春の石清水八幡宮
春の石清水八幡宮

社員旅行の幹事さんの悩みの一つ、行き先決め。プライベートの旅行と違い、人数や性別、年齢など考慮することが多くて大変ですよね。

そこで、「社員旅行の行き先ってどうやって決めればいいの・・・?!」と悩む幹事さん必見!社員旅行専門の旅行会社に取材して、実際にお客さんから好評だったオリジナルプランを厳選してお届けします

今回、4泊5日の社員旅行プランを教えていただいたのは、北海道にある旅行会社「レオールツーリスト」新千歳空港出発で、春の京都奈良を周遊する社員旅行ツアーです

羅生門跡に始まり談山神社や石清水八幡宮など、20以上の寺院や史跡を巡ります!

京都奈良を深掘り!神社・仏閣・史跡を巡る4泊5日モデルコース

斎王桜
上賀茂神社の『斎王桜』

新千歳空港から伊丹空港へ。現地での移動は、団体での移動に便利でリーズナブルな貸切バスがおすすめです。

東大寺や清水寺などの王道中の王道ではなく、さらに京都奈良の歴史や文化を細部まで掘り下げる5日間。桜を始めとした春の花々も楽しめるコースですが、同時に紅葉の名所が多いコースでもあるので、秋の社員旅行にもオススメです。

旅行会社からのコメント

「5日間かけて京都・奈良の神社・仏閣めぐり。京都市内に4泊し、ゆったりと満喫できます。」

【1日目】

時間 スケジュール
7時35分〜9時30分 新千歳空港発〜伊丹空港着
  羅生門跡→西寺跡・東寺→頂法寺(六角堂)→神泉苑→大報恩寺(千本釈迦堂)→ホテル

【2日目】

時間 スケジュール
  禅定寺→酬恩庵・一休寺→今熊野観音寺→泉橋寺(行基四十九院の一つ)→高麗寺跡→山城郷土資料館→山城国分寺跡(恭仁宮跡)→笠置寺→ホテル

【3日目】

時間 スケジュール
  石上神宮(七支刀)→長岳寺→安部文珠院(日本三文珠の一つ、 快慶作)→聖林寺(国宝十一面観音像)→ 談山神社(藤原鎌足神社)→麻寺(東西両塔現存する唯一の寺)→ホテル 

【4日目】

時間 スケジュール
  京都市内観光

【5日目】

時間 スケジュール
  都迎賓館→下鴨神社→上賀茂神社→石清水八幡(平安京の裏鬼門鎮の宮寺-鬼門は延暦寺
19時10分〜20時55分 伊丹空港発〜新千歳空港帰着

【1人当たりの予算目安:6万9千円前後】
料金に含まれるもの:
貸切大型観光バス(4日間)チャーター費用
●高速料金、バス駐車場、ドライバーの宿泊費、航空料金
●温泉宿泊料金(4泊7食付き)/宴会料金
●施設見学料
●旅行保険料
1部屋2名で宿泊平日利用の場合の目安。
料金はあくまでも概算です。出発時期やプラン内容によって変わりますので、お気軽に「団体旅行ナビ」にご相談ください!

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モデルプランの見どころをチェック!

今回の京都・奈良4泊5日社員旅行プランで、ここは見逃せないというポイントをダイジェストにご紹介していきましょう。

芥川龍之介の小説でも有名な「羅生門跡」

羅生門跡

いくつもの小説や能、映画などの舞台として有名な、平安京羅生門。二重楼閣の立派な門で、その東西には東寺と西寺が建立されました。

816年に倒壊した後は死体の捨て場になるなど荒廃し、その様子は芥川龍之介の小説『羅生門』で不気味な臨場感とともに描かれています。現在は小さな児童公園になっていて、そこに門があったことを小さな石碑がひっそりと伝えています。

基本情報

羅生門跡(花園児童公園)
所在地:京都府京都市南区唐橋羅城門町54

平安京でただ二つの寺院「西寺跡・東寺」

西寺跡
西寺跡

羅生門跡から徒歩10分ほどのところにある、西寺跡と東寺。東寺は真言密教の根本道場として栄え、世界遺産として現存していますが、西寺は度重なる大火により消失が相次ぐなど荒廃が進み、現在は児童公園となっています。

東寺
東寺

平安京の遺構で唯一現存する東寺は、弘法大師空海のもと日本初の密教寺院として栄えました。五重塔、南大門、立体曼荼羅など見所はたくさんありますが、かつて空海が居住し、今もなお一の膳・二の膳・お茶を毎日お供えしている御影堂では、空海の気配をも感じるかのようです。

