魅力的な観光地を楽々周遊、サイクルツーリズムが大人気！社員旅行での自由行動にもおススメです

自転車を活用した観光が注目されている — （画像提供：イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド株式会社）

ここ数年、団体・グループ旅行でよくあるリクエストは「現地では自由行動」。会社や職場での旅行では特に多い要望です。

親子三世代や親せきで出かける家族旅行でも、ご両親は宿でゆっくり、子どもたちは遊園地、大人はゴルフ、というように、思い思いに過ごすことも多いですね。

また、車の免許を持っていない、普段運転しないという人も最近では多くなっています。現地で自由に観光地を回るのに、路線バスでは思うように移動できないということもよくあることでしょう。

そんな時にレンタサイクルはとても便利。電動アシスト付き自転車を用意している自治体も増えてきました。

今回は、いろいろな自治体とコラボして、E-Bike（電動アシスト付き自転車）を活用したサイクルツーリズムを手掛けているイオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッドと、実際に導入をした（一社）玉名観光協会を取材！

自転車を使ったSDGsな移動手段で、不便だった観光地を楽々周遊できる楽しさについてご紹介していきたいと思います。

社員旅行や家族旅行のアクティビティの一つとして、部活の移動手段、ゼミ合宿のフィールドワークなどに取り入れてもいいですね。

おしゃれでスマートなE-Bike、観光地の写真撮影でも絵になります

イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド株式会社は、全国にショッピングモールなどを展開するイオン株式会社と、ヨーロッパNo.1のスポーツECを構築したSIGNA Sports United GmbH （ドイツ）の合同出資会社。

チームスポーツ、テニス、バイクと3つの領域で事業を展開しています。今回のE-Bikeを使ったサイクルリズムは、バイクコンテンツとWebでの自転車販売を手掛ける「Probikeshop（プロバイクショップ）」が各自治体とのコラボで展開している事業です。

VELMOは収納スペースを取らないコンパクトな電動アシスト付き自転車 — コンパクトに収納できるVELMO（画像提供：イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド株式会社）

レンタサイクルとして現在売り出し中なのがE-Bike“VELMO（ベルモ） Q2”。パワフルなアシストでしかもコンパクトに折りたためて収納場所を取らないところも魅力の一つです。

VELMOのバッテリーは非常にスマート — VELMOのバッテリーはスマートでパワフル（画像提供：イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド株式会社）

電動アシスト付き自転車とは思えないスマートなデザインで、服装を選ばないところも嬉しいポイント。導入する自治体や企業などが続々増えている理由は、購入後のメンテナンスやサポートが手厚いところにあります。

E-Bikeを実際に導入した（一社）玉名観光協会でも、折り畳み式で収納スペースを取らないというところが大きな後押しになったとのこと。

VELMOの折り畳みサイズ（画像提供：イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド株式会社）

玉名市市内には魅力的な観光スポットがたくさんあり、電動アシスト付き自転車を活用することで、どなたでもスムーズに行きたい場所へ、自分たちのペースで行けるようになったと好評だそうです。

熊本県北西部にある玉名市ってどんなところ？夏目漱石が愛した小天温泉も！

玉名市は熊本県の北西部にあり、市内を流れる菊池川や有明海、小岱山・金峰山系の山々に囲まれた自然豊かなエリア。小岱山麓にある玉名温泉が最も有名です。

また、市の南部にある小天（おあま）温泉は、夏目漱石の代表作「草枕」の舞台にもなっています。2021年（平成24年）に九州新幹線「新玉名駅」が開業したことから、博多まで約40分、鹿児島まで約1時間20分、大阪までは約3時間30分でアクセスできるようになりました。

博多や熊本から貸切バスで約40分程度なので、関東圏からの観光も便利ですよ。

玉名市でおすすめの観光スポットをダイジェストでご紹介していきましょう。

日本遺産認定の高瀬船着場跡や眼鏡橋がある高瀬地区

高瀬船着場周辺は以前“高瀬津”と呼ばれており、伊倉の丹倍津（にべつ）とともに有明海沿岸の河港として、海外貿易の拠点として栄えてきた歴史があります。

丹倍津は海外貿易の拠点としてにぎわう一方で、高瀬船着場は菊池川流域の米の集積地として、大阪へと運ぶ国内流通拠点の港に。花しょうぶの名所として有名な人工河川・高瀬裏川運河や、蔵出しの米俵をころがして船に積み込んだといわれる「俵ころがし」と呼ばれる石敷きの坂など数々の史跡が残されています。

高瀬裏川運河には、2連アーチの石橋“眼鏡橋”があり、熊本県の文化財になっています。高瀬裏川沿いは公園として整備され、上流から下流まで約700mに数千本の花しょうぶが植えられ、5月末～6月初旬まで「高瀬裏川花しょうぶまつり」を開催。

