沖縄本島、ほぼ中央に位置する「水と緑と太陽の里」宜野座村(ぎのざそん)。自然の恵みと古から継承されてきた歴史・文化が残る村です。
有名観光地ではないからこそ沖縄の原風景が残る、宜野座村が提案する注目のウェルネスツーリズムプランを今回はご紹介します。
絶景スポットや史跡をめぐるサイクリング、海の恵みを全身で享受するタラソセラピー、おいしい島ご飯。仕事や家庭などの日常を離れ、心身のリセットやメンテナンスを行うことを目的としたウェルネスツーリズムにぴったりのプランばかりです。
コロナ禍などの影響を受け、変化を求められ続ける社会。社員旅行も、社員の健康増進やワーク・エンゲージメント(仕事に対してのポジティブで充実した心理状態のこと)の向上を目的とした新しい形を取り入れてみませんか?
「水・緑・太陽」地域資源を活用した宜野座村のウェルネスツーリズム
阪神タイガース1軍のキャンプ地として知られる、沖縄県宜野座村(ぎのざそん)。那覇空港から車で1時間程離れた、沖縄本島のほぼ中央部に位置します。
東海岸に位置するので、水平線に沈みゆく夕日は見られませんが、海も村も朝日に染まる美しい景色が自慢。村内には瓦屋根の古民家や、祖先を祀った聖域=御嶽など沖縄の原風景が今でも残り、旧暦の8月15日に行われる八月あしび(豊年祭)や綱引き等、民俗行事・伝統芸能も数多く受け継がれています。
そんな宜野座村では「水と緑と太陽の里」をキャッチフレーズに、受け継がれてきた伝統文化、基幹産業である農業、豊富な海からの恵みなど村内の地域資源を活用したウェルネスツーリズムの提案に力を入れています。
村内には、ウェルネスツーリズムの拠点となる海洋型健康増進施設「タピックタラソセンター宜野座」も整備。沖縄海水を使用した全天候型の施設で、アクアフィットネスインストラクター、ヨガインストラクター、看護師、理学療法士と連携した様々なプログラムを展開しています。
タピックタラソセンター宜野座
地元の方の健康増進はもちろん、宜野座村ウェルネスツーリズムの拠点にもなっている「タピックタラソセンター宜野座」。海の恵みを活用した海洋療法=タラソセラピーを受けることができます。
タラソセラピーは「海と海洋性気候、さらには海藻や海泥なども含めた海の恵みを総合的に活用して、心身に総合的に作用する治療、または健康増進のための方法」と定義されていて、タピックタラソセンター宜野座では新感覚リラクゼーション「WATSU」、沖縄発祥の民間療法「海水温熱セラピー」のほか、「コンディショニングマッサージ」「カイロプラクティック」「SUPYOGA」「クチャパック」などのプログラムを受けることができます。
また、14種のジャグジー、25Mプール、2種のサウナ、ウォータースライダーなどを完備しているので、決まったプログラムを受けなくても、海水によるセラピー作用をレジャー感覚で気軽に受容することもできますよ。
Informaton
タピックタラソセンター宜野座
住所:沖縄県国頭郡宜野座村漢那1817
問合せ先:098-983-2323
宜野座村おすすめの過ごし方
昔ながらの風景や自然、文化が残る宜野座村は、日常の喧騒から離れて心身を解放するリトリートにぴったり。中でも宜野座村がおすすめしている5つのプランをご紹介します。
おすすめの過ごし方(1)サイクリングツアー 天空の城 きゃりーダムダム
電動アシスト機能が付いたスポーツバイク=Eバイクかクロスバイクにまたがり、宜野座村漢那エリアをガイドと一緒にサイクリング。漢那ダム、漢那共同売店、約800〜300年前の遺跡が発見された漢那ウェーヌアタイの森や、「祝女火の神(ノロヒヌカン)」を祀った漢那ヌンドゥルチなど、古くから人々が暮らしていた場所を巡ります。
ツアー最大のハイライトは漢那ダムの階段を自転車を担ぎながら登るところ。登り切った後の爽快感は格別で、チームワークが深まること間違いなしです。
ツアーの終盤は漢那ビーチの美しい景色を堪能しながら道の駅「ぎのざ」でゴール。自転車に乗るのが不安な人は、徒歩でのツアーに変更もOKです。
- 催行人数 1~5名
- 催行時間 3時間(サイクリング2時間半)
- 価 格 4,500円(税抜)/人
- 場 所 漢那地区
おすすめの過ごし方(2)朝日を感じる島ご飯
朝日が自慢の宜野座村で、日の出の時間に行う「朝日を感じる島ご飯」プラン。あたたかい朝日を感じるビーチヨガ、サウナ、そして地元食材を使った”ぎのざメイド”の朝ごはんで日々の疲れをリセットして、心地良い一日のスタートを。
- 催行人数 4~10名
- 催行時間 日の出~3時間
- 価 格 13,000円(税抜)/人
- 場 所 漢那ビーチ
おすすめの過ごし方(3)水とつながるステイプラン
タピックタラソセンター宜野座で、新月もしくは満月の日限定で行われるプラン。
温かい海水の無重力状態に身体をゆだね、マッサージやストレッチ によって心身の解放と調和を図る新感覚リラクゼーション「WATSU」、海水で蒸したホットタオルを使い全身を温める、沖縄発祥の民間療法「海水温熱」を取り入れたセラピーなどを受けながら、水とつながり、水の記憶と自分の記憶を重ねるひとときを過ごします。
- 催行人数 2名
- 催行期間 日帰りプラン
