団体・グループ旅行で6月に行くべき、おすすめの行き先＆観光スポット特集【関西編】

GW明けから夏休みの間となる6月は祝日がないので、比較的旅行費用も抑えることができる時期。社員旅行や職場旅行にもぴったりなタイミングです。

6月に団体・グループ旅行でお出かけするならどんな行き先や観光スポットがよいのでしょうか。全国の魅力的なスポットを編集部が大調査。

見どころの多い関西エリアでは、どんな景色やイベントが開催されるのか。おすすめしたいスポットをまとめてご紹介していきます。

【北海道・東北エリア編】【関東エリア編】【北陸甲信越エリア編】【東海（中部）エリア編】【中国エリア編】【四国エリア編】【沖縄・九州エリア編】

あじさい池が幻想的、大阪・池田市にある「久安寺」

大阪府池田市にある久安寺は、725年に行基により開創された古刹。参道にはずらりと紫陽花が植えられており、6月には見事な花を咲かせます。

6月中旬頃からは具足池に開ききった花をつみとり、浮かべる「あじさいうかべ」が行われ、SNSなどでもフォトジェニックと評判に。6月からは期間限定の「あじさい切り絵御朱印」が授与されるようなので、こちらも合わせていただいて帰りましょう。

この他、紫陽花の名所としては東大阪市にある大阪府民の森「ぬかた園地」が有名。1,500ｍのプロムナード沿いに30品種以上の紫陽花が咲き誇り、関西地区でも最大級といわれています。

約2万5千株以上の紫陽花が咲くハイキングコース（山道なのでトレッキングシューズなどが推奨）を散策しながら、幻の「七段花」といわれる品種を見つけてみてはいかがでしょうか。「あじさいまつり」は6月中旬から7月中旬まで。

その他人気のスポットは以下の通り。

箕面市・箕面大滝：明治の森箕面国定公園内にある「天下の名瀑」。新緑が美しく清々しい季節を楽しめます。
箕面市・勝尾寺：紫陽花の名所としても名高いお寺。勝運の寺といわれ、境内の至る所にダルマが置かれています。
吹田市・万博記念公園：睡蓮やハス、紫陽花、大菖蒲、バラなどが見ごろに。2025年に大阪万博を控えています。1970年に開催された時のレガシーもぜひ。事前予約すれば「太陽の塔」の内部を見学することもできるので合わせて楽しみましょう。
堺市・ハーベストの丘：紫陽花が楽しめる他、6月下旬からは風鈴の装飾も。アスレチック、芝滑り、ゴーカート、パターゴルフなどのアクティビティやピザ・パン作りなどの体験プログラムが充実。団体向けのプランもたくさんあるのでぜひ。

大阪にはテーマパークやグルメなども満載。6月ならではのスポットと組み合わせて楽しい旅行を。

6月の京都に行くなら見逃せない建仁寺・両足院の半夏生

京都にある両足院は、建仁寺の開山・明庵栄西（みんなんようさい）禅師の法脈・黄龍派（おうりょうは）を受け継ぐ龍山徳見（りゅうざんとっけん）禅師を開山とする臨済宗建仁寺派の塔頭寺院です。建仁寺は京都市東山区にあり、その境内にある両足院は普段非公開。

京都府の名勝庭園に指定されている池泉回遊式庭園ととの周りに咲く「半夏生（はんげしょう）」が有名で、花が咲くころに合わせて特別拝観が開催されます。例年では6月1日から7月上旬まで。

この機会を見逃さずに訪れてみてはいかがでしょうか。また同じ東山区にある「東福寺」は青もみじが見ごろ。こちらにもぜひ。

宇治市・三室戸寺（みむろとじ）：枯山水・池泉・広庭からなる5千坪の大庭園を有するお寺。6月は1万株の紫陽花が咲き、「あじさい寺」としても有名です。土日は夜間ライトアップも実施。
京都市西京区・西芳寺（苔寺）：約120種の苔に覆われた境内は、雨に濡れて最も輝く時期。往復はがきもしくはオンライン参拝申込が必要（参拝日の2カ月前～1カ月前までの消印有効）。
京都市左京区・瑠璃光院：約12,000坪の敷地に数寄屋造りの建物と日本庭園を有する無量寿山光明寺京都本院瑠璃光院。春と秋だけ特別拝観が叶います。春は4月中旬～6月中旬まで。
京都市右京区・東林院：妙心寺の塔頭で周囲を竹薮に囲まれ、沙羅双樹の庭園と枯山水庭園で知られています。別名・沙羅双樹の寺ともいわれ、通常は非公開の寺院ですが、沙羅双樹を愛でる会として6月15日～30日に特別公開されます。

