毎度でございます。 大阪在住ライターKです。今年も押し詰まってまいりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
いよいよ12月、年末と言えば忘年会やらクリスマスやらいろんな行事が目白押しです。年末年始に忘年会旅行やお買い物(買い出し?)日帰りバスツアーを楽しむっていう職場もあるようです。
東京でいえば御徒町・アメ横。中には貸切バスで新潟・寺泊までお買い物にでかける関東人も少なくないとか・・・。
そんな中で「年末の買い出し、大阪人はどこへ行くの?」が今回の編集部からのミッションです。
そこでやってまいりました、「天下の台所」大阪の市場と言えばココ、「黒門市場」です!
と言いながら、市内に大阪人御用達の市場(一般人も入れる市場)には天満市場、木津市場、鶴橋市場等々色々あります。
中でも私が黒門をオススメするのは、観光客にとってのホットスポットになっているからです。その模様を順次レポートしてまいりましょう。
大阪・黒門市場の場所は?行き方は?
まず黒門市場の場所ですが、地下鉄・近鉄の「日本橋」(大阪ではにっぽんばしと読みます、念のため)駅より徒歩数分でこの市場入り口にたどりつきます。
難波・千日前は西の隣町で、南下すれば今やオタクのメッカ(そして一部電脳街)となっている日本橋の商店街。
さらに南へ行けば通天閣のある新世界・・・と全て地下鉄一駅以内の距離に観光スポットが集中するエリアにあるのです!
観光バスで訪れても、パーク&ライド方式で、長堀橋や千日前の駐車場にバスを止めてアクセス。
(1)長堀バス駐車場・東長堀バス駐車場(要予約)
引用元:貸切バスの達人「バス観光マガジン」より
早朝や深夜の到着でも利用できる便利なツアーバス駐車場です。管理棟内に乗務員・添乗員休憩所(無料・24時間対応・男女別)もあります。
心斎橋まで徒歩約8分、道頓堀周辺までは徒歩約15~20分となっています。
地下鉄(もしくは体力に自身のある方は徒歩)で各所を巡ることができる、オイシイエリアのど真ん中に黒門市場があるといっても過言ではありません。
黒門市場の由来は?
ところで、黒門市場の名前の由来ですが、公式サイトによれば昔付近にあった圓明寺というお寺の門が黒かったことにちなんでいるということです。
150店ほどのお店がアーケードに並んでおり、夏はハモ、冬はフグで有名とあるとおり、江戸時代の創設当初から鮮魚中心の市場だったとのこと。個人的な印象としても「黒門はフグ」ですね〜 。
ふぐ鍋は「てっちり」、ふぐ刺しは「てっさ」
ご存知かもしれませんが、ふぐ鍋は「てっちり」、ふぐ刺しは「てっさ」と言います。
それに欠かせないのがポン酢(ちり酢とも言います)あとはひれ酒ですよね(笑)
ここは現在、昔ながらの市場の側面と、近年増加の一途をたどっているインバウンド(訪日外国人客)の食べ歩き天国の両側面で大変な賑わいです。
取材当日は土曜日でしたが、東南アジアを中心とした外国人の方が押しかけて、インターナショナルな盛り上がりでした。
昭和の香り漂う黒門市場のエリアへ
昭和な市場の雰囲気のほうをご覧ください。
うなぎや新巻鮭。扱い商品が専門的ですね〜。
マグロ・クジラ専門店。大阪人は昔からクジラを結構食べます。
居酒屋メニューで昔はよく鯨ベーコンがあったな〜。そそられます。どれもこれも欲しくなり結局買えません(笑)
こちらの魚屋さん、店名が「名もなき魚屋」。ちょっと文学的で今風なネーミング。大将は若い方でしょうか。
こんな雰囲気の魚屋さんを街角で見かけることも少なくなりました。
これだけ鮮魚関係のお店が集中していると壮観です。昭和の歳末の雰囲気満載ですよね。
ただ、アーケード上の「TOILET」の案内幕が今を象徴してます。幕の示す場所が観光客向けの休憩所になってるんです。
昭和と令和の今がカオスのように混在しているのが、あらゆるものを受け入れる大阪らしさではないかと思います。
肉や青果店、乾物、漬物などあらゆるものが揃う黒門市場
もちろん、鮮魚店だけではありません。
精肉店や青果店、漬物店、乾物店などやミニスーパーもあり生鮮食品を中心としたものは一通り揃うようになっています。このステーキ肉おいしそうですね・・・。
お肉屋さんでは、豚足(1パック280円!)を何パックも買い込んでいる方を見かけました。
お店をやっている方でしょうね、飲食店の仕入れにももちろん利用されています。
お待ちかね!黒門市場の食べ歩き天国に突入
さてお次は「食べ歩き天国」のご紹介です!
