奈良と聞くとどうしても修学旅行で出かけた東大寺の大仏や奈良公園の鹿を思い浮かべてしまいます。もちろん、古代史の舞台として飛鳥や斑鳩、吉野山など魅力的なスポットもいっぱい。
でも、最近では古い町並みや建物を活かして京都に負けないおしゃれスポットとして「ならまち」が注目されたり、かき氷などのスイーツも人気なんです。
そんな奈良にぜひ団体・グループ旅行でおすすめしたい新名所がオープンしました。子ども会旅行や遠足にもピッタリなスポットが「NARA IKIMONO MUSEUM(以下、奈良いきものミュージアム)」です。
奈良市にある複合商業施設「ミ・ナーラ」内で2023年4月28日(金)にオープンした、100種類の爬虫類・魚類・両生類が大集合した注目の施設です。雨で外でのアクティビティができない場合、こちらに行き先変更もおすすめですよ!
「奈良いきものミュージアム」は、爬虫類を中心に6つのコンセプトのエリアで生き物を展示する新感覚のミュージアム
「奈良いきものミュージアム」があるのは「ミ・ナーラ」の4階。同じ4階には2018年4月に全国で初めてという常設の金魚ミュージアム「NARA KINGYO MUSEUM(以下、奈良金魚ミュージアム)」もあります。
「奈良いきものミュージアム」は世界から注目を集めるアクアリウムクリエイター「GA☆KYO」が手がけたエンターテイメント施設。「のそのそ」「しとしと」「ぷるぷる」「からから」「こわこわ」「NIMキャンプ」の6つコンセプトのエリアに分けて、爬虫類・魚類・両生類などのいきものたちを展示しています。
それぞれのエリアごとに見どころをご紹介しましょう!
全長約15mの巨大蛇のオブジェがお出迎え「のそのそ」エリア
「のそのそ」エリアは、ケヅメリクガメやパンサーカメレオンなどを中心に“のそのそ”動くいきものを展示するゾーンです。アート性に加え、生活する環境の再現。いきものたちの美しい色彩を間近で観察できるように展示を工夫しています。
爬虫類の先祖に当たる恐竜や全長約15mある巨大な蛇のオブジェなどフォトスポットもおすすめです。
太古の時代からある遺跡の森をイメージ「しとしと」エリア
地図にも載っていないような秘境のジャングルをイメージした「しとしと」エリア。ブルーイグアナやアンボイナホカケトカゲなどさまざまないきものが「いのちのなる木」を中心に暮らしています。
「いのちのなる木」はアースクリエイターGA☆KYOによる繊細かつ豪快な、圧巻の流木アート作品。球体の中で暮らすさまざまな生きものたちが、流木アートに命の輝きを与えています。
また、大迫力の展示ブースでは、作品を心ゆくまで鑑賞できるようにソファが設置されているので、日常を離れたゆったり癒しの時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ウーパールーパーや熱帯魚たちが泳ぐ「ぷるぷる」エリア
可愛らしいいきものの惑星をイメージした「ぷるぷる」エリア。ウーパールーパーをメインにフサギンポなどの熱帯魚、アルビノホンジュランミルクスネークたちに出会えます。
触るのを思わずためらってしまう「いきもの」達が登場するデジタルインタラクティブ「いきものすくい」もこちらで体験することができますよ。
砂漠地帯でたくましく暮らすいきものがいっぱい「カラカラ」エリア
フトアゴヒゲトカゲやレオパードゲッコーなど主に砂漠などの乾燥地帯で生息するいきもの達を展示する「からから」エリア。野生に近い環境を再現し、どのような暮らしをしているのかを体感できます。
ここに展示されているレプタイルたちの先祖である恐竜のオブジェも展示。現代の「小さな恐竜」との違いも発見できますよ。
見た目はちょっと怖いけどその生態に興味津々「こわこわ」エリア
ダイオウサソリやタランチュラなど、毒やハサミを持った見た目は怖い!?いきもの達が大集合している「こわこわ」エリア。近くで観察することで、その美しさだけで無く、生きるために身につけた多様な能力を知ることができます。
いきものについて学べる「NIMキャンプ」エリア
様々なエリアで出会ったいきものについて語り合ったり、休憩ができる「NIMキャンプ」エリア。いきものに関する書籍が多く揃った「森の図書館」も併設しており、気になるいきものについて調べたり、リラックスできる空間となっています。
お子さま連れで訪れても楽しめる展示がいっぱい。幼稚園や小学校の遠足、子ども会のバス旅行などにもおすすめですよ。
「NARA IKIMONO MUSEUM(以下、奈良いきものミュージアム)」概要
【場所】ミ・ナーラ4階
【開館時間】10時~18時(最終入場17時30分)
【入館料】中学生以上1,200円、小学生・65歳以上・障がい者手帳をお持ちの方800円、未就学児無料
※団体割引あり
公式ホームページはこちら≫
「ミ・ナーラ」には日本最大級の金魚ミュージアム「NARA KINGYO MUSEUM(奈良金魚ミュージアム)」も!