水の神を祀る貴船神社はパワースポットとしても大人気。6月は美しい青紅葉が楽しめます。安神宮の西神苑の白虎池では約200品種・2,000株のハナショウブが見ごろ。6月13日には神苑全域が無料公開されます。

琵琶湖を中心に花と歴史ある街並みのコラボレーションが楽しめる滋賀県

比叡山のふもとにある寺院で滋賀県大津市坂本にある「元里坊（もとさとぼう）　旧竹林院」は、修業を積んだ僧侶が隠居後に住んでいた里坊（隠居所）の一つ。里坊庭園の中でも最大規模を誇るのが「旧竹林院庭園」で、国の名勝にも指定されています。

6月は青々とした苔や新緑が美しく、母屋から庭園を撮影する最に座卓に風景が反射するリフレクション撮影は、SNS映えすると人気に。八王子山の借景が美しい池泉回遊式庭園も散策できます。

坂本は琵琶湖の南西岸に位置し、比叡山延暦寺の門前町として栄えた町で、「坂本伝統的建造物群保存地区」として国の重要伝統的建造物郡保存地区となっています。比叡山延暦寺や日吉神社、公人屋敷（旧岡本邸）など、見どころもたくさん。

おごと温泉に泊まってゆっくりくつろいでいきましょう。

高島市・平池：5月下旬～6月上旬頃に約1万本のカキツバタが見ごろをむかえ、池に映った光景は幻想的。近くには「家族旅行村ビラデスト今津」やメタセコイア並木もあり、ドライブにぴったりです。
米原市・醒ヶ井（さめがい）：醒ヶ井は湖北八景にも選ばれ、「居醒（いさめ）の清水」を源流とした地蔵川の流れに沿って、今も風情ある街並みが残る中山道の宿場町。。5月中旬～8月上旬にかけて「地蔵川」では「梅花藻」という水中花が咲き、可憐で美しい光景が楽しめます。
守山市・もりやま芦刈園：日本・西洋紫陽花がそれぞれ50品種・5,000本、合計10,000本植えられている名所。花菖蒲やボタン、バラ等もあり、6月1日から開園予定です。
近江八幡市・八幡堀：豊臣秀次が城を築き開かれた町で近江商人の作り上げた風情溢れる風景が広がっています。遊覧船いゆられながら花菖蒲や風に揺れる柳など、時代劇の世界へ迷い込んだような気分が楽しめます。

また、大津市には紫式部ゆかりの花の寺「石山寺」もあります。紫式部がこちらのお寺に詣で、「源氏物語」を執筆したという伝説も。5月下旬～6月上旬にかけて回遊式庭園「無憂園」では花菖蒲やアジサイ、クチナシ、サツキ、キンシバイなどが咲き始める頃なのでおすすめです。

花の名所・絶景スポットがたくさんの兵庫県

兵庫県丹波篠山市に6月～7月上旬まで開園するのが「ささやま玉水ゆり園」。約15,000㎡の敷地内に、ユリ約60種・10万本、紫陽花約1,000株が咲き誇ります。

周辺には鳳鳴酒蔵や丹波篠山城跡、大書院など見どころも多いエリア。平安時代からお茶の栽培が行われている丹波篠山では、6月に新茶の茶摘みが行われます。

茶摘み体験が楽しめたり、6月1週目土日に「大国寺と丹波茶まつり」も開催。近くには「めんたいパーク神戸三田」も近くにあるので、バス旅行でぜひ立ち寄っていきましょう。

