石見銀山遺跡

かつて世界の銀生産を支えた歴史を実感しよう

石見銀山遺跡とその文化的景観は、2007年6月28日に世界遺産に登録されたばかりの遺産です。
現在の島根県大田市に位置しています。

徳川幕府から銀の増産をしていた町には、ヨーロッパへ銀を輸出していた貿易港の面影を残しています。
大森町、大谷地区、本谷地区、温泉津では、町の至る所に精錬の跡地、武家屋敷や商家を眺めることができます。

世界の銀生産の約3分の1を抱えていた石見では、その歴史的背景もさることながら、美しい町並みが魅力的。
環境に配慮しつつ、人と銀生産とが共存したことが、世界遺産登録への決定的な理由の1つとなりました。

銀鉱山跡、鉱山と港をつないだ街道、そして、港町。
人々の暮らしの跡が、石見銀山で体感できることでしょう。
町には、飲食店や民宿、ショッピングスポットもあるので、買い物や食事も楽しめます。

[石見銀山遺跡とその文化的景観] 基本情報

所在地 島根県大田市
登録年月日 2007年6月
種類 文化遺産
アクセス方法 JR大田市駅から石見交通バスで約26分。
もしくは、JR広島駅前から出ている「石見銀山号」で約2時間40分。
車でアクセスする場合は、山陰自動車道の宍道インターチェンジから国道9号線で60km。

[石見銀山遺跡とその文化的景観] 見所を要チェック!

銀山地区

銀山地区では、細かく分けると、大谷地区と本谷・石銀地区があります。
大谷地区では、鉱山労働者や武士、商人が住んでいた地区として有名。
かつて、人々は、佐昆売山神社や妙像寺などの寺院で信仰を深めていたとされています。
鉱山を掘った坑道は、その当時、間歩(まぶ)と呼ばれていました。
竜源寺間歩(りゅうげんじまぶ)では、実際に採掘された跡を観られるので必見!

一方、本谷・石銀地区でも、最大規模の大久保間歩(2008年4月に一般公開)や釜屋間歩などがありますが、季節やコンディションによっては内部を見学できない場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
竜源寺間歩の入場料金は400円。20分ほどで周ることができます。

大森町

大森町では、当時の鉱山労働者や武士が住んでいた民家や武家屋敷、商家を観光することができます。
赤い瓦の家々が特徴的。
特に熊谷家住宅は、国の重要文化財に指定され、当時の婚礼道具などが残されています。

また、銀山で働く人々の安全を祈願した羅漢寺や、銀山の拠点であった大森代官所跡などを観て周れます。
鉱山ならではの町並みと飲食店やお土産物店も立ち並ぶ、のどかな観光名所です。

温泉津(ゆのつ)

温泉津(ゆのつ)では、毛利氏による銀の輸出、物資の輸入が行われていた町として知られています。
貿易港であったため、町には漁港やその名の通り湯治所が数多く残されています。
共同浴場には、「元湯」や「薬師湯」があります。
元湯は300円。薬師湯は200円で入浴が可能。

町には、土蔵、古い家が立ち並び、落ち着いた雰囲気が流れています。
温泉街の情緒を感じたい人にはオススメのスポットです。

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