とにかく人だかりがすごくていい写真がなかなかとれないぐらい。
黒門市場のいたるところで、海鮮や肉を焼いて売り、イートインスペースで食べられるお店が花盛りです。
値札やPOPも英語、中国語表示でここはドコ?という感じですね〜
うなぎやカニ足、ホタテ等とにかくいろんな物を串に挿して、買い食いしやすくしています。お値段も800円、1,000円とそこそこなお値段がついていますが、それでも外国人の方は結構買われてます。
海鮮は東南アジア現地では高いので受け入れられるんでしょうか。
こんなものも串に挿してますよ・・・イチゴ、メロン、パイン一串1,000円!
台湾の夜市か!というツッコミも入れたくなりますが(笑)
生うにも外国人にウケているようで、ちょっとオシャレな雰囲気で食べさせるこんなお店も出現しています。
いやあ、買い食い天国の熱気はスゴい!
ついついつられて・・・買いました。精肉店「黒門牛兆」の串焼き牛肉!国産ランプ肉800円です。
赤身ですが柔らかくておいしい!写真が暗くておいしそうに見えないのが残念(苦笑)
と、いうことで、色々見ていくとキリがありませんのでこのへんで失礼したいと思います。
食べ歩きしたい方はぜひ空腹でおこしやす〜。
Information
黒門市場
住所: 大阪府大阪市中央区日本橋2丁目4番1号
電話: 06-6631-0007
営業時間: 9時~18時
アクセス:大阪メトロ「日本橋駅」下車徒歩約5分
独断と偏見でおすすめする黒門市場イチオシ土産
最後に、お待ちかね(?)独断と偏見のお土産コーナー。
「ニューダルニー」さんのお持ち帰りカレー
黒門市場の南端にある昭和22年創業のカレーショップ「ニューダルニー」さんのお持ち帰りカレーです!
日本人向け(笑)のお土産としてお手頃な値段で、しかも昭和感満載な本格カレー(辛め)です。
1人前260円のポリ袋入ルー(肉野菜入)と500円のレトルトパックがあります。オススメは断然お店の味そのままのポリ袋入ですね!
2人前、3人前の袋もあり、持ち帰って冷蔵庫に入れれば10日は持つとラベルに書いてあります。自分用や親しいお友達用なら最適ではないかと。
レトルトパックはもう少しちゃんとしたお土産として渡したい場合にオススメです。複数個買うと割引もありますよ。
角切りお肉もしっかり入ってて今風のスパイスカレーとは一線を画すおいしさですよ〜お試しください。ではまた!
Information
ニューダルニー
住所: 大阪市中央区日本橋2-12-16
電話: 06-6633-4080
営業時間: 9時~18時、日曜定休
大阪年末お買い物ツアーまとめ
東京もそうだと思いますが、市場の雰囲気って独特でついついつられて買ってしまいますよね。
関西出発のツアーはもちろん、関東圏から大阪・京都などの周遊旅行を楽しむ場合にも「黒門市場」はぴったりなスポット。
黒門市場周辺の観光スポットと組み合わせて、楽しい日帰り旅行プランを満喫してみてくださいね。
大阪・黒門市場日帰りで楽しむ社員旅行プラン
黒門市場周辺でおすすめのスポットは以下の通り。
それぞれダイジェストにご紹介していきましょう。
道頓堀・法善寺横丁
江戸時代からにぎわう大阪ミナミの繁華街。グリコの看板前はいつも写真撮影の人でにぎわっています。
1612年(慶長17年)に私財をなげうち、川を開削したのが 安井道頓(やすい・どうとん) 。道頓堀の名前の由来になっています。
そして繁華街の中でちょっと大人の雰囲気漂うのが「法善寺横丁」。老舗の割烹やバーなどが並ぶ界隈です。
こちらの名物は水かけ不動尊。びっしりと緑色の苔に覆われた姿を拝んでいきましょう。
道頓堀で休憩するなら昭和レトロな「純喫茶アメリカン」 がイチオシ!
