開拓使」を設け、北海道の本格的な開拓に乗り出しました。欧米の文化・技術を積極的に取り入れ、開拓使が廃止される1882年まで、30工場以上にも及ぶ事業が実を結んだとのこと。
その事業の中にはビール醸造も含まれていましたというわけです（参照元：サッポロビール株式会社ホームページより）。
開拓使は日本人として初めて本場ドイツで修業したビール醸造人・中川清兵衛を迎え入れ、1876年6月から醸造所の建設に着手。9月には「開拓使麦酒醸造所（現在、サッポロファクトリーがある場所）」を完成させました。
この「開拓使麦酒醸造所」がサッポロビールの歴史の始まりとなりました。
北海道初のビールは、冷製「札幌ビール」と名づけられ、1877年9月に東京で発売。「冷製」とはドイツ醸造法による、低温で発酵・熟成させたビールという意味です。
当時作られたビールのラベルに描かれた開拓使のマーク「北極星」は、サッポロビール伝統のシンボルとなっています。
ちなみに醸造所開業式で撮影されたビール樽には「麦とホップを製す連者（れば）ビイルとゆふ酒になる 開業式」と白字で大きく書かれています。それと同じ文字が書かれたビール樽は、サッポロビール 北海道工場に置かれているので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
1989年に完成したサッポロビール 北海道工場（恵庭市）
サッポロビール 北海道工場が恵庭市に完成したのは1989年（平成元年）6月28日のこと。主に「サッポロ生ビール黒ラベル」「サッポロ クラシック」を製造しています。
北海道だけで飲める限定ビール「サッポロ クラシック」は、1980年代に全国で取り組まれていた「一村一品運動」の流れの中で1985年に誕生したものです。
以来、サッポロ クラシックは「北海道限定」にこだわり、北海道でとれた原料のみを使用して作られる独自の製法を貫いてきました。サッポロビール 北海道工場では、その魅力をとことん味わってもらうために、見学施設を2024年2月1日（木）全面リニューアル。
「サッポロ クラシック☆ツアー」をスタートさせています。
「サッポロ クラシック」ビールのこだわりとは？
「サッポロ クラシック」は北海道産の素材とビール本来のうまさにとことんこだわり、生まれたビールです。副原料を一切使用しない麦芽100%の生ビール。
北海道産ホップ（ファインアロマホップ）と北海道産大麦麦芽「きたのほし」を一部使用。ドイツ古来の醸造法であるホッホクルツ製法（高温短時間仕込）で仕込むことにより、飲みごたえと飲みやすさを両立させた、北海道の食事ともよく合う味わいに仕上がっています。
サッポロビール 北海道工場では、日本有数の水質を誇る支笏湖と恵庭岳を源流とする水を使用。「サッポロ クラシック」はまさに、北海道の大自然が生んだ、ここでしか飲めない特別なビールとなっています。
「サッポロ クラシック☆ツアー」でサッポロビールの歴史や原料へのこだわりを学ぶ
「サッポロ クラシック☆ツアー」ではその歴史や原料、製造、エピソードなどを案内。北海道の上富良野地区にある協働契約栽培の大麦とホップ畑の収穫風景を大画面で楽しめる他、工場での製造風景なども楽しめます。
また、見学の最後には北海道の四季折々の風景を楽しめる眺めの良い席で、注ぎたての「サッポロ クラシック」を試飲することができますよ。
グラスや樽、抽出中のビールの温度すべてを徹底管理。プロの手により注がれるビールは他では味わえない、格別なおいしさに感じられること間違いなしです。
ツアー最後にはここ限定のレアなオリジナルグッズなどが手に入る「ゲストショップ」にも忘れずに立ち寄ってくださいね。
サッポロビール 北海道工場併設レストラン「ヴァルハラ」でジンギスカンも！
サッポロビール 北海道工場内には庭園レストランも併設。団体での受け入れも可能な「ヴァルハラ」では黒ラベル、クラシックの両方が楽しめます。
6種類ジンギスカン、ミックスバーベキュー、スペシャルジンギスカンコースなどがあり、飲み放題・食べ放題にすることも可能。社員旅行で工場見学を兼ねて、ランチはこちらで、もおススメです。
サッポロビール 北海道工場は札幌市内から車で約1時間程度でアクセス可能。
途中、プロ野球北海道日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」もあるので、合わせて立ち寄っていくのもおススメですよ。
Information
サッポロビール 北海道工場
住所：北海道恵庭市戸磯542−1
「サッポロ クラシック☆ツアー（要予約）」
開催スタート時間：10時30分～、11時～、13時30分～、14時～、15時～
※実施回数が異なる場合もあります。
所要時間：約60分
休館日：月曜・火曜・年末年始（祝日の場合翌日以降が休館）、臨時休館日あり
参加費：20歳以上1,000円、中学生以上500円、小学生以下0円
申込はこちら≫
※11名以上の団体は電話で事前に問合せを（0123-32-5802 受付時間：10時～17時）
レストラン「ヴァルハラ」
予約受付：0123-33-1740
2021年に開園55周年を迎えた「サッポロビール園」
冒頭で紹介した「サッポロビール園」は札幌駅から車で約6分程度の場所にあるレストラン。出来立ての生ビールと新鮮なラム肉を使ったジンギスカンが楽しめます。
敷地内にはサッポロビール博物館やサッポロビール園ガーデンショップ、フォトスポットなどもあります。