「奈良いきものミュージアム」と合わせてぜひ訪れたいのが「奈良金魚ミュージアム」です。実は奈良県大和郡山市は金魚の産地として有名。
愛知県弥富市と東京都江戸川区とともに日本三大金魚産地といわれています。古くから農業用のため池がたくさんあり、金魚の餌となるミジンコが発生しやすい適度な日当たりなど、金魚の養殖に最適な条件が整っていたというわけです。
そんな奈良に誕生した金魚エンタメ・アクアリウム空間が「奈良金魚ミュージアム」。2021年にリニューアルし、アートとしての金魚展示だけではなく、生態や歴史まで学べる展示で大人気のスポットとなっています。
「NARA×KINGYO×ART」を掛け合わせたアート空間
プロジェクションマッピング・光・ステンドグラス・鏡などを使い、7名のアーティストがそれぞれ創り上げたアート空間の中で、金魚が優雅に泳ぐ展示。金魚もアートの一部として常に変化する美しい世界観を作り上げていきます。
「JAPANESE AQUARIUM DISCO」では、日本の四季と金魚、ミラーボールを使用し、最先端の技術で見せる金魚の展示が秀逸。世界初のダイアモンドカットの水槽を使い、きらびやかな世界観を表現しています。
「JAPONE 小路」では、花魁道中を思わせる江戸の町並を再現。春は桜、秋は紅葉と日本の四季を感じられる展示を行っています。21本の和傘と光を駆使した演出で日本ならではの美を感じられるアート空間となっています。
「AQUA OASIS」では、金魚たちを宝石に見立てたファンタジックな展示が見ごたえ抜群のエリア。横幅12mの壁面に水中、森林、色鮮やかな花々のプロジェクションマッピングを施し、ここでしかみることができない美しさを感じてもらえる空間演出です。
そして金魚をモチーフにしたトリックアートを展示。金魚に乗ったり、金魚すくいしたりと不思議な写真が撮影できるおすすめのフォトスポットです。
この他、金魚の気持ちが体験できる「人間水槽」、鏡を使って金魚を幻想的に展示する「無限金魚」、山口県のやない金魚ちょうちんとコラボした「五百金魚」もぜひ楽しんで。
季節ごとにユニークな特別企画展も開催、イベントに合わせて少しずつ展示も変わるのが魅力
「奈良金魚ミュージアム」は季節ごとにさまざまな企画展を開催しています。上写真は2023年3月24日(金)~5月14日の会期で行われた「桜咲く土佐錦2023」のもの。
真っ白な金魚と薄桃色の桜の花をコラボレーションした幻想的な展示で話題になりました。JAPONE小路やJAPANESE AQUARIUM DISCOのエリアでも桜の装飾が行われ、お花見気分が楽しめる展示。
これから夏にかけて七夕やお祭りなどさまざまなテーマで企画展が開催される予定ですので、ぜひ「奈良いきものミュージアム」と合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。
「NARA KINGYO MUSEUM(奈良金魚ミュージアム)」概要
【場所】ミ・ナーラ4階
【開館時間】10時~18時(最終入場17時30分)
【入館料】中学生以上1,200円、小学生・65歳以上・障がい者手帳をお持ちの方800円、未就学児無料
※団体割引あり
公式ホームページはこちら≫
団体での食事やお土産購入にも便利な「ミ・ナーラ」、観光バス駐車場もあります!