ふわっふわのパンケーキや手作りプリンなど、ほっこりできるメニューが満載です。
Information
道頓堀
住所: 大阪市中央区道頓堀
電話: 06-6211-4542(道頓堀商店会事務局)
アクセス: 「黒門市場」から徒歩12分 、大阪メトロ 御堂筋線・千日前線・四ツ橋線、近鉄、南海「難波駅」よりすぐ
純喫茶アメリカン
住所: 大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-4 株式会社アメリカンビル
電話: 06-6211-2100
営業時間: 9時~23時(L.O.22時45分)、火曜のみ22時30分終了
定休日:不定休日あり
なんばグランド花月
ご存じ、よしもとのお笑いと喜劇を専門にした劇場。「M-1グランプリ」や「R-1ぐらんぷり」の会場にもなっていることで有名ですね。
団体・グループなら旅行会社を通じて予約OK!学校行事での団体割引もあるので、気軽に相談してみましょう。
Information
なんばグランド花月
住所: 大阪府大阪市中央区難波千日前11−6
電話: 06-6641-0888
アクセス: 黒門市場から徒歩約5分、 大阪メトロ 御堂筋線・千日前線・四ツ橋線、近鉄、南海「難波駅」より徒歩約2分
大阪日本橋・でんでんタウン
西の秋葉原ともいわれる電化製品小売りの町が「日本橋(にっぽんばし)でんでんタウン」。日本橋3丁目から5丁目にかけて広がっています。
江戸時代には長町と呼ばれる宿場町で、その後、古書店街とへ。戦後になって電気街として発展を遂げたそうです(大阪観光局公式サイトより)。
最近では「オタロード( 日本橋筋西通商店 )」が出現。アジアからの観光客でにぎわっているようです。
Information
日本橋でんでんタウン
住所: 大阪市浪速区日本橋・恵美須町
アクセス: 「黒門市場」より徒歩約10分、大阪メトロ堺筋線「恵美須町」北A・1B出口すぐ、堺筋線・千日前線「日本橋駅」5番出口より徒歩5分、御堂筋線「なんば駅」4番出口より徒歩5分、南海電車「なんば駅」南口すぐ
通天閣・新世界
通天閣は「大阪のエッフェル塔」と呼ばれるランドマーク。凱旋門をモチーフにしたビルの上に、エッフェル塔の鉄塔が建てられています。
展望台からは大阪の町を一望。足の裏をなでると幸福が訪れるというビリケンさんもここにあります。
通天閣のある新世界は、串カツ屋やどて焼き屋、たこ焼き屋など大阪B級グルメが満喫できるお店がずらり!よしもと劇場「新花月」があるジャンジャン横丁やは有名です。
Information
通天閣
住所: 大阪市浪速区恵美須東1-18-6
電話: 06-6641-9555
アクセス: 「黒門市場」より徒歩約20分、「でんでんタウン」より徒歩約12分、大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」3番出口より徒歩4分
営業時間: 8時30分~21時30分、(入場は21時まで)、年中無休
新世界
住所: 大阪市浪速区恵美須東界隈
電話: 06-6643-6322
アクセス: 「黒門市場」より徒歩約20分、「でんでんタウン」より徒歩約12分、大阪堺筋線「恵美須町駅」すぐ
■大阪梅田駅出発日帰りモデルコース
大阪メトロ御堂筋線「梅田駅」から乗車→「難波駅」下車・なんばグランド花月でお笑い鑑賞→道頓堀散策&ランチ→通天閣・新世界→「黒門市場」で買い物&食べ歩き→梅田に戻る
■大阪1泊2日社員旅行モデルコース
<1日目>
大阪発→有馬温泉着(貸切バス・電車で約1時間)→六甲有馬ロープウェイで空の散歩を楽しむ→ランチ・温泉街散策→宿で宴会宿泊
<2日目>
宿出発→通天閣・新世界到着→商黒門市場でお土産購入&食べ歩き→自由解散
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