基本情報

西寺跡(唐橋西寺公園内)
所在地:京都府京都市南区唐橋西寺町

東寺
所在地:京都府京都市南区九条町1
問合せ先:075-691-3325

生花発祥の地「頂法寺(六角堂)

頂法寺

聖徳太子が587年に創建したとされる、天台宗系の単立寺院・紫雲山頂法寺。本堂の形が六角形をしていることから「六角堂」とも呼ばれています。

六角堂の住職には、様々な工夫を施しながら仏前に花を供える習わしがあります。それが生花の発祥と言われ、六角堂の住職は代々華道家元池坊が務めています。

基本情報

頂法寺
所在地:京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町
問合せ先:075-221-2686

1200年前から花見が楽しまれていた「神泉苑

神泉苑

東寺真言宗の寺院・神泉苑。794年の造園当初は、約12ヘクタールに及ぶ池(現・法成就池)を中心に作られた大庭園でした。

800年代に入ると天皇や廷臣達の宴の場として使われるようになり、812年に嵯峨天皇が神泉苑で催した「花宴の節(せち)」が、史料に残る最も古い花見とされています。また、池には龍神が住むとされ、幾度も雨乞いの儀式が行われてきた場所であることから、現在はパワースポットとしても有名になっています。

基本情報

神泉苑
所在地:京都府京都市中京区門前町166
問合せ先:075-821-1466

おかめ信仰発祥の地「大報恩寺(千本釈迦堂)

大報恩寺のおかめ像
大報恩寺のおかめ像と桜

1227年、藤原秀衡の孫・義空上人によって開創された大報恩寺。本堂は800年前の創建当時のものが現存しています。

応仁の乱や明徳の乱など幾度もの戦火を免れた京都市内最古の木造建造物で、桜の名所としても知られています。大報恩寺建築中に棟梁である夫の窮地を救い、その後夫の立場を守るため自害した妻・おかめの像もあり、縁結び・夫婦円満・子宝にご利益があるとされています。

基本情報

大報恩寺
所在地:京都府京都市上京区溝前町
問合せ先:075-461-5973

平安時代の仏像群が残る「禅定寺」

禅定寺

995年竣工の禅定寺。東大寺五十三代別当であった・平崇上人によって創建されました。

本堂と客殿は、町内最大の茅葺き屋根の建築物。木造十一面観音立像や木造日光・月光菩薩立像、木造四天王立像など平安時代の仏像も多く残されています。

基本情報

禅定寺
所在地:京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺庄地100
問合せ先:0774-88-4450

一休さんが晩年を過ごした「酬恩庵(一休寺)」

酬恩庵

今から700年ほど前に南浦紹明により開かれた妙勝寺を前身とする、酬恩庵。戦火に合い衰退していたものを、1455〜1456年に一休禅師が再興させました。

その後も一休禅師は1481年に88歳で亡くなるまでをここで過ごし、遺骨も酬恩庵に埋葬されています。酬恩庵を再興へ導いた一休禅師の名前を取り、「一休寺」とも呼ばれ親しまれています。

基本情報

酬恩庵
所在地:京都府京田辺市薪里ノ内102
問合せ先:0774-62-0193

熊野権現示現の伝説の地「今熊野観音寺」

今熊野観音寺

唐で真言密教を学び帰国した空海が、807年に熊野権現のお告げを受け一宇の堂を建てたことが始まりとされる、今熊野観音寺。西国三十三ヶ所観音霊場の第十五番札所、ぼけ封じ近畿十楽観音霊場の第一番札所、洛陽三十三所観音霊場の第十九番札所などとして多くの参拝者が訪れています。

頭痛持ちだった後白河上皇が、今熊野観音寺の観音さまのお告げに従い平癒させたことから、“頭痛封じの観音様”としても崇拝されています。春には新緑と梅や桜の花が美しいことでも知られています。

基本情報

観音寺
所在地: 京都府京都市東山区泉涌寺山内
問合せ先:075-561-5511

行基四十九院の一つ「泉橋寺」

日本初の大僧正であり、東大寺の「四聖」の一人でもある行基。困窮する者を救うため、日本国内に49の道場や寺院、布施屋やため池、堀や橋を建てるなどし、民衆を中心に多くの信仰を集めました。

行基像
奈良駅前に立つ行基像

その49院のうちの一つが泉橋寺です。地蔵堂跡には、高さ4.58mと日本一大きい丸彫の石地蔵が鎮座しています。

基本情報

泉橋寺
所在地:京都府木津川市山城町上狛西下55
問合せ先:0774-86-2426

日本最古の寺院跡「高麗寺跡」

高麗寺跡

飛鳥時代から平安時代まで存続していた高麗寺(こまでら)。高句麗からの渡来氏・族狛氏の氏寺として創建されたと考えられ、西に金堂、東に塔を持つ法起式の伽藍配置でした。