- 価 格 30,000円/人
- 場 所 タピックタラソセンター宜野座
おすすめの過ごし方(4)月と海とつながるステイプラン
病気治療のための海水浴=潮湯治。「月と海とつながるステイプラン」では月の動きに合わせ、2日間かけて自分自身の本質に戻ってスローダウンし、体本来が持つ自然な流れや調和へと導きます。
- 催行人数 1~2名
- 催行期間 2日間
- 価 格 22,000円/人(宿泊代は別途要)
- 場 所 タピックタラソセンター宜野座
おすすめの過ごし方(5)ぎのざとわたしの紡ぐ旅
2023年9月から新しくスタートするプラン「ぎのざとわたしの紡ぐ旅」。インストラクターと一緒に日常を飛び出して、宜野座でエスケープリトリート。
自然・地域・自分と繋がり、健やかな未来へと紡ぐ2日間のリトリート滞在プランです。
- 催行人数 4~8名
- 催行期間 2日間
- 価 格 21,000円/人
- 場 所 タピックタラソセンター宜野座
【問合せ先】
一般社団法人 宜野座村観光協会
住所:沖縄県国頭郡宜野座村字漢那1646番地の4
電話:098-968-8787
宜野座リトリートにおすすめの観光スポット
先にご紹介した5つのプラン以外で、リトリートにおすすめのスポットをピックアップしてご紹介します。
松田鍾乳洞
宜野座村松田地区にある「松田鍾乳洞」。約10万年前に形成されたと推測されていて、松田地区体験交流センターが鍾乳洞探検を主催しています。
鍾乳洞探検と聞くと、歩道が整備されていてライトアップもされているものを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、松田鍾乳洞に設置されているのは最低限のタラップのみ。ヘッドライトの明かりを頼りに進む、本格的な鍾乳洞探検です。
所要時間1時間の「さんさくコース」と2時間の「たんけんコース」のほか、遊歩道からの鍾乳洞見学と周辺の史跡をゆったり巡る「集落散策と鍾乳洞メーガー洞見学コース」もあります。
潟原(かたばる)干潟
松田鍾乳洞から車で2分程のところに広がる「潟原干潟」。干潮時になると広大な干潟が現れます。
その広大さから砂漠のようにも見えますが、干潟には波の跡が年輪のように残り、普段はそこが海底であることを物語っています。
干潟の上を歩いてみると、たくさんの小さなカニが砂の中から出たり入ったり。その周りには、カニが餌を食べた後にできる砂団子で描かれた、自然のアートが広がっています。
うっすら海水が残っている箇所は水鏡のようになることから、”沖縄のウユニ塩湖”とも呼ばれています。
宜野座カントリークラブ
こちらも松田鍾乳洞や潟原干潟から車で1分程のところにある「宜野座カントリークラブ」。原生林の中にオーシャンビューのコースが広がり、沖縄の自然を全身に感じながらゴルフを楽しめます。
魅力はロケーションだけでなく、コースの造りも本格的。戦略的なコースレイアウトはプロも絶賛するレベルだそう。
南国の雰囲気の中、解放的な気分でゴルフリトリート!
宜野座村は“食”からもウェルネスをサポート
宜野座村では2006年(平成18年)に、宜野座エコ野菜研究所を立ち上げ、無化学肥料、無農薬でほうれん草等の野菜の栽培に成功。2010年(平成22年)には「有機の里宜野座村」を宣言しています。
さとうきびやパイナップル、マンゴー、ベビーリーフなどのエコ野菜、いちごなど地元でとれた新鮮な野菜やフルーツ、特産品を使った“安心・安全”な食の楽しみを提供できるよう村をあげてチャレンジ中。
また道の駅「ぎのざ」では宜野座村の農作物や特産品の販売他、宜野座村の特産品「じゃがめん」を使った「宜野座そば」や「てびちの唐揚げ」なども食べられます。直売所で扱っている新鮮食材を使った手ぶらBBQもOK。
企業研修に便利な会議室、フリースペース、展望テラス、雨の日でも楽しめる体験プログラム、阪神タイガースのユニフォームなどを展示する「阪神展示室」など、便利な拠点として活用できますよ。
Informaton
道の駅「ぎのざ」
営業時間:特産品直売所 9時30分~18時/観光情報センター 9時15分~17時30分
※テナントごとに異なります
住所:縄県国頭郡宜野座字漢那1633
問合せ:098-968-8787
「水・緑・太陽」宜野座村が提案するウェルネスツーリズムまとめ
自然の恵みと、古くから受け継がれてきた歴史・文化が息づく宜野座村。日常から離れて心身のリセットやメンテナンスを行うウェルネスツーリズムにぴったりな理由をお判りいただけたでしょうか?
ウェルネスツーリズムをテーマにした社員旅行は、新しいコミュニケーションの形や仕事への向き合い方、チーム内での価値観の共有の仕方を見つけるための一つの方法として注目を集めています。時代の変化に合わせて、社員旅行の形も変化させてみませんか?
ウェルネスツーリズムをテーマにした社員旅行を考えているなら、宜野座村がおすすめです!
■取材協力
一般社団法人 宜野座村観光協会
所在地:沖縄県国頭郡宜野座村字漢那1646番地の4
問合せ先: 098-968-8787 (9時15分~17時30分受付)
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