いよいよ2020年10月1日(水)から東京も対象になる「Go To Travel」キャンペーン。公共の交通機関を利用するよりも、自分たちだけで移動できる貸切バスはコロナ感染防止にも有効と注目されています。
1回目は「Go To Travel」キャンペーンをお得に活用するコツについて解説。2回目は旅行業界全体が取り組む新型コロナウイルス感染予防対策、3回目は宿泊施設の安全対策についてご紹介しました。
今回は移動手段の一つとして人気がある貸切バスでの予防策について解説。特にバスそのものに備わっている換気性能は、窓を開けて換気するのと同等の効果が得られると話題になっています。
新型コロナウイルス感染症対策、貸切バスでの取り組みはどうなってる?
新型コロナウイルス感染予防対策については、公益社団法人日本バス協会から「バスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(第2版)」が示されました(2020年6月8日)。
それ以外にも、公益社団法人日本バス協会・一般社団法人日本旅行業協会(JATA)・全国旅行業協会(ANTA)で「貸切バス旅行連絡会」を組織。
県をまたぐ移動規制が解除されるのに合わせて、「貸切バスにおける新型コロナウイルス対応ガイドライン(第2版)」が2020年6月19日に発表になりました。
それぞれの立場から協力し合い、貸切バスを使った旅行を楽しんでもらえるよう旅行業界が一丸となり一生懸命取り組んでいます。
貸切バス会社&旅行会社が取り組む新型コロナウイルス感染防止対策
旅行会社・貸切バス会社が一緒に取り組む感染予防対策は以下の通りです。
- 運転手の後部席にはお客様をご案内しない、仕切りを設けるなど、できるだけ接触を控える
- 異なるグループ同士は、バスの並び座席を1人ずつ利用するなど状況に応じて工夫
- 乗降時にお客様同士が密にならないよう調整
- 運転手、バスガイド、添乗員は大声でアナウンスしないようにし、アナウンスする場合は、可能な限り前方を向いて行うなど工夫する
- バス乗車口に手指消毒設備の設置
- バス運転手はマスクを着用し、乗車時にお客様にもマスク着用や手指の消毒をお願いする(荷物の受け渡しがある場合は手袋着用)
- バス車内の換気につとめる(外気換気モードによるエアコン使用し、必要ン応じ窓の開放を行う)
- バス車両の清掃、消毒を徹底。運行中も手すりなど不特定多数の方が触れる場所は随時消毒
- バス運転手、添乗員等の健康管理(体温測定や体調の把握など)
- お客様へ旅行時の感染予防策のお願いと方法を周知する
観光バスに備わっている換気性能は、窓を開けての換気と同等の効果あり!
先日、三菱ふそうが公開したテスト動画では、観光バス停車時と低速走行時の換気機能実験を行っています。
いずれの場合でも、約5分程度でバス車内の空気入れ替えが可能であることが実証されています。
また同様に、ジェイ・バス製(日野セレガやいすゞガーラ)でも同様に換気可能。
高速バスなど、補助席を設けていないバスの場合、窓が開閉できないタイプがあります。そんな場合でもエアコンを外気導入モードにセットしておくことで、常時バス車内の空気入れ替えが可能ですので、安心してご利用ください。
また、少ない人数で移動する場合は、マイクロバス貸切ででかける場合もありますよね。ご安心ください!マイクロバスにも換気性能が備わっています。
以下は三菱ふそうのローザで行った換気性能テスト。
停車中・走行中ともに問題なくすみやかに換気されているのがわかります。
国土交通省が各バスメーカーの型式別に換気能力一覧をまとめた表を発表していますので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
貸切バスを利用する場合、お客様にご協力いただきたいこと
貸切バスツアーの場合、バス車内でカラオケや飲食を楽しみながら移動するのが楽しみという方も多いかと思います。自分たちの自由な貸切空間、それが貸切バスの醍醐味ですよね。
しかしながら、北海道で昼カラオケを楽しんだグループで集団感染するなど、現時点ではリスクが高いことも事実です。お酒を飲むとどうしても声が大きくなったり、お客様同士の距離も近くなりがち。
残念なことですが、貸切バスで移動中はできるだけ飲食・飲酒を避け、カラオケの利用を中止。車内で出たごみなどは持ち帰りをお願いする場合があります。
- バス乗降時には密にならないよう、グループに分かれ、順次ご案内する場合があります
- 感染予防のため、運転手や添乗員等が座席位置を指定する場合があります
- バス乗車時の手指消毒、乗車中のマスク着用をお願いします
- 車内での飲酒はできるだけ控えてください
- 大声での会話をご遠慮ください
- カラオケの利用、サロン席での飲食歓談は原則禁止
- トイレ付バスの場合は、便器のふたを閉めてから洗浄ボタンを押す
- ゴミはエチケット袋に入れ、原則持ち帰り
新型コロナウイルス感染が疑われる旅行参加者が出た場合は?
旅行中に発熱や呼吸困難、けん怠感などの症状を自覚した場合は、すみやかにバス運転手と添乗員もしくは旅行会社に連絡。対応は以下の通りです。
- 体調不良を訴えるお客様が出た場合は速やかにツアーから離団していただく
- ツアーを離団したお客様が自宅等に戻るために必要な旅行サービスを手配する準備
- バス運転手は運行管理者に連絡して指示を仰ぎ、バス車内における接触場所の清掃、消毒を行う
- 感染者のプライバシー保護を講じつつ、旅行先の保健所へ連絡し、医療機関受診などの対応を相談する
- 宿泊を伴う旅行の場合は、宿泊先や立ち寄り先等に連絡
- 他の乗客と接触しないよう、待機場所等を現地の保健所などと相談する
直前に体調不良を自覚している場合は、旅行参加を取りやめるなど利用者側も充分留意したいものです。万が一、症状を感じた際は速やかにバス運転手や旅行会社側に相談し、対応をお願いすることが重要。
また、バス運転手や添乗員等が新型コロナウイルスに感染している疑いが出た場合は、速やかに運行・添乗を中止。移動中の場合は、交替の運転手を派遣するなど対応を行います。
自分たちで貸切バスを手配すると損かも!?
8月上旬スタートを予定している「Go To Travel」キャンペーン。個人で旅館・ホテルを予約サイトから申し込んだ場合も補助の対象になります。
しかし、自分たちで予約した交通手段はキャンペーン(旅費35%分補助)の対象外になってしまします。
宿泊施設と貸切バスの予約をまとめて旅行会社にお願いすると、全部の旅行費用を対象にキャンペーンが適用されます。つまり、今回のキャンペーンを利用する場合に限っては、旅行会社にお願いする方が断然お得だっていうこと。
この「Go To Travel」キャンペーンは、貸切バスを利用した子ども会や町内会旅行などの団体旅行にも利用できます。また旅行会社が企画した日帰りバスツアーも対象になるそうですよ。
ぜひ、旅行会社にお願いしていつもよりもお得に安全にアフターコロナの旅を楽しみましょう。
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