現在は金堂や塔の土壇や礎石などが残されており、日本最古の寺院跡の一つとなっています。

基本情報

高麗寺跡
所在地:京都府木津川市山城町上狛高麗
問合せ先:0774-73-8191

貴重な文化財の数々が見られる「山城郷土資料館」

恭仁宮跡(くにきゅうせき)、高麗寺跡、椿井大塚山古墳などの出土品を中心に、考古、歴史、民俗の各分野で調査研究し、その成果を体系的に展示公開している山城郷土資料館。千両岩古墳群や復元した竪穴住居など、屋外の展示も充実しています。

常設展示では先史時代から江戸時代まで7つの時代に分けて、貴重な文化財の展示とともに山城の歴史や生活様式、文化の成り立ちなどについて解説しています。

基本情報

山城郷土資料館
所在地:京都府木津川市山城町上狛千両岩
問合せ先:0774-86-5199

幻の都の痕跡を残す「恭仁宮跡」

恭仁宮跡
 

740年、木津川右岸・瓶原(木津川市加茂町)に建てられた恭仁宮。聖武天皇はそれを機に、平城京から恭仁宮へと遷都しました。

744年には難波城へ遷都され、瓶原が首都であった期間は足掛け5年間と短かったためもあり、恭仁京は“幻の都”とも言われています。まだ解明されていないことが多い恭仁京ですが、恭仁宮跡には東西約66m、南北約36間の土壇や花崗岩の礎石などその痕跡が残されています。

基本情報

恭仁宮跡
所在地:京都府木津川市加茂町例幣

巨大な磨崖仏は圧倒的な存在感「笠置寺」

笠置寺

笠置寺(かさぎでら)の経つ笠置町は笠置山を中心とした集落で、町のあちらこちらで巨岩や奇石を見ることができます。笠置寺の御本尊も磨崖仏(自然の岩壁などを直接彫って作られた仏像)で、その岩の高さは15mにも及びます。

境内には御本尊の弥勒磨崖仏のほか、伝虚空蔵磨崖仏やゆるぎ石、貝吹き岩などいくつもの巨岩奇石が見られます。山岳修行の場としても栄えた笠置寺では、「本物の行場」を取り入れ現代風にアレンジした1日修行を体験することもできます。

基本情報

笠置寺
所在地:京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29
問合せ先:0743-95-2848

国宝『七支刀』が収蔵されている「石上神宮」

石上神社

古事記や日本書紀に登場し、伊勢神宮と共に日本最古の神社とされる石上神宮(いそのかみじんぐう)。石上神宮にはいくつもの宝物が収蔵されていますが、特に『七支刀(しちしとう)』は貴重な文化財として国宝に指定されています。

剣身の左右から各3本の枝刃が互い違いに伸びた珍しい形状をしていて、棟の表面と裏面に金象嵌で残された約60の文字は、明治時代から現代に至るまで解読が続けられています。神宮外苑公園の桜並木も見事です。

基本情報

石上神宮
所在地:奈良県天理市布留町384
問合せ先:0743-62-0900

関西花の寺第十九番霊場「長岳寺」

長岳寺

日本最古の道とされる「山辺の道」のほぼ中間地点に位置する長岳寺。824年、淳和天皇の名により弘法大師が創建しました。

関西花の寺第十九番霊場にもなっていて、池を中心とした浄土式の庭園と四季折々の花々が美しい寺としても知られています。春は桜や約1000株の平戸つつじ、カキツバタが見事に咲き誇ります。

基本情報

長岳寺
所在地:奈良県天理市柳本町508
問合せ先:0743-66-1051

日本三大文殊の一つ「安倍文殊院」

安倍文殊院

645年創建、日本最古の寺院の一つ「安倍文殊院」。御本尊は快慶作の文珠菩薩で、約7mと日本最大です。

文殊菩薩は『三人寄れば文殊の知恵』ということわざにも出てくる、知恵を司る仏様。文殊菩薩を祀る寺院は全国各地に存在しますが、中でも安倍文殊院は、京都の知恩寺「切戸文殊」、山形の大聖寺「亀岡文殊」と並んで日本三大文殊と言われています。

基本情報

安倍文殊院
所在地:奈良県桜井市阿部645
問合せ先:0744-43-0002

国宝・十一面観音を所蔵する「聖林寺」

聖林寺

712年に藤原鎌足の長子・定慧(じょうえ)が創建した聖林寺。御本尊は子安延命地蔵で、安産・子宝のご利益があるとされています。

所蔵している十一面観音は、元は「大御輪寺」の御本尊だった観音像です。政府の神仏分離令による廃仏毀釈を免れるため、1868年に聖林寺に移され、1897年に国宝制度が成立するとすぐ、国宝に指定されました。