個人で企画して出かける貸切バス旅行で一番困るのが、観光バス駐車場や団体受入可能なレストランの手配ですよね。「奈良いきものミュージアム」「奈良金魚ミュージアム」がある「ミ・ナーラ」は、団体での食事が可能なレストランが2ヶ所あります。
奈良食材を活かしたイタリア料理が楽しめる「ファミレス SOZAI」が4階に、4月~11月はBBQも楽しめる「TACHIHI BEACH NARA」が屋上にあります。「TACHIHI BEACH NARA」は入場料を支払えば、お弁当を食べる場所としても利用可能。
幼稚園や保育園の遠足にもぴったりですね。また、BBQは手ぶらでOKなので面倒な準備や後片付けは不要。学童保育の遠足、子ども会のバス旅行などにおすすめです。
車いすの貸出、多機能トイレも完備。介護施設でのお出かけにもぜひご利用ください。
Information
ミ・ナーラ
営業時間:10時~20時
※営業時間変更や休業となる場合があります。
住所:奈良県奈良市二条大路南1-3-1
問合せ:0742-32-5133
バス駐車場:大型バス駐車7台可能
※団体で各ミュージアムを利用の場合は駐車場料金は無料です。団体利用の場合は事前に問合せのこと。
■取材協力
日帰り旅行で奈良を楽しむのにおすすめのスポット!
せっかく奈良を訪れるなら、「奈良いきものミュージアム」「奈良金魚ミュージアム」だけではなく、観光スポットと合わせてプランを提案してもらいましょう。
ここでは奈良市内で気軽に楽しめる施設などをご紹介しましょう。
天平文化が花開いた平城京の面影を伝える「平城宮跡公園」
「ミ・ナーラ」を訪れたならぜひ「平城宮跡歴史公園」へ。世界遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つであり、朱雀大路跡を中心に朱雀門や平城宮いざない館、平城宮跡史料館、大極殿などの施設を復元。
710年に元明天皇により飛鳥地方にあった藤原京から遷都された平城京。唐の長安をモデルに碁盤の目のような条坊制により作られました。
784年、桓武天皇により長岡京へ遷都されるまで首都として栄えた歴史の舞台として、かつての繁栄を感じられるスポットとなっています。
団体・学校教育用プログラムとして「天平アクセサリー作り(魚型・木簡・勾玉)」「遣唐使船 絵付け体験」、ツアーガイドなどもありますよ。
Information
国営平城宮跡歴史公園
※各施設により営業時間が異なるので公式ホームページを参照のこと
住所:奈良県奈良市二条大路南3-5-1
問合せ先:0742-36-8780
バス駐車場:平城宮跡バスターミナル
「奈良公園団体バス駐車場予約システム」から要予約、大型バス1日3,000円
※送迎のみの場合は1日2,000円
数々の苦難を乗り越え来日された鑑真和上のお寺「唐招提寺」
南都六宗の一つである律宗の総本山「唐招提寺」。授戒制度が整っていなかった当時の大和朝廷からの要望で遣唐使として使わされた普照と栄叡が、戒律を授けてくれる僧を探し、それに応じてくれたのが唯一、鑑真和上でした。
鑑真和上は大変有名な高僧で、危険が伴う来日を強く反対されます。しかし、鑑真和上は普照と栄叡からのお願いに応え、来日を決意。何度も来日を試みるもことごとく失敗してしまいます。
その後、病により失明してしまった鑑真和上ですが、6回目にしてようやく日本へ。ところがそのころの大和朝廷は藤原氏の天下。政治的な思惑により鑑真和上は冷遇されてしまいます。