期間中は日没からライトアップが行われ、大勢の観光客でにぎわいます。

歴史遺産の町大浜町は、白壁土蔵造りの建物が残る趣のある場所

大浜町は江戸時代から菊池川水運を利用した廻船問屋が栄えたところ。かつては大日本帝国陸軍用の飛行場があり、戦時中は多大な被害をうけた歴史もあります。

江戸時代の面影を色濃く残す廻船問屋「市原屋」「神亀丸」、地域のコミュニティ拠点となっている「久吉丸」の他、大浜飛行場正門や大浜飛行場滑走路（現在は畑に）などの遺構を巡るのもおススメです。

外嶋住吉神社は1069年（延久元年）建立といわれる由緒ある神社。年紀祭米引き行事、御神幸行事は、玉名市指定重要無形民俗文化財に指定されています。

歴史好きなら、菊池川流域に華開いた装飾古墳を見に行こう！

装飾古墳とは、石棺や石室、横穴墓の内外面に彫刻や線刻、彩色により文様や絵画などの装飾が施されている古墳のことを言います。4世紀末～7世紀頃まで造られたといわれており、全国に約700基、熊本県内には約200基（全体の約30%）あるそうです（参照元：熊本県立装飾古墳館より）。

菊池川流域で装飾古墳が多く作られた理由として、赤色顔料「ベンガラ」の材料となる「阿蘇黄土」が入手しやすかったことも理由の一つ。玉名市には国指定史跡「永安寺東古墳」「永安寺西古墳」「石貫穴観音横穴」「大坊古墳」などがあります。

古墳巡りはレンタサイクルがぴったり！歴史好きのグループ、サークル旅行などでぜひ出かけてみましょう。

ハイキング＆サイクリングに最適「小岱山（しょうだいさん）」「蛇ヶ谷（じゃがたに）公園」を巡り「玉名温泉」へ

小岱山は、筒ヶ岳、観音岳、丸山など、複数の山々で構成されています。各山頂からは雲仙・島原半島、有明海が眼前に広がり、絶景スポットとして有名。

山麓の蛇ヶ谷公園は桜やツツジの名所としても知られ、ピクニックやハイキングに人気があります。蛇ヶ谷公園から仁王ヶ滝は最もポピュラーなコースです。

汗をかいたら玉名温泉で日帰り入浴もおすすめ。無料の足湯「立願寺しらさぎの足湯」もあります。

玉名温泉はかつては立源寺温泉と呼ばれ、1,300年以上の歴史を誇る名湯。弱アルカリ性の単純泉で、湯あたりやわらかで美肌の湯と評判です。

夏目漱石の小説「草枕」の舞台となった小天（おあま）温泉

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」という明文で始まる「草枕」。

日露戦争時代に、洋画家が山間の温泉宿に宿泊し、那美という美しい女性と出会うことから始まります。この時、本の中で出てくる「那古井温泉」として登場するのが小天温泉です。

天水町は草枕の里として、「草枕温泉てんすい」「草枕交流館」「前田家別邸」などの見どころがたくさん。漱石は「前田家別邸」の離れに宿泊し、この時の旅をモデルに草枕を書いたといわれています。

小説の中で前田家別邸「那古井の宿」、前田家は「志保田家」、案山子が「老隠居」、次女が「那美さん」として登場しているそうです。

そして世界的な名優として知られる笠智衆さん（映画「男はつらいよ」の午前様役など）は天水町出身。それにちなみ「草枕温泉てんすい」で遺品などを展示しています。

玉名市観光・おすすめサイクリングモデルコース

E-Bikeは新玉名駅の他、ホテル・旅館・各施設などでもレンタサイクルを用意する場所もあるそうなので、気軽に問合せてみてはいかがでしょうか。

歴史と水辺の町散策コース

新玉名駅＝2.6㎞・約12分＝高瀬船着場（俵ころがし・眼鏡橋など散策）＝4.3㎞・約20分＝歴史遺産の町・大浜町（白壁土蔵造りの町散策）＝6.2㎞・約29分＝新玉名駅（ゴール）

自然とのふれあい満喫コース

新玉名駅＝3.0㎞・約14分＝蛇ヶ谷公園（徒歩片道約10分・展望台）＝2.7㎞・約20分＝笹千里駐車場＝仁王ヶ滝（徒歩約10分）＝2.1㎞・約10分＝蓮華院誕生寺奥之院＝5.4㎞・約15分＝玉名温泉（日帰り入浴）＝2.3㎞・約11分＝新玉名駅（ゴール）

古墳・遺跡巡りコース

新玉名駅＝4㎞・約18分＝石貫穴観音横穴＝850m・約17分＝大坊古墳＝889m・約4分＝永安寺西古墳・永安寺東古墳＝250m・約1分＝玉名大神宮＝1.3㎞・約6分＝新玉名駅（ゴール）

徒歩や公共交通機関で周るのは大変ですが、電動アシスト付き自転車なら日帰り周遊も簡単。坂道もすいすい登れるので、体力が不安な方でも安心ですね。

サイクルツーリズム体験談！熊本社員旅行で組織力アップに繋がったポイントは？

【寄稿者：イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド株式会社】
Probikeshop事業を軸に、レンタサイクル導入のサポート、旅先のサイクルツーリズム企画の提案、YouTubeチャンネルで各観光地をレンタサイクルで巡るコンテンツなどを配信中。
問合せ先：support@aeonsigna-sportsunited.co.jp