基本情報

聖林寺
所在地:奈良県桜井市下692
問合せ先:0744-43-0005

藤原鎌足の遺体が埋葬されている「談山神社」

談山神社

藤原鎌足を御祭神として祀っている談山神社(たんざんじんじゃ)。談山神社の建つ多武峰は、若かりし頃の藤原鎌足(当時は中臣鎌子)と中大兄皇子が大化改新の談合をした場所としても知られることから、談山と呼ばれるようになりました。

藤原鎌足が亡くなると、長子である定慧が鎌足公の遺体を多武峰に埋葬し、その上に十三重塔を建てたことが談山神社の始まりです。桜と紅葉の名所としても有名です。

基本情報

談山神社
所在地:奈良県桜井市多武峰319
問合せ先:0744-49-0001

花の寺として有名な「当麻寺」

当麻寺

612年、聖徳太子の弟・麻呂子親王が創建したと言われている当麻寺(たいまでら)。御本尊は観無量寿経浄土変相図が描かれた1200年以上前の当麻曼荼羅で、緻密な図柄とそれを織り上げた技術は圧巻です。

また、当麻寺には東西それぞれに三重塔が残っており、近世以前に建てられた東西両塔が現存する寺院は、日本国内で当麻寺のみ。古くから花の寺としても知られ、春には桜、シャクナゲ、牡丹、木蓮などをはじめ様々な種類の花を楽しむことができます。

基本情報

当麻寺
所在地:奈良県葛城市當麻1263
問合せ先:0745-48-2008(代)

和建築の美と伝統技術が詰まった「京都迎賓館」

京都迎賓館

東京赤坂の洋風な迎賓館に対して、京都迎賓館は純和風。入母屋屋根や数奇屋造り、左官や作庭、西陣織、蒔絵など日本の伝統的な技術を惜しみなく取り入れています。

美濃和紙を利用して折り紙を表現した行灯や竹細工の花かごなど細部に至るまで和の心が散りばめられた空間は、日本の伝統技術や美的センスの素晴らしさを改めて感じさせてくれます。

特に広大な池を中心とした庭園は、まわりの建物に融け合うように配慮した『庭屋一如(ていおくいちにょ)』の思想を取り入れ、雅な中にも慎ましさを併せ持った美しさが魅力です。

基本情報

京都迎賓館
所在地:京都府京都市上京区京都御苑23
問合せ先:075-223-2205

紀元前からの歴史を持つ「下鴨神社」

下鴨神社

創建の時期は定かになっていませんが、紀元前90年には修造の記録が残っていることから、京都の中でも最も古い歴史を持つ社寺の一つと考えられている下鴨神社。正式な名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といい、『古都京都の文化財』の構成要素の一つとして世界遺産に登録されています。

西本殿と東本殿は国宝に指定されていて、それぞれの御祭神『賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)』と『玉依媛命(たまよりひめのみこと)』は父と娘という間柄。

賀茂建角身命の御神徳が世界平和・五穀豊穣・殖産興業・身体病難解除、玉依媛命の御神徳が縁結び・安産・育児等となっていて、広くご利益にあずかることができます。

基本情報

下鴨神社
所在地:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
問合せ先:075-781-0010

玉依媛命の子息を祀った「上賀茂神社」

石清水八幡宮

上賀茂神社は下鴨神社と並んで日本最古の歴史を持つ神社で、正式名称は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」。玉依媛命の息子である『賀茂別雷命』が御祭神です。

こちらも世界遺産『古都京都の文化財』の構成要素の一つで、本殿と権殿は国宝にも指定されています。桜の名所としても知られ、特に樹齢150年のしだれ桜『斎王桜』は見事な美しさで咲き誇ります。

基本情報

上賀茂神社
所在地:京都府京都市北区上賀茂本山339
問合せ先:075-781-0011

平安京の裏鬼門鎮護の宮寺「石清水八幡宮」

上賀茂神社

武運の神・八幡神を祀る八幡宮は全国各地に見られますが、その中でも石清水八幡宮は、宇佐神宮・筥崎宮または鶴岡八幡宮と並び三大八幡宮とされています。本殿を含む建造物10棟が国宝に指定されています。

石清水八幡宮が鎮座している男山が、都から見て裏鬼門にあたる方角に位置していることから、都、ひいては国家を守護する社として崇拝されてきました。また、男山は春になると約2000本の桜の木が咲き誇ります。

基本情報

石清水八幡宮
所在地:京都府八幡市八幡高坊30
問合せ先:075-981-3001

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