鑑真和上の来日を心から喜んだのは聖武天皇と光明皇后。奈良の大仏が安置される東大寺に設けた戒壇堂で鑑真和上から授戒を受けました。
その後、戒律を学ぶ人々のための修行の道場として唐招提寺を建立。新田部親王の旧宅を改造してつくられた私的なお寺です。
奈良時代の天平の息吹を伝える、貴重な金堂や伽藍をぜひ拝観してみてはいかがでしょうか。
Information
唐招提寺
拝観時間:8時30分~17時(受付は16時30分まで)
拝観料:大人1,000円、中高校生400円、小学生200円
※30名以上の団体で割引あり
住所:奈良県奈良市五条町13-46
問合せ先:0742-33-7900
バス駐車場:2時間まで2,420円、以降1時間ごとに550円
天武天皇の病気平癒を祈り、持統天皇の発願で造営された「薬師寺」
天武天皇の皇后であった鵜野讃良皇女(うののさららのひめみこ)が、病気平癒を願い、発願された薬師寺。しかし、天武天皇は薬師寺の完成を待たずに崩御されてしまいました。
鵜野讃良皇女が持統天皇として即位し、藤原京が完成した際、薬師寺が造営。697年に本尊である薬師如来の開眼が行われたそうです。
その後、天武天皇と持統天皇の子どもである草壁皇子の正妃・元明天皇が707年に即位。710年に藤原京から平城京に遷都した際、薬師寺も現在の場所へと移りました。
天下の四大寺の一つとされ、金堂・東西両塔・大講堂など主要なお堂は裳階(もこし、軒下壁面に付いた庇状構造物のこと)がつけられ、 その壮麗な姿は「龍宮造り」と呼ばれたことも。しかし、その後の度重なる火災や地震、兵火により、ほとんどの建物が消失してしまいます。
現在、創建当時の姿を残しているのが東塔(国宝)のみとなっています。
失われた伽藍復興のためにお写経勧進を1968年にスタート。1976年に目標であった100万巻を達成して金堂が落慶され、その後西塔、中門、回廊、大講堂、食堂と白鳳伽藍の主要な堂塔が次々と復興を果たし、かつての大伽藍が蘇っています。
薬師寺といえばなんといっても「法話」が有名。修学旅行生からもわかりやすく面白いと大人気です。お写経も可能ですので、ぜひ訪れた際はお願いしてみてはいかがでしょうか。
Information
薬師寺
拝観時間:8時30分~17時(受付は16時30分まで)
通常拝観券:大人1,100円、中高生700円、小学生300円
[拝観場所:白鳳伽藍+玄奘三蔵院伽藍]
共通拝観券:大人1,600円、中高生1,200円、小学生300円
[拝観場所:白鳳伽藍+玄奘三蔵院伽藍+東塔・西塔]
※2024年1月15日まで玄奘三蔵院伽藍・東塔・西塔が特別公開中
※25名以上の団体での割引あり
★料金について詳しくは公式ホームページを参照ください。
住所:奈良県奈良市西ノ京町457
電話:0742-33-6001
バス駐車場:大型・中型バス1回2,200円、マイクロバス1回2,000円
全国旅行支援「いまなら。キャンペーン2023」は6月30日(金)まで
奈良県でも全国旅行支援が延長され、県内の旅行商品が20%割引で利用できます。宿泊のみもしくは日帰り周遊プランなら3,000円まで。
団体向けのオリジナル旅行プランを旅行会社に依頼しても適用されます。ぜひご活用ください。
新型コロナウイルス感染症が5類に以降したため、摂取済照明や陰性証明の提示・確認は不要となりましたが、本人確認については引き続き必要です。
お出かけの際は、身分証明証等を忘れずにご持参くださいね。
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