工場跡に1966年（昭和41年）誕生した「サッポロビール園」
「サッポロビール園」にある赤レンガの建物「開拓使館」は1890年、製糖工場として建設されたもの。1965年まで製麦工場として使用され、1966年にサッポロビール園としてオープンしました。
1987年に「開拓使麦酒記念館」が「サッポロビール博物館」となり一般公開をスタート。2016年にリニューアルをして、2021年にはサッポロビール園そのものが開園55周年を迎えました。
味わいや雰囲気などが異なる5つのレストランがある「サッポロビール園」
「サッポロビール園」には5つのレストランがあります。それぞれ特徴が違うので顔触れに合わせて予約するといいですね。
- 開拓使館2～3階「ケッセルホール」：大正元年製造のケッセル（仕込み窯）を囲みながら鮮度抜群の生ビールとジンギスカンを楽しむ
- 開拓使館1階「トロンメルホール」：明治時代に誕生した建物のクラシカルで重厚な雰囲気が魅力
- ポプラ館：赤レンガの趣を活かしながら現代的なインテリアが目を惹くレトロモダンな建物。最大120名まで利用可能な完全個室を完備
- ライラック：赤レンガ開拓使館や四季折々に変化する景色を楽しめるホール。いろいろな「味付けジンギスカン」が食べられるのはここだけ
- ガーデングリル：プレミアムな空間で厳選された食材を提供するレストラン。専用テラス完備の完全個室もあり
日本のビールの歴史をひもとく「サッポロビール博物館」
北海道開拓の歴史とともに、日本におけるビール造りに情熱を注いだ先人たちの熱い思いを感じることができる「サッポロビール博物館」。レンガ造りの建物は北海道遺産に指定されています。
明治期から今日に至るまで、サッポロビールが歩んできた道のりを紹介するプレミアムツアー（有料）では、6K映像で開拓の歴史を振り返る「プレミアムシアター」の他、貴重な展示品をガイドさんの解説付きで巡ることができます。
ツアーの最後には、ここでしか飲めない貴重な限定ビール「復刻札幌製麦酒」も楽しめるのがポイント。「サッポロ黒ラベル」との味わいの違いもチェックできますよ。
Information
サッポロビール園
営業時間：11時30分～21時（L.O20時40分）、12月31日休み
住所：北海道札幌市東区北7条東9丁目2-10
問合せ先：0570-098-346（サッポロビール園総合予約センター）
※IP電話の方は011-742-1535へ
サッポロビール博物館
営業時間：11時～18時（最終入館17時30分）、毎週月曜休み（祝日の場合は翌日休み）、年末年始、臨時休館あり
参加費：20歳以上1,000円、中学生以上500円、小学生以下0円
申込はこちら≫
※11名以上の団体は電話で事前に問合せを（0123-32-5802 受付時間：10時～17時）
ついでに「サッポロファクトリー」にも足を延ばして
1876年（明治9年）に創業された札幌開拓使麦酒醸造所をルーツとする、サッポロビール工場跡。1993年4月、その跡地に開業した商業施設が「サッポロファクトリー」です。
敷地内には全7棟、約150のショップやレストランが軒を連ね、煙突広場には工場創業当時の味わいを再現した出来立てビールが楽しめる「札幌開拓使麦酒・賣捌所（2023年秋まで耐震工事のため休業中）」もあります。
冬になると大きなクリスマスツリーが飾られる全天候型のアトリウムでは、緑豊かな庭園もあります。
札幌市内で自由時間を楽しむなら、ぜひこちらにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
Information
サッポロビールファクトリー
営業時間：ショッピング 10時～20時／レストラン 11時～22時
※店舗により異なる場合あり
住所：北海道札幌市中央区北2条東4丁目
問合せ先：011-207-5000（10時～20時受付）
■取材協力
サッポロビール株式会社
社員旅行におすすめ！札幌1泊2日プラン（モデルコース）
北海道の開拓の歴史をテーマに社員旅行を企画してみませんか？
人気漫画「ゴールデンカムイ」の聖地巡礼先としても人気の高い「北海道開拓の村」で、開拓当時の様子を学んだ後は「サッポロビール園」にも足を運んでみましょう。
また、家族連れの職場旅行やサークル合宿なら、北広島にできた「エスコンフィールドHOKKAIDO」とサッポロビール 北海道工場を巡るプランもいいですね。
旅行会社と相談しながらベストなプランを提案してもらいましょう。
▼札幌1泊2日おすすめツアー1（北海道開拓の歴史を学ぶモデルコース）
1日目）
新千歳空港着（貸切バス利用）＝＝野外博物館 北海道開拓の村見学（ガイドツアー）・ランチ（団体食事OK）＝＝北海道博物館＝＝ホテルチェックイン＝＝夜はサッポロビール園でジンギスカン＝＝ホテル宿泊
2日目）
ホテル9時チェックアウト＝＝大通公園散策＝サッポロファクトリーでお買い物など＝＝新千歳空港着・終了
▼札幌1泊2日おすすめツアー2（北海道最新スポットを楽しむモデルコース）
1日目）
新千歳空港着（貸切バス利用）＝＝サッポロビール北海道工場見学＆ランチ＝＝エスコンフィールドHOKKAIDOで野球観戦orスタジアムツアー＝＝札幌のホテルチェックイン＝＝夜はすすき野で食べ歩きなど＝＝ホテル宿泊
2日目）
ホテル9時チェックアウト＝＝さっぽろ羊が丘展望台・ランチ＝＝新千歳空港着・終了
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