その他、おすすめのスポットは以下の通り。

神戸市・神戸市立森林植物園：「六甲ブルーの径」といわれるあじさい坂で有名。あじさい園やアナベルの丘、西洋あじさい園など、初夏の訪れをたっぷり満喫できます。
淡路市・あわじ花さじき：明石海峡・大阪湾を背景に花の大パノラマが楽しめる人気スポット。国営明石海峡公園や淡路島公園など、花を楽しめるスポットがたくさんあります。
多可町・ラベンダーパーク多可：5月～7月の開花時期は3品種・約2万株のラベンダーが咲き誇る西日本最大級のスポット。ラベンダー精油を使った加工体験やアロマセラピーも楽しめます。
養父市・ほたるの里：奥米地にある自然豊かなほたるの里はゲンジボタルの生育地。「ほたるの館」「自然体験学習館めいじキララ」「花と緑の希望王国バンガロー・いろり」「ほたるの水辺公園」などの施設があり、滞在しながら自然観察が楽しめます。

6月に旬を迎えるのが明石のタコ。この時期に獲れるのは麦わらタコと呼ばれ、特に美味しいそうです。ハモや穴子、アジ、スズキ、かわつエビ、ゴマさばもおいしい時期なのでぜひ楽しんで帰りましょう。

奈良といえば鹿、「鹿苑（ろくえん）」で小鹿公開が行われます

奈良のイメージといえばやっぱり鹿。奈良公園で鹿せんべいを販売しているので、修学旅行の思い出として上げる人も多いのではないでしょうか。

一般財団法人奈良の鹿愛護会では、鹿の保護活動を行い、ホルンの音色で鹿を呼び寄せる伝統行事「鹿寄せ（予約制）」や鹿の角切り（10月上旬～中旬）などが有名です。中でも6月はちょうど小鹿が生まれる時期のため、特別公開として「鹿苑」で「小鹿公開」を例年開催。

屋外会場にいるお母さん鹿と赤ちゃん鹿を観覧席から見ることができますよ。

桜井市・長谷寺：お花のお寺としても有名。6月は芍薬やクレマチス、紫陽花、花菖蒲、沙羅双樹、キキョウなどたくさんの花を楽しめます。また、ご本尊である大観音の特別拝観が7月上旬まで実施。寺宝も特別公開されていますのでぜひ。
大和郡山市・矢田寺：「矢田のお地蔵さん」で親しまれている矢田寺（金剛山寺）。日本のお地蔵様発祥の地として有名です。約60種、10,000株の紫陽花が咲く「あじさい寺」として親しまれています。
橿原市・おふさ観音：4,000種類以上のバラをはじめ、四季折々のお花が楽しめ、「花まんだらのお寺」とも呼ばれています。6月30日まで「バラまつり」を開催、寺宝の特別公開も実施。
明日香村・上（かむら）地区の棚田：明日香の石舞台から桜井の多武峰へと抜ける峠道沿いに位置する集落から臨むことの出来る棚田風景。この時期は田植えを終えて昔ながらの風景が楽しめます（奈良県景観資産）。

蓮の花が見ごろを迎える時期に西大寺・喜光寺・唐招提寺・薬師寺と4つの有名なお寺を巡る「奈良・西ノ京ロータスロード」が6月中旬～8月中旬まで開催されます。四ヶ寺共通拝観券や特別御朱印もあるのでぜひ。

6月15日は弘法大師（空海）が生まれた日、高野山が賑わう和歌山県

和歌山県の高野山は弘法大師（空海）が真言密教を日本に広め、僧侶が修行するための道場として、弘仁7年（816年）に開いたもの。2024年は生誕1,250年を迎える記念の年です。

お誕生日である6月15日を中心に5月14日～7月9日までの57日間｢いのちよ輝け～大師のみこころと共に～｣のスローガンのもと宗祖弘法大師御誕生1250年記念大法会を執行します。宿坊に泊まって、ぜひゆっくりと楽しんでいきましょう。

有田川町・あらぎ島：日本の棚田百選選定、周囲の景観とともに「蘭島及び三田・清水の農山村景観」として国の重要文化的景観にも選定されています。6月は美しい水鏡～田植え後の風景が楽しめます。
新宮市・熊野三山（熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社）：6月14日に熊野那智大社ではあじさい祭りを開催。
和歌山市・養翠園（ようすいえん）：紀州徳川家第十代藩主徳川治宝により造営された松を主体とした約33,000㎡におよぶ大名庭園。全国的にも珍しい海水を取り入れた汐入りの池で有名です。6月は紫陽花が楽しめます。
上豊田町・救馬渓（すくまだに）観音：役行者開山で空也上人読経念仏の聖地として知られています。敷地面積は約3万坪、大自然の中の大きな一枚岩と一体となる寺院。6月にはあじさい祭りが行われます。